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使ってみたら超便利!1台のスマホで複数の家電を管理して電力使用量まで可視化するスマートリモコン活用術

2020.01.14

■連載/阿部純子のトレンド探検隊

家電IoT化&HEMSの普及が進まない日本の課題とは

 IoTやAIといった最新テクノロジーを活用して、経済発展と社会課題の解決の両立を図る政府の基本方針「Society 5.0」が、令和元年である昨年6月に閣議決定された。スマートシティの実現には、都市を構成する家庭での家電制御、電力使用の見える化といったスマートグリッド化が求められている。

 家電がインターネットで繋がる「IoT」、家庭で使う電気製品を最適に制御して、エネルギーを節約するための管理システム「HEMS(ホーム エネルギー マネジメント システム)」を導入した“スマートホーム”化は、政府の音頭取りにも関わらず、他国と比べて日本ではなかなか普及していないのが現状だ。

 一般家庭で導入が進まない大きな要因のひとつがコストの高さ。HEMSの種類によっては、機器だけで数十万円の購入費用がかかり、設置工事も必要。また、テレビやエアコンといった対応する家電の買い替えコストも発生する。

 スマートホーム化のハードルを下げる、安価で簡単に設置できるデバイスが、ベンチャー企業「Nature」が提供する「Nature Remo」シリーズ。スマホ専用アプリから赤外線リモコン信号を記憶させて、家電の一括操作、管理ができる。

 2018年に登場した第2世代の「「Nature Remo」(9980円・税別以下同)、「Nature Remo mini」(6980円)は発売から2年弱で10万台を突破。家庭のWi-Fiを通じて、スマートフォン、スマートスピーカーと連携し、音声での家電操作や、外出先からの遠隔操作、エアコンの温度や湿度管理を、スマホをリモコン代わりにして行う。

スマートメーターと通信できる「Nature Remo E」が新発売

 昨年末に新登場したのが、家庭のエネルギーマネージメント(以下、エネマネ)を実現する「Nature Remo E」(2万9800円)。スマートメーターと通信できるデバイスで、コンセントに挿すだけの簡単仕様でアプリを通じてコントロール可能。家庭内で使用している電力量、太陽光発電システムの発電状況をリアルタイムで確認できる。蓄電池と連携もでき、発電量や売電、買電状況をグラフで確認できる。

「スマートシティを家庭のレベルまで落とし込むには、家電のIoT化とHEMSの仕組みを作ることから始めなければならない。便利さだけでなくインフラとして使えるような仕組みまで作りたいと思っている。

 スマートホーム導入の課題を克服するためには2つの視点が必要。まず、ユーザーに対する利便性。安価で簡単で、スマートフォンやスマートスピーカーを活用して家電を操作できる、電力使用量の見える化により、電気をより有効に使うことができるといった便利さを実感してもらうこと。もうひとつは、今までつながっていなかった、ヒートポンプ、蓄電池がネットにつながることで事業者もインフラとして使うことができるということ。

 ライフスタイルにも変化が起こり、今までの電力会社から電気を買う時代から、昼間に太陽光で発電、蓄電池に貯めて夜間利用したり、シェアしたりする時代に来ている。従来の中央集権的な大規模発電から、分散された再生可能エネルギーを地元コミュニティでシェアするスタイルに変化していくのではないかと思う。

 自家用の太陽光発電システムや電気自動車の普及が加速している中、2019年11月に太陽光固定価格買い取り制度が終了し、買い取り期間の保証が終了する家庭は約53万世帯といわれている。こうした家庭は蓄電池を入れて自家消費するか、売価は下がってしまったが電力会社に買い取ってもらうという2つのオプションがある。

 新しいオプションとして我々が提供したいと思っているのが、太陽光発電の余剰電力を融通するP2P(ピアトゥピア)。『Nature Remo E』を使ってネットワークを構築し、個人間で電気を売買できる仕組みを作っていきたい。2022年までに電力P2Pのプラットフォーム化を目指している」(Nature 代表取締役社長 塩出晴海氏)

 太陽光発電システムの利用者など、ECHONET Lite家電に対応したフルモデルの「Nature Remo E」に対し、今年3月発売予定の「Nature Remo E lite」(1万4800円)は、家庭のスマートメーターのみに対応したエントリーモデル。太陽光発電や蓄電池を持っていない家庭でもエネマネを始められるデバイスで、電力消費情報をアプリでモニタリングできる。

【AJの読み】電力の見える化は節約や電力ピーク対策に有効だがインフラ整備での課題も

 アプリで管理できるスマート家電はとても便利だが、ロボット掃除機、エアコンなど個々の家電ごとにアプリを入れて管理しなければならず面倒だ。複数の家電を集約して管理できる「Nature Remo」は利便性があり、音声操作できるGoogle Homeと連携しているユーザーが多い。

 発表会には赤ちゃんが生まれたばかりという「Nature Remo」ユーザーのご夫婦が登場。

「導入時は共働きで子どもがいなかったが、なるべく家事を減らして自分たちの時間を増やしたいと思っており、スイッチのオン・オフの無駄を徹底的に排除したいと考えていた。Google Home経由でNature Remoを操作し、テレビ、照明、エアコンと連携している。今のような寒い時期は、帰る直前に外出先からエアコンをオンにして部屋を暖めておけるので便利。

 ルーム機能で一番活用しているのが、夜9時の自動消灯。赤ちゃんのときは昼と夜の区分けがつかないので、夜寝かせる習慣をつけさせるために、きちんと決めた時間に消灯することで生活リズムをつけるようにしている」(ご主人)

「照明とテレビはGoogle Homeで音声操作、温度や湿度のエアコン操作はアプリで行っている。子どもが生まれたばかりなので、Nature Remoで温度や湿度が確認できて、赤ちゃんの適温を把握しやすい。リモコンを使わなくてもスマートフォンで操作できるので対応もすぐにできる」(奥さま)

 家電制御できる従来の「Nature Remo」に、HEMS導入システムの「Nature Remo E」を組み合わせることで、「Nature Remo」ではできなかったオン・オフ状態のレスポンスや、使用中の電力量が明示され、在宅の確認もできるようになった。

 家庭で簡単にエネマネができる「Nature Remo E」は、電気の見える化によって、節電や電力ピーク対策に有効だが、スマートメーターを設置していない家庭では使用ができない。スマートメーターとは、検針業務の自動化やHEMSによる電気使用状況の見える化を可能にする電力量計。2024年までに国内全世帯での導入が予定されているが、スマートメーター取り付けの際の施工不良による火災が問題になっている。我が家もスマートメーターに交換したいと思っているのだが、相次ぐ発火の報道を見ると二の足を踏んでいる。HEMS導入のハードルを下げるデバイスを活用するためにも、スマートメーターをめぐるトラブルの原因究明が望まれる。

文/阿部 純子

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