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現在の仕事に新しい学びはある?仕事を通じて学びを得ている人の特徴

2020.02.02

企業と働く個人を取り巻く環境が、スピーディーに大きく変化する中、大人が学び続けること、学び直すことへの注目が高まっている。

お手本や正解がない時代、専門性や個別性が高まる時代においては、学び方も従来とは異なってくるのではないだろうか。

今回リクルートマネジメントソリューションズが実施した「職場での個人の学びに関する実態調査」では、うまく学べている人の背景には、キャリア意識の高さなどの個人要因だけでなく、新しい学びを必要とする裁量度の高い職務、成果と成長を求め関わりあい学び合う職場、一人ひとりにあった学びを支援する制度や仕組みがあることが見えてきた。

「過去1年で新しい学びがあった」と感じているのは約6割

過去1年において、「現在携わっている仕事に直結する新しい学び(以下、現在の学び)」と「中長期的に自分のキャリア形成に役立つ新しい学び(以下、中長期の学び)」があったかどうかついての調査では、「現在の学び」は全体の59.7%、「中長期の学び」は50.1%が「あった」「どちらかといえばあった」と回答した(図表2)。

学びの有無と仕事におけるパフォーマンスやコミットメントの関係について、適応感に関する7項目(「期待どおりの成果を上げている」「今の仕事にやりがいを感じる」など、「1まったくあてはまらない~6とてもあてはまる」で回答)を尺度化し、ハイパフォーマンス・ハイコミットメントしている高適応群(上位49.9%)と、低適応群(下位50.1%)の2群に分けて分析したところ、高適応群は学びが「あった」「どちらかといえばあった」の割合が「現在の学び」で78.9%、「中長期の学び」で67.6%と、低適応群に比べて大幅に高いことが分かった。

ここから、学びは仕事や組織への適応感を高めると同時に、適応感が次の学びを促進すると考えられる。

「環境変化」「職務特性」「キャリアへの考え方」が学びの有無に影響

どのような要因があるとき学びが得られるのかについて、今回の調査では、「環境変化(大きな環境変化にさらされている、市場の変化が速いなど4項目)」「職務の重要度・自律度(自分で判断し主体的に進めることが求められるなど7項目)」「キャリア見通し(自分がどうなりたいのかはっきりしているなど4項目)」「専門職志向(今の職務・専門分野でキャリアを追求したいなど6項目)」を検証したところ、いずれも高・低群で学びの有無に有意な差が見られた。

一方、年代別(20代~50代)の「学びの有無」については統計的な差は見られず、また、役職・学歴による差も見られなかった。

新しい学びがあるかどうかは、年齢などの個人属性よりも、学びが必要とされる環境や職務があること、キャリア見通しや専門職志向が育まれていることに影響を受けることが示唆される。

「自分の得意な学び方がある」人は約5割

自分にとって得意な学び方について、「ある」と回答した人は全体の11.2%で、「なんとなくある(39.8%)」を含めると約5割であり、「ない(49.0%)」と約半数ずつの結果となった。

また、「得意な学び方がある」群は、「現在の学び」「中長期の学び」共に、学びが「あった」「どちらかといえばあった」と回答した人が全体の8割を超えており、「なんとなくある」「特にない」群より大幅に高い割合となった(図表5)。ここから、得意な学び方がある人はそうでない人に比べ、より多く学んでいることが分かる。

得意な学び方がある人はどのような学び方が自分にとって有効だと考えているのか、具体的内容の自由記述回答の中で比較的多く見られたのは、「経験から学ぶ」「人と学ぶ」「仮説・想をもつ」「言語化・アウトプットする」に関するものだった(図表6)。これらはいずれも、正解のない時代に仕事を通じてより多くの学びを得るための有効な方法だと考えられる。

仕事を通じて学びを得ている人の特徴

仕事を通じた学びにつながる行動について、選択肢への回答におけるすべての項目で、高適応群が低適応群に比べて有意に高い結果となった。

特に高適応群が高かったのは、差が大きい順に「何事も成長機会と捉えて、目の前の仕事を大切にしている(主体的キャリア形成)」「人に話をすることで、ヒントやアイディアを得ようとすることが多い(アウトプット型の学び)」「仮説検証を意識的に行いながら仕事を進める(リフレクション)」「新しい経験を積める環境、成長できる環境を求めて行動している(ジョブクラフティング)」「自発的にスキル・能力開発に取り組んでいる(主体的キャリア形成)」だった。

構成/ino


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