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「男らしくあらねばならない」と思う男性ほど、ストレスが溜まりやすく肉食になってしまう理由

2020.01.17

“男らしい”という表現はポジティブに使われることが多いと思うが、“男らしい”と形容することと“男らしくする”と信条に掲げることはあくまでもはっきりと区別しなければならない。常に男らしくあらねばならないと自らに課している男性の健康リスクが指摘されているのだ。

「男らしくあらねばならない」はストレスになる

 オリンピックイヤーを迎えたこともあり、何かと“体育会系”の人々が目立っている感もある。ラグビーなどのアスリートは特に“男らしい”と称賛されることが少なくないが、かといって常に男らしくあらねばならないと意識するのは危険であることが最新の研究で報告されている。

 米・ケント州立大学をはじめとする合同研究チームが2019年10月に「Psychology of Men & Masculinities」で発表した研究では、自分が今“男らしい”のかどうかと常に気にしている男性には、いわゆるストレスホルモンであるコルチゾールの分泌が盛んになる傾向があり、これが健康リスクに繋がっていることが指摘されている。

 今の自分が男らしいかどうかを絶えず気にしていることを示す指標となる「不安定な男らしさ(precarious manhood)」の値を計測するテストがあるのだが、研究チームは212人の男子大学生にこのテストを課してから、自分が思い描く理想の仕事をカメラの前で語るスピーチをしてもらった。そしてスピーチの間、目の前にあるパソコンのディスプレイにはオンラインで視聴者からリアルタイムで寄せられた(とされる)“男らしさ”評価の数値が表示されたのである。さらに参加者は、スピーチの前後に唾液のコルチゾールのレベルが測定された。

PsyPost」より

 実験で収集されたデータを分析したところ、「不安定な男らしさ」の値が高い者ほど、スピーチ中に表示された“男らしさ”の数値の低下に敏感に反応し、ストレスホルモンであるコルチゾールを多く分泌している有意な傾向が見られたのだ。

 つまり「男は男らしさを証明する必要がある」などの言い分に強く同意している者は、スピーチ中に示された男らしさのスコア低下を見てより強い生理的ストレス反応を示したことになる。

「不安定な男らしさ」の値が高い者が何を恐れているのかといえば、いわゆる“マッチョ”な価値観から逸脱する行為、たとえば弱音を吐くなどをした場合、現在自分が立っている地位がすぐさま失われてしまう可能性である。この“恐怖”がストレスとなり、心身に悪影響を及ぼすことが今回の研究で示唆されることになったのだ。どうやら健康のためには“男らしさ”の軛(くびき)から解放されたほうがよさそうだ。

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