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東京オリンピックの初戦まであと半年!森保体制は続投か?U-23代表メンバー18人を予想してみた

2020.01.23

 2020年東京五輪男子サッカー開幕の7月23日までちょうど半年。

タイで開催中のAFC U-23選手権2020では、韓国とサウジアラビアがファイナルに勝ち進んで本大会切符を獲得し、残り1枚をオーストラリアとウズベキスタンが争う構図となっている。
 その傍らで、日本はご存じの通り、1勝もできずに1次リーグで敗退するという歴史的惨敗を喫してしまった。森保一監督の去就問題も取り沙汰されているが、いくら久保建英(マジョルカ)や堂安律(PSV)ら欧州組を呼べなかったからといっても、この結果は受け入れがたい。森保体制続投で五輪本番に向かうのであれば、残された強化期間はできる限り、ベストメンバーに近い陣容で戦ってチーム力アップに努めるしかないだろう。

欧州メンバーはどこまで招集できるのか?

 五輪期間の7~8月は欧州クラブにとって新シーズンの重要な準備期間。UEFAチャンピオンズリーグ(CL)や欧州リーグ(EL)の予備戦参戦クラブなどは公式戦が始まっているかもしれない。となると、4年前の2016年リオデジャネイロ五輪直前に当時所属のヤングボーイズから招集ストップがかかった久保裕也(シンシナティ)のように、呼べなくなる選手が出ないとも限らない。それはオーバーエージ枠の3人も同様だ。U-23世代の世界大会である五輪を欧州クラブが重要視していないため、ギリギリまでリスクはつきまとうが、異例の事態が起きない前提で現時点での最強メンバー18人を選んでみることにする。

 まずU-23世代の海外組で森保監督が有力候補と位置付けているのは、守備陣だと富安健洋(ボローニャ)と板倉滉(フローニンゲン)、中山雄太(ズヴォレ)、菅原由勢(AZ)、攻撃陣だと久保、堂安、三好康児(アントワープ)、食野亮太郎(ハーツ)、前田大然(マリティモ)の総勢9人。前線のアタッカー陣が多いため、三好、食野、前田の中から1人は絞られる可能性が高い。ただ、今回のAFC U-23選手権に出場した国内組が精彩を欠いたことから、大半は本番のメンバーに名を連ねるだろう。

 オーバーエージを3人使うとなれば、残されたU-23世代の国内組は6~7人。ポジションバランスを踏まえると2人はGKで、将来のA代表正守護神と目される大迫敬介(広島)と統率力の高い小島享介(新潟)が濃厚だ。ただ、小島が今季J2で出番を得られず、もう1人の候補者である谷晃生(湘南)がコンスタントに活躍すれば、立場逆転も考えられる。湘南は昨季まで主力だった秋元陽太が町田ゼルビアへ移籍し、GKが薄い状況になっているだけに、十分チャンスはある。彼らの動向を踏まえながら、最終決断が下される模様だ。

 ウイングバックも欧州組には菅原1人しかいないため、さらに2人は必要だ。昨年末のEAFF E-1選手権2019(釜山)と今回のAFC U-23選手権の働きを見ると、橋岡大樹(浦和)と相馬勇紀(名古屋)が現状でのベストチョイスと言っていい。橋岡は右ウイングバックとセンターバック(CB)の両方をこなせるし、4バックの時にはサイドバックもできる選手。五輪のように登録人数が少ない大会だとそういうユーティリティーな選手は必要不可欠だ。相馬の方もドリブル突破という傑出した武器を前面に押し出せる貴重な戦力。左右どちらでもプレーできる万能性もある。引かれた相手をこじ開けるためには、思い切りのいい彼のようなタイプはいた方がいい。

 残る2~3人はボランチとFWか。ボランチは欧州組だと中山1人しかいないため、どうしても国内組から抜擢しなければならない。最有力候補と言われるのは田中碧(川崎)。ただ、彼はAFC U-23選手権の最終戦・カタール戦で一発退場処分を受けていて、その罰則が五輪本番の初戦に持ち越される可能性がある。重要なゲームに出られないことが決まってしまったら、森保監督も二の足を踏むだろう。代役としては、このところ急成長している田中駿汰(札幌)や万能型の原輝綺(鳥栖)らが浮上するものの、ゲームメークと守備の両方をこなせる選手がほとんどいない。オーバーエージで柴崎岳(ラコルーニャ)を使うのは確実だとしても、手薄感は否めない。強行で田中碧抜擢も考えられる。

 そして1トップは上田綺世(鹿島)と小川航基(磐田)の争いだが、上田は昨年前半までの輝きを失っていてやや厳しい情勢だ。小川もE-1選手権の香港戦でハットトリックを達成したものの、目立った活躍はそれだけ。今季復帰するジュビロ磐田でコンスタントに出場する保証もない。2人が揃って難しい状況であれば、欧州組のアタッカー陣の中から前田大然をゼロトップ気味に使う選択肢もある。加えて言えば、オーバーエージ枠で大迫勇也(ブレーメン)を呼べれば、ターゲットマンタイプはいなくてもいい。前線の構成をどうするかは指揮官の思惑次第ということになる。

大迫、柴崎が有力のオーバーエージ、残る1人は?

 そのうえで、海外組のオーバーエージ枠3人を入れる形になるが、前述の通り、大迫と柴崎の2枚はほぼ確定。もう1人はリーダーシップのあるA代表キャプテン・吉田麻也(サウサンプトン)が有力視されている。ただ、吉田は昨年11月から所属クラブで出番を失っていて、1月の移籍期間に新天地を見出せなければこのまま構想外に近い扱いをシーズン終了まで強いられる可能性もある。そうなれば、コンディション面で不安を抱えながら大舞台に挑まなければいけない。吉田同様のリーダーシップを発揮できる昌子源(トゥールーズ)を使えればいいのだが、彼もまた今季はケガ続きでほとんどピッチに立てていない。いつ実践復帰するのか、パフォーマンスが上がってくるかにもよる。「東京五輪に出る」という野望に燃えている本田圭佑も所属クラブが決まらなければ候補にも入ってこない状態だ。宙ぶらりんな人材がオーバーエージ候補者に多いのは、森保監督にとっての悩みではないか。

「だったらオーバーエージを使わなければいい」という見方も関係者の間で根強い。が、東京五輪世代はコミュニケーション力が低く、声を出してチームを鼓舞できる人材が少ない。自国開催の異常な重圧の中、メダルを目指そうと思うなら、やはり統率力やリーダーシップを発揮できるメンタルの強い人間が何人もいた方がいい。となれば、ワールドカップを経験しているA代表組の存在は心強い。森保監督自身が危うい状況にある今、オーバーエージを使わないという選択はできないはず。やはり大迫、柴崎、吉田を基本線に考えるしかない。

 上記の分析をまとめると、本大会メンバー18人は次のような構成になる。

●GK(2)…大迫敬介、小島(谷)
●DF(3)…冨安、板倉、吉田★
●アウトサイド(3)…菅原、橋岡、相馬
●ボランチ(4)…中山、田中碧、原(田中駿汰)、柴崎★
●アタッカー(4)…久保、堂安、三好(食野)、前田
●FW(2)…小川(上田)、大迫勇也★

★…オーバーエージ


 果たして半年後、この面々がピッチに立っているのか。それとも意外な選手が急浮上しているのか。期待を込めて見守りたい。

取材・文/元川悦子
長野県松本深志高等学校、千葉大学法経学部卒業後、日本海事新聞を経て1994年からフリー・ライターとなる。日本代表に関しては特に精力的な取材を行っており、アウェー戦も全て現地取材している。ワールドカップは1994年アメリカ大会から2014年ブラジル大会まで6大会連続で現地へ赴いている。著作は『U−22フィリップトルシエとプラチナエイジの419日』(小学館)、『蹴音』(主婦の友)『僕らがサッカーボーイズだった頃2 プロサッカー選手のジュニア時代」(カンゼン)『勝利の街に響け凱歌 松本山雅という奇跡のクラブ』(汐文社)ほか多数。

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