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米国のお笑いスターを輩出してきた「UCBシアター」出身の芸人に学ぶ、ビジネスに応用できるハリウッド的キャリアアップ法

2020.01.16

年末のM-1で一躍お笑いスターになったミルクボーイをはじめ、斬新な漫才やギャグで毎年注目の人気若手芸人が生まれる日本のお笑い界。ご存知のように、長い下積み時代を経てスターになれるのはほんの一握りの厳しい世界だ。

エンターテイメントの本場アメリカでは、どうなのだろうか?今回は、アメリカのコメディ界で存在感を放ち、次々とお笑いスター&クリエイターを輩出している話題のコメディシアター「UCBシアター(Upright Citizens Brigade Theater)」にスポットをあて、厳しい米国エンタメ業界でサバイバルするパフォーマーやクリエイター達のキャリア術などをご紹介したい。

米国の人気お笑いスターを輩出する「UCBシアター」とは?

恐縮ながら前置きしておくと、筆者は、若い頃、海外ドラマ「フレンズ」をはじめアメリカのコメディに心を奪われ、「自分もハリウッドでコメディを作って世界中の人を笑わせたい」という無謀な夢をひっさげてハリウッドに渡り、打ちのめされた日本人の一人だ。その後、ニューヨークで働きながら、コメディ修行をしていたのが、今回ご紹介する「UCBシアター」である。

Instagram より

「UCBシアター」は、お客さんから出されたお題をテーマに即興でコメディをする「インプロ(Improvisation)」がメインとなっており、同じく「インプロ」で有名なシカゴの「セカンドシティ」という劇団で修行をした人気コメディアン、エイミー・ポーラー(「サタデー・ナイト・ライブ」で頭角を現し、ゴールデングローブ賞・女優賞も受賞)らによってニューヨークで1999年に創立された。

Instagram より

ちなみに、日本ではこの「セカンドシティ」のインプロメソッドを取り入れた、よしもと芸人さん達による即興コントショー「THE EMPTY STAGE」があり、「インプロ」という言葉は日本でも普及してきている。

1999年の創立当初は、NYとLAにひとつずつ存在していた「UCBシアター」は、現在4つに拡大。お笑いスター&クリエイター養成所であるトレーニングセンターには、コメディ界のスターを目指す老若男女がアメリカの各州からやって来て、クラスは受講待ちリストができる時もあるほど人気だ。

TVショーやハリウッド映画で大活躍するシアター出身者たち

「UCBシアター」の人気の理由のひとつとして、出身のコメディアンやクリエイター達の華々しい活躍があげられる。

40年以上続く米国お笑い長寿番組「サタデー・ナイト・ライブ」、「ザ・デイリー・ショー・ウィズ・ジョン・スチュワート」、「エレンの部屋」といったバラエティ・トーク番組をはじめ、「ザ・オフィス」といった人気TVショー、ブロックバスター系の映画を含め、Netflixやアマゾンもあわせれば、「UCBシアター」出身者が出演、脚本を手掛ける作品は数え切れないほどで、数あるインプロシアターの中で群を抜いている。

Instagram より

狭きエンタメ業界の門をくぐり抜ける下積みお笑い芸人のキャリア術とは?

ハリウッドやブロードウェイで表舞台に立つ、あるいは有名なショーを手掛けるチャンスは、かなり希少だ。その切符を手に入れるために、星の数ほどの志願者達が日々オーディションを受け、しのぎを削るわけだが、「UCBシアター」出身のパフォーマーは、どのようにキャリアを築き、仕事をゲットしているのだろうか?

Instagram より

1. 自らコンテンツを企画し売り込むバイタリティ

「UCBシアター」のパフォーマー達は、ただオーディションを受けるだけでなく、自ら番組やショーの企画を立て、売り込むというバイタリティを持っており、クリエイターとパフォーマー両方をこなす人が多いのが特徴だ。

アメリカはケーブルテレビなどのチャンネル数が多く、地上波5大ネットワーク以外であれば、年中ピッチ(売り込み)を受け付けており、Netflix やAmazonも同様にヒットする企画を常に募集している。「UCBシアター」のパフォーマー達は自らの企画を仲間と一緒に制作し、ピッチしやすいパイロット版にして、こうしたテレビ局や動画配信サービスに売り込む人が多く、企画が通ると、役者も製作側も両方こなす。

2. 仲間とコラボしながらスキルを磨く

TV局やスタジオ側が開催するオーディションを受けるだけのパフォーマー人生ではなく、クリエイティブに知恵を絞り、仲間とエンターテイメントの新境地を開拓していくスピリットから、パフォーマー自身が起業家となり、プロダクションを起業するパターンも多い。

お笑いが好き、人を笑わせたい!という純粋な気持ちで集まったパフォーマーやクリエイター達は、互いの個性や特技を見極め、シアターのクラスや自主企画でコラボする。コラボ作品を作る際に、動画撮影、編集、ウエブデザイン、コピーライティング、字幕制作といったお笑い以外のスキルも磨き、エンタメ・メディア業界のあらゆる仕事で売り込むためのポートフォリオを作る。パフォーマーとしてオーディションを受けながら、仲間同志で情報交換し合い、エンタメ業界の裏方と言われる大小さまざまな仕事も受注するのだ。

3. さまざまな仕事でエンターテイメント業界に入り込み、人脈を築く

ハリウッド映画を観ていると、下積みの俳優や女優がウェイターやウェイトレスをして稼ぐというイメージが強いが、「UCBシアター」のパフォーマー達は、自分の時間を売ってお金を稼ぐという働き方ではなく、スキルや専門性を磨いて、フリーランスとして食べていけるようなキャリアを築きながら、お笑いスターの階段を上っている。このような仕事で、エンタメ業界に入り込み、同時に人脈も築いているのだ。

こうした下積みお笑い芸人達の働き方は、ギグエコノミーが発達し、フリーランスの仕事の幅が多いアメリカの働く環境も大きいのかもしれない。

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