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利他的な人助けをすることによって心の痛みを和らげるメリットが生まれるってホント?

2020.01.14

 自分のことはいったん棚に上げて他者のために骨を折るという親切心や利他的行為はどのように動機づけられているのか。最新の研究では人助けをすると痛みが和らぐというから興味深い。

利他的な人助けで痛みに強くなれる?

 自分は何ひとつ得をしないばかりか、労力や富を差し出すことすらする利他的行為はどのようなメカニズムで行われているのだろうか。美徳として教え込まれた道徳的価値観がなせる業なのか、それとも実はその後の見返りを期待してのことなのか、いくつかの説明が考えられるが最新の研究では意外なことに身近な他者を手助けすることで自分の身体が痛みに強いコンディションになることが報告されている。つまり利他的行為は痛みを和らげるというメリットがあるというのだ。

 中国・北京大学の研究チームが2019年12月に「PNAS」で発表した研究では、実験参加者の脳をfMRIでモニターして利他的行為で起こる脳活動の変化を詳しく観察している。

 280人以上が参加した実験で明らかになったことは、利他的行為によって痛みの感受性に関係している脳の領域である島皮質などの活動が緩慢になることだ。この部分の活動がスローダウンすることで、感じる痛みが和らぐのである。

Daily Mail」より

 一見すると自発的な奉仕活動や一方的な自己犠牲に見える利他的行為なのだが、今回の研究では利他的な行為を行った当人にも、痛みが緩和するという“実益”があることが指摘されることになった。

 人間の共同体は時に大規模な自然災害や深刻な食糧難などに直面して存続の危機に立たされることがあるが、そうした時に本領を発揮するのが利他的行為である。そしてその行為は決して一方的な“滅私奉公”などではなく、当人に痛みに対する強さをもたらし、サバイバルと共同体の復興においてポジティブな影響を及ぼすことが示唆されることになる。

 研究チームは利他的行動が致し方のない“損失”ととらえるのではなく、人生に意味と意義をもたらすディレクションであると考えることで、困難に立ち向かう意欲を後押しする効果があると説明している。人助けをすることで自分が強くなれるとすればまさに“ウィン=ウィン”ということになりそうだ。

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