スマホ決済はポイント還元率の高さがウリ。どんどんポイントが貯まるのは気持ちいいが、「貯まったポイントを何に使うべきか?」で悩む人も少なくないだろう。そんな人に活用してほしいのが、〝さらに増やす〟という選択肢「ポイント運用」サービスだ。
アプリの操作だけですぐに投資がスタート
ポイント運用サービスは、貯まったポイントを、ポイントサービスの運営会社に預けて、預かった会社が金融商品で運用をする、というもの。2016年にクレディセゾンが開始した「永久不滅ポイント運用サービス」が国内初だ。
その後、「楽天スーパーポイント」や「dポイント」といったおなじみのポイントでもサービスが始まり、ユーザーが急増している。
そのメリットはまず元手が不要な点。ポイントだけで運用をする「疑似運用」なので現金がいらない。通常なら徴収される運用に関する手数料も無料。ポイントで運用するため、証券会社に口座を開設する必要もなく、ポイントサービスのアプリで手続きは終了する。
さらに見逃せないのが、ポイントの有効期限が延長される点。ポイント運用に回している間は、有効期限はなくなる(楽天を除く)。
「ポイントの有効期限が近づくたびに、何に使うかを考えるのは結構煩わしい。ポイント運用に回しておけば、その煩わしさから解放され、使いたい時に使えます」と、このメリットの大きさを強調するのは「ポイ探」の菊池崇仁さんだ。
預けたポイントが減る投資リスクが存在
ただ、注意すべきデメリットもいくつかある。投資対象となる金融商品は投資信託が多い。投資信託は元本が保証されていないので、価格が上昇することもあれば、当然、下落することもある。
つまり、預けたポイントが減ってしまうことも十分にあり得る。預ける期間が短期間だと、減少するリスクは大きくなるので、ポイントを増やしたいなら、長期間の運用が基本となるだろう。
そして、残念ながら、キャンペーンなどで付与される「期間限定ポイント」は使えない。ただし、ここは改善される可能性はあるので、今後に期待したいところだ。
また、ポイント運用には、ポイントを現金に換金して運用するタイプもある。こちらは現金で運用されるので、現金で戻ってくる。ただし、証券会社に預けることになるため、証券口座の開設が不可欠だ。この「現金投資型」は、楽天証券などでも提供されていたが、2019年4月からは、Tポイントでも可能になった(次ページ参照)。
いずれもポイントでの運用とはいえ、対象は実際に多くの人が投資する投資信託や株だ。これまで資産運用に二の足を踏んでいた人にとっては、体験できる絶好のチャンスでもある。
ポイント運用の仕組み
ポイント運用には上記の2パターンがある。疑似運用型は、ポイントを預けてポイントが戻ってくるが、現金投資型は、ポイントを証券会社が換金するので、現金が戻ってくる。
ポイント運用の〇と×
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