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10代の幸福感は自分の家族の社会的地位が高いことが影響、米カリフォルニア大学研究

2020.02.01

10代の幸福感は「家族の社会的地位」が鍵?

ティーンエイジャーが幸福を感じるのには、自分の家族の社会的地位が高いことが重要であるようだ。

米カリフォルニア大学アーバイン校心理科学教授のCandice Odgers氏らが、約2,200人の英国で生まれた双子を対象に調査した結果、ティーンエイジャーが身体的にも精神的にも健康で、学業成績も良好であるのには、親の職業や学歴、資産よりも社会的地位の高さが強く影響する可能性が示された。

研究結果の詳細は「Proceedings of the National Academy of Sciences(PNAS)」1月6日オンライン版に掲載された。

この研究は、1994~1995年に英イングランドとウェールズで生まれた計2,232人の双子を対象としたもの。

調査に参加した子どもを20年追跡し、12歳と18歳になったときには、自分の家族の社会的地位がどのくらいであるかを評価させた。

その結果、18歳のときに家族の社会的地位を高く評価した子どもは、家族の収入や健康状態、十分な栄養、教育レベルとは関係なく、精神的な健康や学業成績が良好であることが分かった。一方で、12歳のときには、このような関連は認められなかった。

また、今回の研究では、双子の間で家族の社会的地位に関する見方は必ずしも一致しないことも示された。

18歳のときに、家族の社会的地位をより高く評価した子どものほうが、双子のきょうだいよりも罪を犯すなど問題を起こす確率が低く、より教育を受けたり、仕事に就いたりする確率が高かった。そのほか、精神面での問題を抱える確率も低かった。

Odgers氏は「家族が裕福かどうかは、子どもの健康や受けられる教育、そして人生のチャンスに恵まれるかどうかを予測できる因子の一つであることは明らかだ」と指摘。

その一方で「今回の調査結果からは、子どもたちのウェルビーイング(身体的、精神的、社会的に良好な状態)には、社会階層の中で自分の家族が置かれた地位をどのように見ているのかも重要であることが示された。

思春期のときの考え方により、子どもが将来、健康や社会的成功を得られるかどうかを、より正確に予測できる可能性がある」と説明している。

ただ、Odgers氏らは、子どもの家族の社会的地位に対する考え方には別の要因が影響する可能性もあるため、「今回の研究結果は鵜呑みにすべきではない」としている。

また、Odgers氏は「思春期の子どもに考え方を変えさせたところで、不平等な社会を克服できるわけではない」と述べる一方で、「社会格差が広がる中、若者が直面する障壁を乗り越えて、彼らが社会で幸せや成功をつかめるように支えるためにも、社会的な要因と個人的な要因の双方に焦点を当てた画期的な解決策を探っていく必要がある」と述べている。(HealthDay News 2020年1月10日)

Copyright © 2020 HealthDay. All rights reserved.

(参考情報)
Abstract/Full Text
https://www.pnas.org/content/early/2020/01/01/1820845116

Press Release
https://news.uci.edu/2020/01/06/adolescents-view-of-family-social-standing-correlates-with-mental-health-life-outcomes/

構成/DIME編集部

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