
夫婦円満の秘訣の一つには、「上手に家事を分担できているか」も含まれる。では、家事シェアが上手い夫婦は、他の夫婦と比べてどのようなことを重視しているのだろうか?
そこで今回、ミーレ・ジャパンによる既婚男性・既婚女性計600名を対象にした「夫婦の家事シェアに関する調査」が行われたので、その結果を紹介していきたい。
家事は「手早く・時短で終わること」を最も重視
家事における重視ポイントは、「手早く・時短で終わる(67.5%)」が最多。続いて、2位「毎日こまめに家事をする(38.3%)」、3位「物を増やさないシンプルな部屋づくり(28.3%)」があがる。
実際の家事時間と理想の家事時間に2時間(週平均)の差
1週間の家事時間は平均294分(4時間54分)だが、理想は平均192分(3時間12分)と、102分(1時間42分)の差がみられ、現状の家事への時間負担が高いことがうかがえる。
2019年の大掃除では、大掃除をしない(19.3%)、こまめに掃除をする(45.8%)など、6割以上が大掃除をしない予定と回答した。
家事の役割分担は、妻が夫の3倍以上を担当
家事の役割分担では、妻が約8割、夫が約2割の家事を担当しているという結果に。また、夫婦の家事時間の差では、夫が155分(週平均)に対し、妻が432分(週平均)と、妻の方が平均277分(4時間37分)長い。
夫が感じる妻への家事への満足度は6割以上の一方、妻が感じる夫への家事への満足度は4割弱
お互いの家事シェアへの満足度では、夫から妻への満足度は61.6%であるのに対し、妻から夫への満足度は 36.6%にとどまる。
また、お互いの家事を時給で評価した場合においても、夫から妻へは「2,706円」と評価が高い一方、妻から夫へは「1,667円」と、1,000円以上の乖離がみられる。
家事シェアへの満足が高いほど、夫婦仲が良い
家事シェアの満足度別に夫婦の関係性についてみると、家事シェアの満足度が高い夫婦ほど、夫婦関係は良い傾向にあった。
「夫婦仲良くいるために気をつけていること」としては、家事シェア満足度が高い調査対象者(n=295)は、「コミュニケーションを多くとる(46.8%)」「ありがとう・ごめんなさいを言う(38.6%)」「気持ちを素直に伝える(25.8%)」が上位にあがる。
家事シェアが上手な夫婦は工夫しながら楽しく家事をしている
家事に対するイメージでは、家事シェア満足度が高いと、「楽(16.3%)」がトップになる一方で、家事シェア満足度が低いと、「辛(20.3%)」「疲(20.0%)」「耐(16.9%)」など、家事に対して消極的で、日々我慢しながら行っている傾向が見受けられた。
家事シェア満足度別に、家事における重視ポイントを比較すると、家事シェア満足度が高いほど「機能性の高い家電を活用して効率的に」を重視している傾向が見て取れた。
※ミーレ・ジャパン調べ
<調査概要>
調査方法:インターネットアンケート
調査期間:2019年 11月
対象地域:全国主要都市圏
調査対象:30代~50代の既婚男女 計600名(男性:300名・女性:300名)
出典元:ミーレ・ジャパン株式会社
構成/こじへい
こちらの記事も読まれています