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コンシェルジュにジャズのBGM!三越流のおもてなしでサービスする高級家電中心の「ビックカメラ 日本橋三越」

2020.02.16

■連載/阿部純子のトレンド探検隊

三越の顧客である富裕層を意識した“三越仕様”のビックカメラ

 日本橋日本橋三越 新館6階にオープンした「ビックカメラ 日本橋三越」は、三越流のおもてなしと、ビックカメラの専門的な品ぞろえを融合させた「家電の新スタイルショップ」。日本橋三越の顧客である富裕層を意識したハイエンド商品を中心に展開、ビックカメラの既存店舗では取扱いのない百貨店限定の商品もそろえている。

「5階から6階に上がったときに、いきなり雰囲気が変わるのは良くない」(ビックカメラ 日本橋三越 店長 橋本賢太氏)と、ビックカメラの店舗ではおなじみの赤いベストではなくスーツ姿で接客する。店内BGMの音量にも配慮。♪ビーック ビックビック ビックカメラ♪のテーマソングはジャズ調にアレンジしたインストゥルメンタルで、落ち着いた雰囲気の中で買物ができるように演出している。

 デベロッパーとテナントという関係を超えた協力体制も特長で、日本橋三越の外商部、横断的に接客を行うストアアテンダント、各商品カテゴリに精通しているコンシェルジュの総勢約300名がビックカメラと連携。ビックカメラの販売員も日本橋三越の店頭で教育研修を行った。

「インテリアコーディネーターとしてお客様のご自宅に伺うことも多いが、家電のご用命をいただいたとき、専門店ほどの商品知識がなく、踏み込んだ提案ができない部分があった。家電はインテリアとならびご自宅に伺ってお話ができる数少ない商材であり、ビックカメラが入ることでご要望にもしっかりお応えできる」(三越伊勢丹 日本橋ライフスタイルデザイン営業部 ブランド担当付スタッフマネージャー 斉藤宏太氏)

「日本橋エリアは家電を購入する場が少なく、日本橋三越の顧客の方々から家電は誰に相談していいのか?というお声をいただいた。既存店のような価格やポイント訴求だけでなく、納得いくまで商品選びができるサポート、購入後のアフターサービスの充実を重視し、三越の外商のみなさんともさまざまな協力をしていきたい。三越とは8年前のビックロからのお付き合いだが、今回も異業種との交流で新しい化学反応が生まれることを期待している」(ビックカメラ 代表取締役社長 宮嶋宏幸氏)

「“百貨店”の名の通り、以前は家電、釣り具、楽器も扱っていたが、効率化の中で商品を絞る形になり、現在は婦人服を多く売っている店というイメージになっている。お客様の層も多様化される中、家電が注目されており、欧米では10年ほど前から百貨店に家電が復活している。

 今や家電は、家電のカテゴリでは収まりきれないものに変化していて、生活と切り離せないものになっている。その家電を扱わなければ店舗の魅力がなく、これからの時代に対応できない」(三越伊勢丹 代表取締役社長執行役員 杉江俊彦氏)

家電コンシェルジュの商品提案を受けられるラウンジスペースも

〇ウェルカムゾーン

 店舗の入り口にあたり、百貨店の催事場のように2~3週間ごとに入れ替えて、最新家電や季節に合わせた旬の商品を展示する。オープン時は店舗限定の商品を集中して展示。正面に展示されているソニーのA9Gシリーズに合わせたテレビ台は約30万円という高価な商品。インシュレーターが手造りで、画面自体が鳴るA9Gシリーズの適性にあった、音を下に逃がさず画面から出せるようになっている。簡単に向きが変えられるので、窓からの光の入り具合に合わせて、画面が見やすいように微調整ができる。

 今や標準のスペックとして浸透しているIoT家電だが、日本橋三越の利用者は年齢層が高くIoT家電を知らない世代も多いため、スマートフォンを使ったIoT商品の便利な使い方を提案していく。

〇クオリティタイムゾーン

 ビックカメラ初のソファとテーブルを設置したラウンジスペース。店内の商品を試したり、家電コンシェルジュが提案する商品の説明を受けたり、くつろぎながら買物が楽しめる場所となっている。ビックカメラでは初めて窓の外が見られる内装で、外光が入り、伝統的な日本橋の風景を店内から見ることができる。

 このゾーンにもテレビも数台設置しているが、「オリンピックイヤーということもあり、お客様から一番いいテレビは?と聞かれたときに紹介できるモデル」(橋本店長)として、88型8K対応有機ELテレビ「LGシグネチャー」という、ビックカメラで販売している最上級モデル(約360万円)を中央に展示している。

 ビックカメラでは初めての取扱いとなる、パナソニックのビューティー家電最上級モデル「パナソニックビューティープレミアム」商品が体験できるスペースも。また、昨年日本に上陸したスピーカー「デビアレ」は、三越のバイヤーの紹介から店舗に導入、視聴体験ができるキャビンを設置した。小型サイズながら強い音が出せる商品で、家電量販店で視聴できるのはビックカメラ 日本橋三越の店舗のみとなっている。

 キッチン家電のエリアでは、コーヒーメーカーの品ぞろえが充実している。トースターやミキサー、コーヒーメーカーなど調理家電の検討の際に試食、試飲ができるカウンターもあり、こちらはサービスカウンターとしても機能。ビックカメラ 日本橋三越限定のサービス「ビックプレミアムスーパーサービス」(月額2800円~14800円)は、商品の配送、設置に加えて、商品の説明や手持ちの家電との連携、環境整備、アフターメンテナンスなどのサポートを提供する。

〇ビックカメラゾーン

 各カテゴリの家電がそろうエリア。既存の店舗はグレーの什器を使っているが、こちらは白の什器で統一。「三越本館1階にある隈研吾氏デザインの化粧品売場を参考に、清潔感のある売場を表現した。既存店舗のメッシュ天井は使わず、清潔感、高級感を感じるボードの天井を採用。エンド(売場入口)は低く構えて、奥まで何があるのかわかるようにしている」(橋本店長)

 すべての商品に電子棚札を導入し、常に最新の商品価格を表示する。専用のアプリを入れたスマートフォンで電子棚札に触れると、レビューや商品情報、在庫などを確認出来る「アプリでタッチ」機能も搭載。さらに売場の各所にタブレットを配置し、商品特性や選ぶ際のポイントなどをビックカメラの担当者が説明する独自の動画を流している。

「美しい、おいしい、健康が百貨店を利用する顧客に伝わる分野ではないかと、健康・ビューティー家電は調理、生活家電と並び大きくスペースを取った」(橋本店長)。健康・ビューティー家電はほとんどの商品を試すことができ、売場でも、クオリティタイムゾーンでもゆっくりとお試しができる。

 カメラ売場もグレードの高い商品を展開。最高高額商品は、1億5000万画素で約600万円の「フェーズワン」。カメラ売場には台を設置して、レンズと合わせて試すことができる。ユニークなところでは、三越劇場の上演スケジュールを紹介するとともに、観劇に最適な双眼鏡を提案しているコーナーも。

 大型家電エリアでは、三越本館で家電を販売していた頃から問い合わせの多かった、海外製の冷蔵庫、洗濯機の割合を増やしている。また、日本橋三越の顧客層に合わせて、二段重ねができるドイツ製の「シャンブレラ」や、両開きで赤ワイン、白ワインの温度別に保管できる、本格的なワインセラーを揃えている。

 テレビはハイエンドな有機ELを中心に並べている。パソコン売場は近隣のビジネス客に応えられるようなラインナップ。スマートフォンは各キャリアの応援が入っている既存店と違い、ビックカメラの社員が各社を横断して紹介できる体制にして、顧客に一番合ったキャリアを提案する。「日本橋三越にはガラケーを使っているお客様も多いと聞いており、安心で便利なスマートフォン乗り換えも提案したい」(橋本店長)

 ビックカメラ 日本橋三越では、三越伊勢丹グループのMIカードで購入した際はMIポイントと、さらにビックカメラのポイント(クレジットカード使用時の8%)が付く。MIポイント、三越伊勢丹商品券、全国百貨店共通券も利用可能。

【AJの読み】女性客の多い百貨店を意識したビューティー家電の充実ぶりは〇

 業務用かと見間違えるような大型の冷蔵庫やワインセラー、600万円のカメラ、360万円のテレビ、50万円の輪島塗の空気清浄機。スーツ姿の販売員は「コンシェルジュ」。家電量販店で入り口付近に陣取っている、各社のスマホ販売員もいない……。♪不思議な不思議な池袋♪のビックカメラで買物することが多い私は、ここはビックカメラだけど三越なんだなあと妙な感慨を覚えた。

 手の届かないようなハイエンドな商品も多いが、ビューティー家電の充実も自分の中ではポイントが高い。百貨店で買物するものといえば、デパ地下食品を除けば、圧倒的に服、コスメの割合が高いので、コスメを買うついでに6階にも行ってみようかという気分になりそう。

文/阿部 純子

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