
小売業界のホワイト度が高い企業ランキング
「小売業界」は忙しいというイメージもあるが、近年は年間労働時間の削減に注力している。そんな中、キャリコネは『小売業界の“ホワイト度が高い企業”ランキング』を発表した。
今回は女性活躍に注力する老舗百貨店「高島屋」が1位を獲得した。同社で働く女性のコメントを紹介しよう。
「女性が管理職を目指すには、非常にいい環境である。昇進試験に受かりさえすれば、出世において男女差はない。育児休暇制度も非常に充実しており、子供を生みながら上を目指すことができる。育休後にキャリアが途切れるということもない。実際に、課長・次長の管理職はとても多く、取締役クラスにも女性は少なくない」(店舗スタッフ関連職/20代後半女性/年収400万円/2013年度)
高島屋は、顧客に豊かな暮らしを提案するためには、社員もゆとりある暮らしを維持していく必要があるとの考えから、社員のワークライフバランスを重視している。
育児休職や出産休暇、配偶者分娩休暇、介護休暇、ボランティア休暇、スクールイベント休暇、ワークライフバランス休暇など、さまざまな休暇制度を導入。また、育児勤務制度は子どもが小学4年生まで利用可能で、希望に応じて勤務パターンを選ぶことができる。これらの取り組みが、「プラチナくるみん」「えるぼし」の認定、「女性が輝く先進企業2017」の「内閣総理大臣表彰」受賞などにつながった。
2017年度の月平均所定外労働時間は4.5時間、有給休暇の平均取得日数は10.3日。また、4週8休制と連休などを組み合わせて年間休日122日を確保。プライベートな時間を確保しやすい環境といえるだろう。
「小売業界の”ホワイト度が高い企業”ランキング」
調査対象:『日経業界地図 2018年版』(日本経済新聞出版社)の「百貨店」「コンビニ」「スーパー」「地方スーパー」「ホームセンター、ディスカウントストア」「ドラッグストア」「家電量販店」に記載の企業のうち、対象期間中に「キャリコネ」に20件以上の評価が寄せられた企業
調査内容:企業別にキャリコネユーザーによる「ホワイト度」評価の平均値を算出(5点満点)
構成/ino