ネットワークに繋げることを前提としたストレージシステム、NAS(Network Attached Storage)。ネットワーク上の任意の場所に置くことでファイルサーバーとして活用でき、とても便利だ。この記事では、メーカー別、少し上級者向けのキットモデル、法人向けのNASを紹介する。これから導入を検討にしている方にぜひ参考にしてほしい。
【目次】
有名メーカーとおすすめNAS
まずはよく耳にする有名メーカーのNASを紹介していこう。基本的なNASの機能は同じだが、メーカーごとに特徴が少しずつ異なる。違いを見比べて、自分に合ったものを選ぼう。
LS210DGシリーズ 2TBモデル「LS210D0201G」
BUFFALOには「NAS Navigator2」というソフトが付いている。初めてNASを導入する人でも、簡単にセットアップができるのがありがたい。OSはWindowsとMac両対応で、パソコンのデータバックアップとしても最適だ。さらにWi-Fi経由でデータの保存ができるため、離れたところにある複数の機器からデータを保存・共有するといった幅広い使い方ができる。
出典 公式サイト|LS210DGシリーズ 2TBモデル「LS210D0201G」
I-O DATA HDL2-AA6/E
デュアルコアCPU搭載により、最大116MB/s(読み込み時)と高速なデータ転送を可能にしたNAS。必要な機能を追加できる「パッケージ機能」や、古いNASからの買い替え時に、データの移行を容易にする「データコピー機能」などを豊富に搭載している。
出典 公式サイト|I-O DATA HDL2-AA6/E
Synology DiskStation DS119j
ハードディスクベイは1つだが、価格と機能のバランスの良さが特徴。標準で装備されているバックアップ機能の「Hyper Backup」を使うと、GoogleドライブやDropboxなどのクラウドサービスとの連携が可能。あたかも2ドライブのように使える。
QNAP TS-231P
QNAPはエントリーモデルからハイエンドまで、多くのNAS製品を取りそろえる人気のメーカーだ。TS-231Pは安価だが2ベイで、CPUに2コアの「Annapurna Labs Alpine AL-212」を採用した人気のモデル。最大224MB/秒の読み取りと176MB/秒の書き込みスループットで、個人ユースはもちろんSOHOでの利用まで幅広くカバーする。
出典 公式サイト|QNAP TS-231P
機能性が広がるNASキットモデル
NASキットモデルはハードディスクを自分で購入しなければならないので、完成品を購入するより手間はかかる。しかし、自分の好みの容量を選べるので、目的に合ったNASにできるのがメリットだ。完成品では少し物足りない方に、ぜひ選んでもらいたい。
Synology DiskStation DS218play
クアッドコアCPUを搭載し、4K Ultra HDのリアルタイム変換が行えるなどマルチメディア用途にピッタリなNAS。HDDベイは2ベイ。最大で15台の監視カメラをまとめて管理できるので、監視映像のサーバーとしても最適だ。管理アプリはiOSやAndroid専用のものが標準で用意されている。
出典 公式サイト|Synology DiskStation DS218play
I-O DATA HDL2-AA0/E
デュアルコアCPUを内蔵しており、データの読み取りも最大116MB/sと高速なデータ転送が特徴。また、I-O DATA独自のデータ二重化技術を搭載しており、ハードディスクが2台同時に故障した場合のリスク低減などが図られている。本体の保証も3年と長期なのも嬉しい。
出典 公式サイト|I-O DATA HDL2-AA0/E
QNAP TS-453Be
HDDが4台搭載可能な高機能型のNASキット。PCIeスロットを搭載しているので、拡張カードを追加して、さまざまな機能を追加できる。たとえば別売りの無線ネットワークカードを追加すれば、NASとしてだけでなく無線アクセスポイントとしても利用できる。CPUもクアッドコアを搭載しており、拡張性と効率性に優れたNASと言えるだろう。
出典 公式サイト|QNAP TS-453Be
NETGEAR ReadyNAS 214
4台の3.5インチSATA HDDを搭載でき、最大48TBのストレージシステムが構築可能。ネジや工具を使わずにHDDを取り付けられ、フロント部から簡単に拡張ができる。またクアッドコアCPU搭載で、フルHD1080p動画のトランスコーディングができる高性能も魅力だ。
出典 公式サイト|NETGEAR ReadyNAS 214
小規模オフィスで使える法人向けNAS
法人向けNASはオフィスの中で複数のメンバーが同時にアクセスし、オフィスファイルなどの小さなファイルの読み書きに強いという特徴を持つ。NASと一口にまとめられているが、家庭用と法人向けとでは当然、使い方が異なってくる。作業効率を重視して選んでいただきたい。
BUFFALO TS3210DN0202
Windows 10/8.1だけでなく、Server 2012 R2/2012/2008 R2/2008に対応。MacOSも 10.11/10.10/10.9に対応している。HDDも長時間稼働に適したNAS専用のHDDを採用、筐体も「高効率エアフロー筐体」にするなど、冷却効率を高め長時間の安定稼働を目的に作られたNASだ。
また、盗難や情報漏えいなどのトラブルからデータを守る豊富なセキュリティ機能と不正起動を防止する「起動認証」機能も付いている。
出典 公式サイト|BUFFALO TS3210DN0202
I-O DATA HDL2-X2
CPUにIntel Braswell Celeron N3010、HDDはWestern DigitalのNAS用ハードディスク「WD Red」搭載し、高い処理性能と信頼性を実現したビジネス向けのNAS。24時間NASの状態を監視してくれるクラウドサービス「NarSuS」や有償保守サービスにも対応している。万が一、トラブルが発生した場合にも安心だ。
出典 公式サイト|I-O DATA HDL2-X2
QNAP TS-431X
クアッドコアのAnnapurna Labs Alpineを搭載、10GbE SFP+ポートも装備しているので高速、高効率なデータ処理が可能だ。比較的安価ながら基本的な機能がしっかり押さえられ、コストパフォーマンスに優れている。ドライブインターフェースはホットスワップにも対応しているので、急なストレージ拡張時でも業務を止めることなくHDDの交換ができる。
出典 公式サイト|QNAP TS-431X
Synology DiskStation DS218play
Realtek社のクアッドコアCPU 1.4GHz(64bit)を搭載し、4K Ultra HDコンテンツのリアルタイムトランスコーディングが可能。マルチメディアファイルを扱う業務に最適なNASだ。
外部から簡単に接続できるクイックコネクト機能を搭載しているので、社外でのコンテンツ編集など、モバイルからも利用しやすい。
出典 公式サイト|Synology DiskStation DS218play
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文/ねこリセット