共に定時帰宅が困難な子育て世代のお宅を訪問。〝ワンオペ家事〟と〝パラレル家事〟をこなすための知恵と工夫とは?
〜中島家PROFILE〜
[夫]聖尉さん
会社経営・34歳。朝の子供の世話全般、洗濯、風呂掃除などを主に担当。部屋いっぱいに散らかったおもちゃを手早く片づけるのが得意。
[妻]美華さん
会社員・35歳。料理、食器洗い、掃除全般や名もなき家事を主に担当。平日の夕食作りの負担を減らすため、下味冷凍を仕込んでいる。
[子]琉偉くん(5歳)&陶利くん(2歳)
同じ保育園に通っており、遊ぶのも喧嘩するのも、怒られるのもいつも一緒。ふたり揃って飛行機や電車、自動車など、乗り物が大好き。
パラレル家事の後にはご褒美タイムが!
夫婦共に仕事を優先し、共働き新三種の神器(食洗機、全自動洗濯乾燥機、ロボット掃除機)を持たず、食卓には毎晩手作りの料理が並ぶ……。ディンクスでさえ、実現不可能に思えるそんな日常を、男児ふたりを育てながら成立させているのが、中島さんご夫婦だ。
「家事は家にいるほうがやる、という大原則があるだけです。ワンオペになることも多いので、連絡を密にし、お互いストレスにならないようルールは緩やかにしています」(妻・美華さん)
平日の家事で最も負担の多い夕食作りは「下味冷凍」を常備することで解決した。休日にメインのおかずを仕込み、1食分ずつ冷凍しておけば、簡単にアレンジでき、しかも短時間で仕上げることが可能だ。今年の夏に大型冷蔵庫を購入したところ、その使い勝手の良さに、より多くの下味冷凍や作りおきを作ってストックするようになったという。
平日の夜に夫婦が揃っていれば、別の作業を同時に行なう〝パラレル家事〟が常。23時に〝映画やドラマ鑑賞タイム〟を設けたことが、家事を手早く済ませるモチベーションになっているそうだ。
「夫は雑だけどスピーディー、私は丁寧だけどマイペース。タイプが真逆なので、家事にもその特徴が出ます。でもお互い、文句は言いません。例えば夫が洗濯物を裏返しのまま干しても、彼が単身赴任で完全にワンオペ状態だった期間に比べれば、今は幸せです。助けられていることに感謝しています」(美華さん)
家事を終え、子供たちが眠ったあとは晩酌タイム。ドラマや映画を鑑賞しながらゆったりまったり過ごす。