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彼女もできる?仕事の質も上がる?メガネを起点にして人の暮らしを変える「ヒューマニティーデザイナー」という仕事

2020.01.29

メガネはものを見えやすくするだけでなく、ファッションとしても有用なツールだ。人によっては見た目が良くなったり、目が開きやすくなったりと、人々の「暮らし」全体をよくするツールでもある。そんなメガネを起点とし、人々の暮らしをよくする新しい職種「ヒューマニティーデザイナー」が2019年12月に誕生した。アイウェアデザイナーとの違いや、人々の暮らしにどのように役立つのかを探る。

ヒューマニティーデザイナーとは?

有限会社ojim(オジム)による眼鏡専門店「opteria-Glassias(オプテリア グラシアス)」を2006年に開業した伊藤次郎氏は、これまでの活動を踏まえ、自身の職種を「ヒューマニティーデザイナー」と名付けた。

開業当初から斜視の顧客へ斜視用眼鏡を提供し続け、2015年10月にはオリジナルブランド「レチルド」を発表し、左右非対称メガネという新たなメガネを打ち出した。

ヒューマニティーデザイナーは、メガネだけでなく、人の表情(かおつき)もデザインし、見方、見られ方を変えることから、人としての生き方さえも変えうる職種だという。

さらに伊藤氏は、次のように解説する。

「ヒューマニティーデザイナーはメガネに限らず、消費者の暮らしを向上させられることであれば、さまざまな取り組みをします。

プロダクトデザインだけでなく、皆様の暮らしをデザインします。まだ未解明の分野ではありますが、メガネを正しく使えば姿勢が変わったり、原因不明の体調不良がメガネ一本で改善したりすることもあります。半医半商の立場であり、機能性とファッション性が両立したデザインを行う点も、ヒューマニティーデザイナーの特徴です」

アイウェアデザイナーとの違い

ヒューマニティーデザイナー伊藤次郎氏

一般的なアイウェアデザイナーとヒューマニティーデザイナーとでは、似て非なるものだという。

例えば、アイウェアデザイナーがデザインするのは「メガネフレーム」のみのところ、ヒューマニティーデザイナーは、「メガネフレーム」をデザインしながら、メガネを仕立てる工程で「人そのもの」をデザインする。

また視力測定等でレンズの度数決定にも携わることで、見え心地にも関わる上に、ファッションアイテムに留まらず、生活者の暮らしぶりにも関わる。

「ヒューマニティーデザイナーはフレームのデザイン、企画生産から携わることで、他のアイウェアデザイナーとはニーズの掘り起こしの濃度が一線を画していると言えます。例えば、2020年2月の上海の展示会で発表するゲーミンググラス(ゲーム用メガネ)は、顧客からの要望で動き出したプロジェクトで、まさにニーズの掘り起こしによるものです。照明をよけるためにレンズ上面にひさし、フレームサイドにフードをつけ、バンドでしっかり固定でき、見やすいレンズを使用、またゲームに応じてレンズカラーを換えられる、とにかく軽いなどの特徴があり、お客様からの声をもとに作りました。

また正しいメガネをかけると、そのプラスの効果は多岐に渡ります。視力矯正だけでなく、人々の暮らしの質そのものをドラスティックに変えられる人が、ヒューマニティーデザイナーであると言えます」

ヒューマニティーデザイナーが行った「暮らし」改善

伊藤氏は、ヒューマニティーデザイナーとして人々の暮らしまで変えてきた。例えば、こんなエピソードがあるという。

1.斜視矯正により彼女ができて結婚へ

「斜視でお悩みだった方に、斜視矯正の眼鏡を作って、眼の位置が真正面を向くようになりました。その方が、次にいらしたときには、彼女ができたと報告してくれました。なんでも、今まで斜視だと自覚があり、自信がなかったのですが、斜視矯正ができたおかげで積極的になることができたとのこと。のちに、その方と結婚までこぎつけたそうです」

2.視野の狭さや斜位などの矯正メガネで生活の質も改善

「バセドウ病で、左目の瞼が下垂し、視野も狭くなり、美観を損ねていて困っている方のご相談を受けました。しかし、そのお方の目を見ると弱度の遠視、近視、乱視、さらに眼が上下左右にずれる斜位をお持ちでした。

そしてそれらを一つのパッケージとしてメガネをお作りし、使用し出すと眼が開き始め、最終的には開きに多少の左右差はあるにせよ。問題ないレベルにまで美観が整い、生活の質も改善したと嬉しいご報告をいただきました。またレチルドという当社のオリジナルメガネで左右のバランスを整え、目の開きの左右差を分かりにくくするよう、整えています」

他にも、ビジネスパーソンを眼精疲労から解放して仕事の質を上げることもしているそうだ。

ヒューマニティーデザイナーの今後

新しく生まれたヒューマニティーデザイナーという職種。しかし現状、社外に広げる予定はないという。

「日本初のこの職種に対して社外的に理解を得ることは当初はむずかしいと考えています。

弊社のセカンドデザイナー、チーフデザイナーには私のノウハウのすべてを伝えておりますし、しっかり現状の戦力で人材育成をしたいと考えています。今後も弊社は積極的に有望な人材を採用したいと思っておりますが、まずは社内でしっかり『ヒューマニティーデザイナーとは?』という部分を社内共有することが先決と考えます」

まだ日本に一人しかいないヒューマニティーデザイナー。見え方や見られ方から暮らしを良くしたいという人のさまざまな要望に応えてくれそうだ。

【取材協力】
JIRO ITO(伊藤次郎氏)
ヒューマニティーデザイナーとは、眼という切り口から、人々の諸問題を解決し、暮らしぶりを劇的に変えられる職種。今では国民の多くが悩む眼精疲労から解放し、仕事の質を上げることも行っている。
http://jiroito.com/

取材・文/石原亜香利

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