
1月18日、19日には、2020年度センター試験が行われる。世の受験生たちは最後の追い込みをかけている時期だろう。
さて、試験当日には「電車が遅れた」「道に迷った」など、何らかのトラブルが起こることもあり得るが、そういったトラブルによって合否が左右されることはあるのだろうか?
そんなセンター試験にまつわる様々な問いを、大学生の男女合計400名に投げかけたインターネット調査の結果が発表されたので、紹介していきたい。
約2割の受験生が、当日にトラブル発生!
「筆記用具を忘れたらどうしよう」「遅刻したらどうしよう」など、試験当日のトラブルに関する不安は、多くの受験生が持っていることだろう。
実際、センター試験当日のトラブルの有無について尋ねる調査が行われたところ、約2割(18.8%)の人が「トラブルがあった」と回答。
内訳をみると、「お腹を壊した(33.3%)」「電車が遅れた(17.3%)」「道に迷った(14.7%)」が上位に上がり、その他として、「試験会場に着いてから飲み物を買い忘れていたことに気づいた」や「前日に揚げ物を食べ過ぎて胃もたれした」などの声が上がった。
この結果から、時間に余裕を持って行動することはもちろん、当日や前日も気負わず、いつも通りの飲食を心がけることが大切だと考えられる。
また、「トラブルがあった」と回答した人の第一志望の合否が調べられたところ、約5割(46%)の人が合格しており、全体の合否との差は6.1ポイントにとどまった。
試験前のトラブルは合否にあまり影響がないようだ。トラブルがあったとしても、冷静になり、落ち着くことで合格に繋がることが分かった。
約9割の受験生が当日は緊張!しかし、緊張も合否には大きな影響がないことが明らかに!
大事な本番と思えば思うほど怖いのは、当日の緊張ではないだろうか。
緊張で頭が働かなくなるのではないか、いつもは解ける問題なのに、全然手が動かなくなってしまうのではないかなどと、不安は尽きないはずだ。
そこで、当日の緊張について尋ねる調査が行われたところ、約9割の人が「緊張した」と答えた。
しかし、緊張した人の合格率について尋ねる調査が行われたところ、約5割(51.9%)の人が第一志望校に合格していることが分かり、全体の合否と比較しても、0.9ポイント差にとどまった。
当日のトラブル同様、緊張についても合否には大きな影響がないことが見て取れる。
緊張した時に落ち着かせる方法は、「深呼吸をする」に次ぎ、「飲み物を飲む」と回答した人が多数
実際に緊張してしまった人は、どのように緊張を解したのだろうか。調査が行われたところ、「深呼吸をする(56.4%)」という回答に次ぎ、「飲み物を飲んだ(44.4%)」という人が多くいることが分かった。
深呼吸はよく言われていることではあるが、まず平常心に戻るという意味では、飲み物も一つのスイッチになっていたことが分かる。
また、どのような飲み物を飲んで気分を落ち着かせていたか尋ねる調査が行われたところ、TOP3は、「冷たいお茶(34.2%)」「温かいお茶(33.5%)」「水(15.5%)」という結果に。特別な飲み物ではなく、いつも飲んでいる飲み物で平常心に戻ろうとしていることが分かる。
センター試験、会場到着時間の平均は“試験開始前43分”!一方で3時間前に着くという人も!?
続いて、センター試験当日の会場への到着時間を尋ねる調査が行われた。30~60分前に到着する人が一番多く(48.3%)、次いで60~90分前に到着する人が多い(31.5%)ことが分かった。
また、最速ではなんと、3時間前に到着するという人も。トラブルに対応できるよう時間に余裕を持って行動する人が多いことが伺える。
受験生はいつも通りの平常心を大切にしている?験担ぎ商品の購入者は2割に満たないことが判明!
トンカツを食べる、勝負パンツをはくなど、伝統的な験担ぎの方法が受験には数多く存在している。
しかし、実際に受験生に尋ねる調査が行われたところ、センター試験に験担ぎの商品を用意した人は2割以下に留まった。
特別な準備ではなく、いかに平常心で臨めるか、普段通りの力を出せるようにという考えの中で準備をしていることが伺える。
調査結果から、当日のトラブルや緊張は誰しもに起こることだが、それが合否に直結するものではないことが分かった。
たとえ、トラブルや緊張に見舞われたとしても、各々の方法で平常心を取り戻すことができるようだ。
<調査概要>
調査名:センター試験に関する調査
日時:2019年12月24日~12月25日
対象者:全国に居住する大学生男女400名
その他条件:センター試験受験経験者
出典元:株式会社JR東日本ウォータービジネス
構成/こじへい