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iPhone 11、Google Pixel、Galaxy A20、AQUOS sense3、2019年に発売された最新スマホの進化を検証

2019.12.30

iPhoneはほかに見劣りしないカメラ性能に

房野氏:Appleはどうでしょう?

法林氏:ダメですねぇ。僕が言わないと誰も言わないだろうから言うけど。

房野氏:売れ行きも含めてだと……

法林氏:でも、現実的に「iPhone 11」しか売れていない。それも最低容量の64GBモデル。上のモデルを買う人は限られている。

iPhone 11

石野氏:日本の塗料によって、あの本体色が実現されているんですよ(笑)

法林氏:カメラは去年のモデル(iPhone XSやiPhone XR)に比べて格段によくなっているので、それは評価できるポイントだと思う。「今度のiPhoneは広角がすごいんでしょ?」といろんな人が言うんだけど、超広角については2017年、2018年からAndroid勢は取り組んでいること。それを今さらながら、すごいものとして見せる力、マーケティングの力は、Appleはすごいと思う。
 実際、iPhoneで撮ってみて、及第点はあげられるけど、他社はもっとがんばっているってところがある。iPhoneもだいぶコンサバですよね。絵は作っているというよりは自然。あと、iPhoneのカメラは昔から、どう撮ってもそれなりに撮れる。それはやっぱりすごい。他社のカメラはハズレショットがある。

石野氏:カメラについては、「iPhone X」あたりから他社に押されちゃっていたところがあったけれど、2019年はだいぶ引き戻した感じがします。

iPhone X

法林氏:X、XSはひどかったけど、2019年はだいぶ巻き返した。

石野氏:X、XSもいいですが、過去モデルと比べると進化の幅が少ないというか、他社が伸びてきたところがあった。ハイエンドだったらもうちょっとがんばってほしいなという中で、2019年はぐいっと引き上げたなと感じます。

法林氏:世間では、iPhoneのカメラが素晴らしい、断トツに美しく撮れると思っている人が多いようなので。

石野氏:汚くはないですけどね。ひどいものが撮れるわけではないですけど、今までは暗い場所に弱かったりと、弱点が結構あった。

法林氏:室内が弱かったのが結構痛かった。

石野氏:だからこそ、今回のナイトモードでみんな「おぉ!」となったわけで。

石川氏:最近、デジカメよりもスマホの方がちゃんと撮れるなって気がしている。コントラストの強いところだと特に。

法林氏:逆にデジカメの方がダメというか。

石野氏:HDRがかからないから。

石川氏:そうそう、HDRがすごいなと改めて思う。そういったAIが載ったデジカメが出ないかな。

法林氏:デジカメの中には、マイコンは入っているけれど、コンピュータを搭載してないんだよね。そこの差がすごく出てきちゃっているね。

石野氏:デジカメはレンズとセンサーサイズで勝負する状況では強いんですけど。

石川氏:大きさだけで勝負している。デカいからきれいに撮れる。

法林氏:Xperiaの話に絡むけれど、動画撮影機能の「Cinema Pro」、プロの人たちに言わせると、「Xperiaがマスターモニターの代わりになるのはすごいと思うけど、Cinema Proがすごいのは機材のこっち側(ソフトウェア)じゃなくて、機材の向こう側に付いている玉(レンズ)がすごいわけなので、こっち側は真似されてもダメなんだよ」と蕩々(とうとう)と説明されて、おっしゃる通りですねと。映画はレンズを含めた話。

石野氏:レンズ特性を活かせるところは、まだデジカメの方が圧倒的に強いですね。ズームはその1つですけど、それでもAIの超解像ズーム、Pixel 3の超解像ズームはちゃんとしています。

法林氏:ちょっと飛躍するけれど、音楽と同じようなことがカメラでも起きるのかなと思う。今の人は圧縮音源しか聞いたことがない世代が多い。MP3が流行り始めた時、音の好みが変わる、みたいなことが言われていたんですけど、それと同じで何年かしたら、スマホの画面で見ている絵が正しい絵だと思っちゃうようになるかもしれない。
 例えば、人間が人物を見る時、通常は人物の背景がボケていないものだけど、ポートレートモードのようにボケていると、それが正しい絵に見えちゃう可能性がある。ユーザーの好みもきっと変わってきて、そうするとデジカメが本当に厳しいことになるんじゃないかなって、ちょっと危惧している。

石野氏:最近の若い子は、iPhoneで絵を描いたりするそうで、仕上がりはiPhoneで確認して、きれいに見えるとOKみたいな話もTwitterで流れてきていました。でも、そうだよなって感じですよね。一般人が何のデバイスで見ているかを考えると、まずiPhoneで確認するのは、それはそれで正しいかなと思う。

......続く!

次回は、楽天のキャリア参画など、スマホ業界の2019年を振り返る予定です。ご期待ください。

法林岳之(ほうりん・ たかゆき)
Web媒体や雑誌などを中心に、スマートフォンや携帯電話、パソコンなど、デジタル関連製品のレビュー記事、ビギナー向けの解説記事などを執筆。解説書などの著書も多数。携帯業界のご意見番。

石川 温(いしかわ・つつむ)
日経ホーム出版社(現日経BP社)に入社後、2003年に独立。国内キャリアやメーカーだけでなく、グーグルやアップルなども取材。NHK Eテレ「趣味どきっ! はじめてのスマホ」で講師役で出演。メルマガ「スマホで業界新聞(月額540円)」を発行中。

石野純也(いしの・じゅんや)
慶應義塾大学卒業後、宝島社に入社。独立後はケータイジャーナリスト/ライターとして幅広い媒体で活躍。『ケータイチルドレン』(ソフトバンク新書)、『1時間でわかるらくらくホン』(毎日新聞社)など著書多数。

房野麻子(ふさの・あさこ)
出版社にて携帯電話雑誌の編集に携わった後、2002年からフリーランスライターとして独立。携帯業界で数少ない女性ライターとして、女性目線のモバイル端末紹介を中心に、雑誌やWeb媒体で執筆活動を行う。

構成/中馬幹弘

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