人気のタグ
おすすめのサイト
企業ニュース

ミッドソールに入ったセンサーが走りをデータ化!今年発売予定のアシックス×ノーニューフォークスタジオ「スマートシューズ」で健康寿命を伸ばす

2020.02.06

アシックスが、足の動きをデータ化し解析するスマートフットウェア「ORPHE TRACK(オルフェトラック)」の開発元no new folk studioとスマートシューズを開発中だ。今年1月、アメリカ・ラスベガスで開かれた世界最大規模のテクノロジー・カンファレンスCES2020で、そのスマートランニングシューズが発表された。

モーションキャプチャーが組み込まれたスマートランニングシューズのミッドソール。

ミッドソールに組み込まれたセンサーが走りをデータ化

no new folk studio(以下ノーニューフォークスタジオ)は2014年に創業し、足の動きを解析してデータ化するセンシングソリューション「ORPHE TRACK(オルフェトラック)」を開発してきた。オルフェトラック内臓のシューズを履いて走るだけで、ランニング中の歩数や歩幅、速度、足の接地時間、さらには足のどの部分で接地しているか、接地の角度、傾き度などを感知してデータ化する。この技術にアシックススポーツ工学研究所が長年蓄積してきたデータと知見を組み合わせることで、データ解析は精密度を増し、より有用なアルゴリズムの開発につながる。

スマートランニングシューズを説明するノーニューフォークスタジオ代表の菊川裕也氏。

ラスベガスのCES2020で初公開されたスマートランニングシューズによって、分析されるデータは下の画像のようなものになる。

センシングソリューションによってランニングのタイプを分析。走り方の改善につながるアドバイスが表示される。

ランニングのデータ。足のどの部分で接地しているか、その角度、ストライドの高さなどが数値化されフィードバックされる。

すでにスマートフットウェア「ORPHE TRACK」ではスマホのアプリでこうしたデータ分析が見られる仕組みになっており、スマートシューズも実用化の際はスマホのアプリでのフィードバックを想定している。

では、ユーザーにフィードバックされたデータはどのように使えるのか。

「走り方のタイプをはじめ、今持っているスキルのレベルがわかります。それによって今後スキルを高めるためにはどこを改善すればいいか、どこを鍛えていけばいいか、ランニングフォームのアドバイスに活かせる。またケガのリスクにつながる要素を推測することもできます」(ノーニューフォークスタジオ代表・菊川裕也氏)

歩行能力アップで健康寿命もアップ

歩行能力と健康状態の相関関係は大きい。ふだんからスマートシューズを履いていれば歩行速度や歩幅などの変化が毎日チェックできる。菊川氏は、スマートシューズはランニングシューズ以上にウォーキングシューズに求められると語る。

「歩行速度が落ち出した時点で、最近太り気味だなとか、運動不足だなと気づくことができます。そこで駅まで歩くようにしたり、階段を上り下りしてみたりという日常的な歩行を意識すれば歩行能力を改善することができる。ウエルビーイングの観点から、スマートシューズは健康管理ツールとして有効だと思います」(菊川氏)

歩行能力の向上は生活習慣病の予防策となり、それが継続できれば健康寿命を延ばすことにつながるだろう。

一方、パーソナライズ化されたサービスの提供をめざすアシックス。2019年から健康増進プログラム「ASICS HEALTH CARE CHECK」サービス事業を展開しているが、ここでもスマートシューズは大きな役割を担うことになる。アシックススポーツ工学研究所の原野健一氏は、スマートシューズの実用化によって、

「人によって通勤時間も違えば、立ち仕事かデスクワーク中心かで日中の運動量もまったく違います。個々の仕事時間も含めて、生活に合った運動能力を診断し、それに基づくアドバイスを提供していくことができる」と語る。

歩行データがそのまま運動能力診断として利用できるとなれば、健康診断と同様、いやそれ以上に健康管理に有効だろう。

スマートシューズのビッグデータがスマートシティに生きる

ランニングシューズでもウォーキングシューズでも、データ解析力を高めるためにはデータ量は多ければ多いほどいい。集積されたデータはビッグデータ化が期待される。

スマートシューズの今後の可能性として、ノーニューフォークスタジオの菊川氏は、

「たとえば、都心の駅の利用者の歩行速度データを蓄積することで混雑具合がわかり、混雑緩和策の参考になる。スマートシューズのデータを社会全体に活かせば、スマートシティ化に貢献できる」と将来像を語る。

また、「スマホのアプリと連動し、目標設定している走り方ができたら音が鳴るとか、ポイントが貯まるなど楽しい仕掛けができる。トレーニングがエンタメ化して、ゲームのように楽しく遊びながら気がつけば健康になっていた、なんていうふうになればいい」とトレーニングのゲーム化を示した。

運動の基本になる歩行。どんな歩き方をしているのか、足をどれだけ上げ、歩幅何センチで歩いているのか。自分の歩き方がわかれば新たな発見もあるだろう。歩き方や姿勢に気をつけるきっかけにもなる。ランナーならトレーナーをひとり付けたのと同じくらいのデータとアドバイスが得られそうだ。

年内にウォーキングシューズが発売される予定。まずはスマートシューズの履き心地を試したいところだ。

1月に行われたスマートシューズ発表会で。左からアシックスジャパン代表・小林淳二氏、ノーニューフォークスタジオ代表・菊川裕也氏。アシックススポーツ工学研究所・原野健一氏。ゲストのKENZO(DA PUMP)さん。

取材・文/佐藤恵菜

新型コロナウイルス対策、在宅ライフを改善するヒントはこちら

@DIMEのSNSアカウントをフォローしよう!

DIME最新号

最新号
2020年7月16日(木) 発売

DIME最新号の特別付録はミクロの世界を楽しめる「90倍スマホ顕微鏡」!特集は「家ナカ オフィス改造計画」

人気のタグ

おすすめのサイト

ページトップへ

ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標(登録番号 10401024号)です。詳しくは[ABJマーク]または[電子出版制作・流通協議会]で検索してください。