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有機ELディスプレイで世界最軽量141g!ゲーミングモードも搭載したシャープのフラッグシップスマホ「AQUOS zero2」のスゴい実力

2020.01.23

 2019-2020年の秋冬スマホで注目すべきハイスペックスマホ、シャープ製の「AQUOS zero2」の発売が間近に迫ってきました。

 AQUOS zero2は、2018年12月に発売された「AQUOS zero」の後継機です。初代zeroはシャープが初めて有機ELディスプレイを採用したモデルで、約6.2インチのディスプレイ、3130mAhのバッテリーを搭載しながらも146グラムという当時の世界最軽量を達成。ソフトバンクのみの扱いでした。

 zero2では、解像度が少し下がったもののディスプレイサイズは6.4インチに大きくなり、メインカメラは標準と広角の2つに増えました。バッテリー容量は初代と同じ。それなのに141グラムとなって世界最軽量(画面サイズ6インチ以上で、電池容量が3000mAhを超える防水(IPX5以上)対応のスマホにおいて)を更新しました。手に取るとスマホとは思えないほどの軽さです。今回はソフトバンクに加え、ドコモ、auも取り扱います。

 zero2は長く使っていても手が疲れない軽さ、ちょっとの遅れも影響するシューティングゲームもこなせるハイレスポンスを誇り、ゲームも快適に楽しめる“ゲーム系フラッグシップ”スマホとしてプッシュされます。AQUOS zero2の開発の狙いや、軽量化、ハイレスポンス実現の工夫について、シャープの担当者2氏にうかがいました。

通信事業本部 パーソナル通信事業部 商品企画部主任 篠宮大樹氏(写真上)と、通信事業本部 パーソナル通信事業部 システム開発部課長 田邊弘樹氏。協賛しているeスポーツイベント「RAGE(レイジ)」のTシャツを着て、意気込みを熱く語ってくれました。

ゲーマーに好評だった初代zeroでスマホのゲーム環境を研究

 初代zeroは、ゲーム系スマホとして開発されたわけではありません。当時は軽さを全面に押し出しており、「ゲームでも」使えるというアピールをしていました。ただ、プロモーションのため、国内最大級eスポーツイベント「RAGE(レイジ)」に協賛し、zeroを参加者に使ってもらったところ、軽さが非常に高く評価されたそうです。それまでゲームを意識していなかったシャープの開発陣ですが、「ゲーム市場をしっかり検討してみる価値があると判断し、勉強しました」(篠宮氏)。

 シャープの調べでも、スマホのゲームを楽しんでいるユーザーは非常に多いとのこと。ただ、「ガチ層」と「ライト層」に二極化されているかと思えば、「課金するほどヘビーにゲームを遊んでいるけれど、1日中ゲームで埋め尽くされているわけでもない。友だちと集まってゲーム以外のことも楽しむ」中間層が意外に多いことが分かったといいます。シャープはこの層を「エンジョイ層」と呼び、AQUOS zero2はこのエンジョイ層をターゲットに開発されました。

「zeroには軽さという武器があるので、そこをしっかり活かし、軽く、薄く、スタイリッシュなのに中身はパワフルという、新しいカテゴリの商品として提案しました」(篠宮氏)

 zero2はゴリゴリのゲーミングスマホではなく、すっきりした普段使いできるデザインです。ゲームもガンガン楽しめる高いパフォーマンスを備えた「ゲーム系フラッグシップ」スマホとして打ちだしています。

非常に軽く、薄くスタイリッシュなデザイン。ゲーミングスマホのような派手さやゴツさはなく、ビジネスシーンでも普通に使えます。

さらなる軽量化を実現できた要因は「基板」

 2019年9月に開発が発表された時は約143グラムだったzero2の重量は、部品などの見直しにより、さらに2グラム軽い約141グラムに。「自分たちもびっくりするほど軽く」(篠宮氏)なりました。

 zeroシリーズがなぜこれほどまで軽いスマホなのかというと、まずディスプレイに採用している有機ELが液晶よりもずっと軽いためです。自家発光できる有機ELはバックライトを搭載する必要がないため、軽くできます。また、側面の金属に軽く強いマグネシウム合金を採用。マグネシウム合金はスマホのような小さな機器に使うには難しい素材だとのことですが、「zeroシリーズは軽量化が重要なので採用しています。細かいことをしようとすると非常に難しく、時間も負担もかかります。一朝一夕でできる軽さではないと思っています」(篠宮氏)

 以上はzero2もまったく同じ構成です。しかもディスプレイが初代より大きくなり、カメラ個数も増えました。一方でバッテリー容量は変えていません。それでも世界最軽量を更新できた理由は「基板」です。

zero2の基板(左)とzeroの基板(右)。zero2の基板は中央部がそっくりなくなってフレキシブル基板でつながっています。

 上の写真は、左がzero2の基板、右が初代zeroの基板ですが、zero2の基板は中央部がなくなりました。また、若干小さくなっています。基板はスマホの重量の中で結構なウェイトを占めているとのことで、zero2はこの基板に変えたことで、重量的に24~25%軽量化されました。これが初代よりも軽量化された大きな要因です。発表会後にさらに2グラム軽量化されていますが、「そこは細かいことの積み重ねの工夫で、一言ではいえません。だからこそ、社内では重要なノウハウとして蓄積されています」(篠宮氏)

 軽量化の技術は、他社にちょっとやそっとでは真似できないレベルまで高められているようです。

ゲームに最適なディスプレイ

 ゲーム系フラッグシップを目指すにあたっては、ディスプレイも妥協せずに作り込みました。重視したのは、レスポンスがいいこと、ゲームに適した画質であること、屋外で遊ぶ位置情報ゲームでも視認性を確保することの3つです。

 レスポンスは「4倍速」でハイレスポンスを実現しました。通常のディスプレイは1秒あたり60回の画面更新(60Hz)です。それに対してzero2の表示の更新は120回(120Hz)の2倍になっています。さらに、120回の間に黒画面を挿入することで毎秒240回(240Hz)、画面を更新。黒い画面が挿入されることで目の網膜残像が抑えられ、それによって非常にくっきりと滑らかな表示を実現しています。文字が高速でスクロールされる画面を、60Hz、120Hz、zero2の240Hzで比較して見せてもらいましたが、zero2の滑らかさは明らかにレベルが違いました。ゲームはスピーディな描写が多いので、視認性の高さはゲームの勝敗にプラスに影響するでしょう。

 ちなみに、黒画面の挿入は、画面全体がすべて黒になるわけではなく、黒い帯が上から下へとローリングする方式を採用しています。ローリング方式のメリットは、画面全体が黒くなるわけではないので、画面を明るくできること。また、映像がなにかしら表示されているので、全体が黒く消えるよりも滑らかに見えるそうです。

 ディスプレイ表示の更新だけでなく、タッチパネルも240Hzです。応答速度が速くなり、それに合わせて内部処理も速くなっていますので、スマホ全体として高速化しています。他の端末と同じゲームの動きを比較してみても、4倍速のzero2は確かに反応が速いです。ゲームの世界では遅延が命取りですが、それが本当に最小限に抑えられています。

 画質は、ゲームクリエイターやゲームベンダーのこだわりを表現できるように心がけました。それまでのシャープの絵作りは、「ゲーム画質ならとりえあず派手にという意識になりがちでした」(篠宮氏)。その考え方を改め、クリエイターの意図が伝わる絵作りを目指しました。その結果、色味が少し変わり、暗いシーンでもディテールがしっかり表現されています。敵が判別しやすく、アイコンもしっかり見えます。

 また、屋外でも見やすくするために、初代zeroと比較して明るさは1.5倍に。また、画面設定の「アウトドアビュー」を利用すると、周囲の環境に合わせて自動でコントラストやバックライトの輝度が最適化されます。

ハイレスポンスモードやゲームに適した画質は、「設定」→「AQUOS便利機能」→「ゲーミング設定」で設定できます。

パフォーマンスを維持する放熱設計

 どんなにゲームに適していても、ゲームをプレイするとスマホは発熱します。スマホは据え置き型ゲーム機とは違って本体そのものがコントローラでもあるので、熱がダイレクトに手に伝わりストレスとなります。AQUOS zero2には、熱を上手に放熱して、ゲームを快適にプレイできるようにする工夫もたくさんあります。

 CPUはクアルコムのSnapdragon 855。RAMは8GBで、ストレージにもUFS3.0という最新規格の高速ストレージを搭載しています。スペックだけを見ても、高いパフォーマンスを出せるようになっています。

 本体側面は少しへこませていますが、これは持ったときに指との接触面積が小さくなり、熱によるストレスを軽減するためです。また、内部の背面側にある樹脂の部材には穴を開け、空気層で熱が伝わりにくくなるようにしています。

 加えて、zero2の開発陣はフレームレートにポイントを置きました。「体感温度をしっかり抑えながらも、各ゲームが用意している最高設定にしてもフレームレートが維持できることを目標に調整しました」(田邊氏)

 パフォーマンスに対しては、スマホメーカーそれぞれの考え方があります。基本的にパフォーマンスを抑え、熱くはならないけれど最初から表示がカクつくスマホもあれば、ゲーミングスマホに多いそうですが、ずっと高いパフォーマンスでに設定されているため、すぐに熱くなるけれどパフォーマンスは落とさず、外付けのファンなどを用意しているスマホもあります。

 zero2は、「それぞれのアプリの一番高い設定でも、少なくとも1プレーできるようにしています。シューティングゲームだったら1回バトルが終わるまで、音楽ゲームだったら1曲終わるまでなど、少なくとも1プレーは快適に遊べるように調整しました」(田邊氏)

 なお、フレームレートにこだわって調整しているので、ゲーム内の設定で解像度や画質を下げれば、フレームレートが高い状態を維持しながら、もっと長い時間遊べるそうです。この画質や解像度の設定も、前述の「ゲーミング設定」で調整できます。

軽快動作を優先すると、高フレームレートを維持しながら長時間遊べます。

 こうしたパフォーマンスの調整を行うため、シャープ社内で長時間、実際にたくさんのゲームをプレイして確認したそうです。「とにかく人海戦術です。さまざまなジャンルで人気の高いゲームから順々にzero2でプレイして、これくらいでやれば1プレー持つね、といったことを評価して、地道に調整しました」(田邊氏)

 基板を工夫することで先代を超える軽量化を実現し、地道な調整でさまざまなゲームが快適に遊べるハイパフォーマンスを実現したAQUOS zero2。ゲームを楽しむ人にはもちろんですが、一見、スタイリッシュではありますが、そんなに高性能とは思えない普通のスマホですので、幅広い人におすすめできます。軽さ、速さは正義です。ちょっと遅れてきたAQUOS zero2、2019-2020秋冬スマホの真打といったところです。

文/房野麻子

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