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一斉に紙製バッグを導入!全国の動物園や水族館で広がる脱プラの輪

2020.02.13

プラスチックは人類が生み出した万能素材だったはずなのに、不法投棄により美しい海が汚染されています。海だけでなく、私たちの健康への悪影響も懸念されます。プラごみ問題が深刻化していることを受け、動物園や水族館でも新たな取り組みがはじまっています。その中から、注目の取り組みを紹介します。

上野動物園、素敵なデザインの紙製バッグを採用!

1882年に開園した日本最初の動物園、恩賜上野動物園。2020年から1月17日、紙製バッグを一斉に使いはじめました。同時に、都立動物園である多摩動物公園、井の頭自然文化園でもスタート。

「便利で安価なプラ製品は日常生活のあらゆる場面で使われています。それは一方で、少し意識を変えるだけで、私たちにできることはたくさんあるということを意味しています。都立動物園・水族園を訪れた方が私たちの取り組みを知り、地球環境を守るため『できることからやってみよう』と行動してくださることを願っています」

というメッセージが込められています。

(公財)東京動物園協会 提供

レストランなどで提供する使い捨てのプラスチックも徐々に紙製へ切り替え、3月1日には全園・全店舗で紙製カップに切り替わっている状態を目指しているとのこと。

(公財)東京動物園協会 提供

鳥羽水族館や那須動物王国もやってくれた!

それから、飼育種類数日本一の鳥羽水族館(三重県)。世界中からやってきた生き物が幸福に暮らせるよう、なるべく現地と同じ環境を再現するなど、生き物や環境へのまなざしは温かい。

直接の死因になっているかは現時点では不明ですが、死後に体内からプラスチック製品が摘出されたアホウドリやウミガメが報告されています。また、海の生き物がプラごみを飲み込んだり、漁具などにからまったりすることによる影響も心配。こうしたこともあり、問題意識をもってプラ削減に取り組んでいます。

具体的には、2020年1月18日からショップやレストランの水族館直営4店舗において、ほとんどのプラスチック製備品の提供を廃止し、紙製及び木製に切り替えました。

オリジナル商品ではありませんが、紙製バッグには約10種のパターンがあるんですって。大きめのぬいぐるみも入るので、ジュゴンなどのフカフカぬいぐるみも入りそう。「海の生きものエコバッグ」(税込1,210~1,320円 ※3月31日まで特別価格一律税込1,000円)もかわいい!

また、2020年1月18日から3月31日まで、啓発展示のイベントも行っています。概要は以下の通り。

①1年間に世界中で生じるプラごみの量は、275,000,000t(2015時点での推計)
②1年間に海洋流出するプラごみの量は、8,000,000t ※データにばらつきがあり、500~1300万tとする研究もある。
③プラごみが生分解されるまでの年月は、プラスチック袋(いわゆるレジ袋)20年、プラスチックストロー200年、プラスチックカップ450年など

それから、那須どうぶつ王国。こちらは紙製バッグではなく、ビニールではありますがバイオマスマークを取得したバイオマス度90%の袋を採用しました。これは、園長が対馬へ行った際、海岸沿いに漂流物がたくさん見つけ、中にプラスチック製品が多くあり、何とかしなければならないという思いを持ったのがきっかけ。レストランで使用していたスプーンやストロー、トレーを中心にプラ製品を紙製に変えているそうです。

写真右が新登場する紙製コップ。頼もしいメッセージ入りです。

プラスチック問題の簡単まとめ

「プラごみが問題なのは聞き知っているけど、詳しいことはほとんどわからない」という方のために解説します。

まず、素材の話から。プラスチック自体は軽量かつ丈夫であるなど、利点は少なくありません。一回限りの使い捨てにするのが問題であり、正しく使用・リサイクルすれば環境負荷を小さくできることも。ただ、現実問題としてプラごみのうちリサイクルされるのはわずかで、海に流出するものもあります。こうしたことを受け、海洋流出・投棄を前提とするのもおかしな話ですが、環境中で分解される「生分解性プラスチック」という素材も誕生しました。

世界規模のプラスチック危機は待ったなし。「プラスチック製品に限らず、紙でもなんでも買う・所有する前によく考える」、「使い捨て製品に依存しない」など、ごみを出さないシンプルな暮らしが正解。できることから取り組んでいきましょう!

取材・文/木村悦子

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