
会社選びで重視するポイントは人によって様々。もっと言えば、タイミングによっても異なったりする。たとえば、新卒の時に「やりがい」を重んじていたのに、その後、転職しようとすると「給与」「待遇」の良い会社はないかと探しているといった具合に、価値観は変わるものだ。
そんな会社選びの基準に関するアンケート調査がこのほど、社会人経験3年以上の20代~50代の会社員553名を対象に行われた。
初就職では「仕事内容」を最も重視するも、その後の就職では「人間関係」などが急上昇
「初めて就職をした際、会社選びで重視したものを全て選んでください」と尋ねる調査が行われたところ、「仕事内容」(65.1%)がもっとも高く、以降、「給与」(44.8%)、「立地」(34.0%)と続いた。
続いて、「現在会社選びをするとした場合、重視するものを選んでください」と尋ねる調査が行われたところ、は「人間関係(2.5倍)」「福利厚生・制度(1.8倍)」「給与(1.5倍)」が急上昇した。
特に 20~30代の若者は、他の世代に比べ「福利厚生・制度」の回答が多く、働く環境を重視している傾向が見て取れた。
20代・30代はテレワーク、フレックス、リモートワークなどをかなり重視する傾向
現在の会社選びにおいては、「働く場所・時間を自由に設定できる」ことを「かなり重視する」と回答する20代・30代が約 20%いた。その一方で、40代・50代の「かなり重視する」は 5%前後と少ない。
「リフレッシュ空間」の充実を重視しているのは 20代が約8割と最多
「現在の会社選びにおいて、『リフレッシュ空間の充実』を重視しますか」と尋ねる調査が行われたところ、「かなり重視する」人は、20代が15.2%、30代が10.4%、40代が 6.1%、50代が3.8%と、若い世代ほどリフレッシュ空間へのこだわりが強い傾向があることが見て取れる。
職場に求める設備ベスト5とは?
「職場に望む設備」を尋ねる調査が行われたところ、「ラウンジ・休憩室」「個人用ロッカー」「カフェ・コンビニ」「仮眠室」「個室作業ブース」が人気を集めた。とりわけ、 20・30代の3割が「ラウンジ・休憩室」「カフェ・コンビニ」「仮眠室」などのリフレッシュ空間を希望するなど、若年層に“癒しの場”を求める声が多いようだ。
全世代の約8割が、プラベートが充実できる会社を希望
「会社選びの際に、プライベートが充実できる会社かどうかを重視するか」と尋ねる調査が行われたところ、全世代の約8割が、プラベートが充実できる会社を希望しており、中でも、30代が約9割と年代別にて最多を占めた。
結婚や出産、育児、入園・入学など、ライフイベントの多い世代特有の働き方へのこだわりが見て取れる。
20代は他年代に比べ個人差が顕著で、多様な価値観を持つ世代と言える
プライベートと仕事の優先度を尋ねる調査が行われたところ、20代の半数(49.0%)が「プライベートを優先」と回答するも、一方、「仕事を優先」すると回答した20代も全世代の中で最多の 13.8%だった。
また実際の生活スタイルは、全体の半数以上が「仕事がある日もプライベートの時間を充実させたいが、実際は充実していない」と回答した。
ユニークなオフィス設備や会社の制度は、「週休三日制」「独身休暇」「休暇取得率に応じて景品がある」などが挙げられた
その他、会社選びや働き方へのこだわりについて質問が投げかけられたところ、以下のような社内外とのコミュニケーションの場を希望する声が目立った。
・「クラブ活動やスポーツが充実しているところ」(30代・男性)
・「半年に一回、同僚とレクリエーション」(30代・女性)
・「立ち話しながらミーティングできるスペース」(50代・女性)
・「他社とのコワーキングスペースがあるオフィス」(20代・男性)
また子育て・介護と仕事の両立に関する声も目立った。
・「働くママが多い職場で働きたい」(30代・女性)
・「資格手当や子供休暇などがあるところに転職したい」(20代・女性)
・「将来的に介護などのことを考えると、在宅勤務はありがたい」(40代・男性)
【調査概要】
調査名:「社会人の会社選びに関する実態調査」
調査対象:社会人経験 3 年以上の20代~50 代の会社員
調査期間:2019年9月6日~2019年9月8日
調査方法:インターネットリサーチ
有効回答数:553名
出典元:株式会社リアルゲイト
https://www.realgate.jp
構成/こじへい
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