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会社の「人事評価」の満足度を高めるための2つのヒント

2020.01.27

人事評価」は、社員にとっては昇給や昇格に繋がる一大イベントであり、企業にとっても、給与、ポジションといった経営資源の配分に関わる重要な意思決定の手段。つまり「人事評価」をきちんと行うことは、企業の成長や、社員の生産性や幸福感に関わる重要なテーマだ。

カオナビHRテクノロジー総研は、その重要な「人事評価」の実態を把握するため、満足度や不満の原因についてアンケートによる調査を実施した。

今回は調査結果を踏まえた、「人事評価」の満足度を高めるポイントも合わせて紹介しよう。

人事評価と職場の満足度には高い関係性

人事評価に満足している人は20%以下

会社の人事評価結果について満足しているか聞いた所、「満足している」と答えた人は19.0%と2割以下だった。一方、「どちらでもない」39.7%、「満足していない」41.3%と何らかの不満を持っている人が8割を超えた。人事評価に「満足している」人は2割もおらず、「満足していない」人の半数以下と非常に少数と言える。

人事評価に満足している人は、職場満足度が高い傾向

現在の職場への満足度はどの程度かとの質問に対し、「人事評価に満足している」人の85%以上が「職場に満足している」と回答している。一方で、「人事評価に不満」だと回答した人は、17%程度しか満足しておらず、人事評価に満足している人の方が、職場満足度も高い傾向にあると言える。

不満点は、「評価結果」「評価者への不信」「評価理由」など多岐にわたっている

会社の人事評価について、「あまり満足していない・全く満足していない」と答えた人に、どの点が不満か聞いた所、「結果に納得感が無い」が55.9%と最も多く、「評価者が信用できない」「理由に納得感が無い」「項目・目標設定が不適切」が全て40%弱に固まっている。

また「期中での状況変化が考慮されていない」と回答した人は16%程度と、他の項目の半分以下にとどまっており、環境変化による目標設定のズレは、問題になることは少ない。突出したポイントがないことから、不満点は多岐にわたることが分かる。

カオナビHRテクノロジー総研 所長・内田壮氏による分析
人事評価の満足度を高めるためのヒント

1、ミドル層の強化

調査結果3の通り、人事評価への不満点は多岐に渡っており、対症療法的に個別の不満点に対処してもキリが無さそうです。全ての不満に共通するポイントとして「上司」が考えられ、ミドルのマネジメント能力向上が有効な対策となりそうです。

従来から、研修や経営層による指導などが行われてきたテーマですが、近年は「1on1ミーティングをルール化し、部下の状況を把握する」「タレントマネジメントシステムを用いて部下の情報を把握する」などのように、制度やシステムを使ってマネジメント能力を補完する取り組みも行われています。

2、給与と評価の分離

「B評価なら3%昇給」のように、評価結果と給与の関係性が明確な企業も多いでしょう。その場合、日々の努力と給与の関係性が明確な反面で、給与原資のことを考えた結果、評価が歪んでしまうことも多々あります。そこで、給与と評価を分離させる取り組みが始まりつつあります(その場合は、市場価値や委員会での総合評価などで給与を決めることが多いようです)。

給与と評価を分離することで、給与原資を気にせず、納得感に焦点を当てて、評価を行うことができますし、従来より多少インフレ気味(誉め言葉多め)に評価することもできます。

「評価と給与の関係性が分からないとモチベーションに悪影響では?」との議論がもちろんあると思います。しかし、社会が豊かになり、金銭的な欲求よりも承認欲求の重要性が高まりつつあるのだとすれば、給与と評価を分離し、より承認欲求に焦点を当てる制度は、社会変化に沿っており、今後増えていくのかもしれません。

アンケート調査概要
調査対象:20代から60代の社会人、600名から回収
調査内容:
1、Web上で職場についての質問項目に、選択・記述式で回答してもらう
2、結果の集計・分析:回答結果を集計し、t検定による分析を実施

構成/ino

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