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最大輸出国はアメリカ!年間輸出総額234億円を突破した日本酒は世界の定番リカーとなるか?

2020.02.14

日本酒ブームがじわじわと世界各国に広がっている。財務省貿易統計データによると、輸出総額は10年連続で最高記録を更新。2019年には総額234億円を突破するなどその勢いは止まらない。なぜここまで脅威の伸び率を見せたのか、日本酒造組合中央会の取り組みと共に探る。

インバウンド需要にも積極的に取り組む日本酒造組合中央会

日本酒造組合中央会は、全国約1750の蔵元が所属する日本酒・本格焼酎の業界団体で、海外は業界がまとまってプロモーションを行なっている。

2019年度は、ドイツで行われる「Vinexpo」や「ProWein」など世界最大級のワイン・アルコール見本市に出展。現地の酒販店やディストリビューターに対し、日本酒の理解を深めるセミナーや展示を実施した。

また、海外客がスムーズに酒蔵見学を楽しめるよう通訳案内士に酒造りの知識や酒蔵ガイディングのポイントをレクチャー。飲食店向けに英語の接客ツール開発を行なうなどインバウンド需要に向けた取り組みにも積極的だ。

最大輸出国はアメリカ、中国も堅調な伸び率。要因は各国料理との相性の良さか

2019年度の日本酒の輸出量は、財務省貿易統計によれば一升瓶(1.8ℓ)換算で約1400万本。輸出総額は234億円と10年連続過去最高記録を更新している。同年に開催されたラグビーW杯も、この記録を支える礎となったようだ。

国別の輸出量を見ると、金額・数量ともに第1はアメリカ。一番堅調に伸びたのは中国で、金額ベースで前年比139.4%と驚異の伸び率を見せた。次いで、新興国のブラジルが前年比127.9%と伸長している。ヨーロッパ諸国ではドイツが119.6%、イギリスが115.2%となった。

この結果を受け、日本酒造組合中央会理事・宇都宮 仁氏(以下、宇都宮氏)は「見本市に出展を続ける中で、各国料理との相性の良さに関心を持つソムリエが多くなってきたと感じている。新興国では経済発展とともに日本食レストランが増加し、今まで馴染みがなかった国にも日本酒が広がってきている状況だ。今後も、ペアリングなどを通じよりいっそう日本酒の可能性を提案していきたい」と述べた。

現在、国内の日本酒総出荷本数は全体の約5%程度であるが、「5〜10年後には2倍程度の伸び率を見せるのでは」(宇都宮氏)との見通しを立てている。

有識者のコメントを紹介

≪日本酒造組合中央会 理事/宇都宮 仁氏≫

日本酒の海外需要は 2016 年以後、年々さらに加速し、日本酒をよく理解したネイティブによるセミナーや、現地の コアファンによる手作りイベントも開催され、活況を呈しています。また、日本酒が和食ばかりでなく、世界の食文化とよく 合うことも知られてきました。今後はインバウンドへの発信力強化にも注力していきます。

≪日本の酒 情報館 館長/今田周三氏≫

日本の酒 情報館を訪れる海外のお客様が確実に増えています。これまでは欧米のお客様がほとんどを占めていましたが、輸出の傾向を考えると、今後アジア系のお客様が増えてゆくことが予想されます。情報館は日本酒・本格焼酎についてほとんど知識のない方を主たるターゲットにしていますが、日本の酒についてもっと知りたいという熱意を強く感じますので、これからも魅力的な商品・イベントを企画してまいります。

今後は、来たる東京オリンピック・パラリンピックに向けて、酒蔵を核とした地域観光「酒蔵ツーリズム」をはじめとした日本酒の多様な楽しみ方をインバウンド向けに提案していく予定だ。

國酒と言われる「日本酒」は世界に羽ばたく酒となるか。これからの取り組みにも期待が高まる。

【取材協力】
日本酒造組合中央会
日本の酒情報館

取材・文/高橋まりな

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