
■連載/大森弘恵のアウトドアへGO!
2020年の新作キャンプギアがポツポツと店頭に並びはじめている。
2019年秋に開催された春夏アウトドアギア展示会でとくに評判の高かったギア、そして店頭に並びはじめている新製品から、今シーズンにヒットしそうなキャンプスタイルが見えてくる 。
軽快に過ごせるフロアレステント
フロアのないシェルターにコットを入れてキャンプを楽しむスタイルが増加中だ。インナーテントがないので雨の日の撤収が楽になること、テントへの出入りが楽、そしてフロア付きよりも値頃なのが人気の理由。寒い時期は隙間風が気になるが、寒さに備えて小型テントをシェルターの中に入れることで対応すればよし。
快適さを損なわず、より楽にキャンプを楽しみたい人に向け、2020年は従来からあるシェルターにとどまらず、気候にあわせてスタイルを変えられる進化版フロアレステントが増えている。
ogawa/タッソ(3万9800円/税別)
モノポールテントながら、両サイドのファスナーを開閉することで、フロアを六角形〜七角形〜八角形に変化する。2〜3人用。
通常、テントを変型させるとなるとどこかしらにシワが出るものだが、伸縮ポールとファスナーによってピタッと決まるのがogawaクオリティ。フロアのないシェルターは設営後の微調整が不可欠だが、ピタッと設営が決まるガイドシート付きなのも気が利いている。
同社ツインピルツフォークLのハーフインナー(別売)が使用可能。
キャンパルジャパン https://www.store-campal.co.jp
ogawa/ツインクレスタ(6万8000円/税別)
ogawaの人気シェルター「ツインピルツ」がコンパクトになっただけではない。Y字ポールを採用することで上部からの圧迫感を解消、小さいながらも広々空間を実現した。前後の大型パネルは、サイドからの日差しや雨を遮断できるようになっているのもogawaらしい。2〜3人向き。
別売となるがogawa得意の二又フレームもあるので、荷物が多い人、よりすっきり使いたい人にも対応する。別売で専用インナーテントあり。
キャンパルジャパン https://www.store-campal.co.jp
ユニフレーム/REVOタープsoloウォールセット カーキグリーン(2万7091円/税別)
個性的なデザインのREVOタープに、1〜2人向きの小さなサイズが誕生。
こちらはタープに専用ウォールが付属したセットで、真夏はREVOタープのみまたはメッシュ窓にしたウォールで、冬はフルクローズで風を防ぎ、1年中使えるというもの。
コットを2台置ける広さでソロキャンプなら荷物をすべて室内に入れられる。高さがあるので圧迫感は少なく、あたたかい時期はウォールを張り出すことで開放感すら得られる。
上部に小さな三角メッシュが空いており、換気、全閉の状態で外の様子を見るなど使い方いろいろ。
窓は雨でも換気しやすいフラップが付き。混雑したキャンプサイトでの視線隠しにも役立ちそう。
新越ワークス https://www.uniflame.co.jp
長く使える拡張型2ルームテント
寝室とリビングをシームレスに行き来できる2ルームテントは、雨の多い季節や寒い時期の定番だ。どちらにインナーを取り付けてもいい前後シンメトリー、全方面に取り付けられたドアパネルも当たり前となり、混んだフリーサイトでの悩みも解消されつつある。
近年は吊り下げ式インナーでシェルターとして使えるものが主流。フロアレステントほどの軽快さはないが、拡張性を備え、長く使える2ルームテントが今季の本命だ。
サバティカル/ギリア(3万9800円/税別)
トンネル型のシェルターに、2人用と5人用、2サイズのインナーテントが付属されているのが斬新だ。
カップルなら2人用インナーを装着してゆったり2ルーム、家族が増えたら5人用インナーを装着+外に別のタープを張ってリビング拡張……という具合に、家族の歴史とともに使い続けられそうな予感。建てやすいトンネル型をベースにブリッジフレームを加えた構造で横揺れ対策も万全だ。
エイアンドエフ https://sabbatical.jp/
コールマン/4Sワイド2ルームコクーンⅢ(15万8000円/税別)
コールマンの最高峰テントがアップデート。
両サイドも大きく張り出せるようになり、2ベッドルームとして利用できるようになった(2つ目のインナーテントは別売)。
高温多湿という日本の夏を考慮したコットン混紡ポリエステルのインナー、高強度のアルミ合金ポールなど贅を尽くした設計は不変だ。
コールマン ジャパン https://ec.coleman.co.jp/
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