人気のタグ
おすすめのサイト
企業ニュース

Yahoo!とLINEの経営統合は今後どういう影響を生むのか?

2020.01.01

■連載/法林岳之・石川 温・石野純也・房野麻子のスマホ会議

スマートフォン業界の最前線で取材する4人による、業界の裏側までわかる「スマホトーク」。今回はYahoo!とLINEの経営統合の今後について議論します。

リアルに弱いLINEと強いYahoo!の統合

法林氏:Yahoo!とLINEの経営統合に関するいろんな記事を見て、みんなLINEのことをあまりよく知らないんだなと思いましたね。LINEがNAVERの子会社であるという話とか、NAVERはどこの会社なのかとか、LINEは日本でしか使われていないと思っているとか。実はLINEは中国以外では、アジアで結構使われている。

LINE

法林氏

石川氏:台湾とタイがシェア1位で、インドネシアも1位だったけれど脱落した。

石川氏

房野氏:結構グローバルに展開しているんですね。

房野氏

石川氏:いやぁ……

石野氏:アジアでは、頑張っているって感じですね。

石川氏

石川氏:海外進出については、一時期頑張っていたけれど、やっぱり無理だと気がついて最近は引き気味になっていた。ペイメントについては、割り勘機能はコミュニケーションの延長線でリーチしたかもしれないけれど、営業力がない。LINEはリアルが弱いというか、LINEモバイルの時もリアルで売れなかったし、LINE Payもリアルで店舗開拓ができなかった。
 逆にPayPayはリアルが強い。全国20か所に営業拠点があって、地方の小さいお店にも入っている。組み合わせとしてはいいのかなと。一緒になることによって、割り勘しやすくて全国どこでも使えるペイメントが誕生することになるので、ユーザにはメリットなのかなと思う。ただ、その時までキャッシュレス決済が盛り上がっているかなという心配が。PayPayが一人勝ちという論調にもなっているけれど、本当かぁ? って思う。

LINE Pay

PayPay

石野氏:自称一人勝ちですよ。

法林氏:アカウント数にはマジックがある。1回線1アカウントなので、アカウントの数は多いかもしれないけれど、人数的にはそんなにすごくないかもしれない。

石野氏:でもアカウント数の半分ということはないですよね。LINE Payは2000万アカウントを突破しましたけど。

石川氏:それがちゃんと使われているのかという点も考慮しなくてはならない。20%還元の麻薬に慣れてしまったことによって、普段は使っていないかもしれない。

石野氏:LINE Payもアカウント数は3000万以上あるんですけど、アクティブユーザーは290万ほど(2019年7~9月期)で、10倍くらい違うんですよ。

石川氏:アカウント数がすごく多いというけれど、ちゃんと本人確認しているか、銀行口座やクレジットカードと紐付いているかどうかでユーザーの質が違う。本人確認してもらうためにLINEは今春、一生懸命やっていた。でもこんなことになってしまって、彼らとしても、一生懸命やったけれど難しいということがわかったんだと思う。

石野氏:面白いことに、ばらまき(大型のポイントキャンペーン)を止めた途端にマンスリーアクティブユーザー(MAU)がガクッと減った。やっぱり結局、みんなキャッシュバック目当て、還元目当てだった。

石川氏:そうだよ。10月までは各社のキャンペーンがあったし、今は国のやっているキャッシュレス還元だし。これが終わった瞬間にキャッシュレスバブルは弾けるんだろうな。

房野氏:QRコード決済のブームが終わった時の、どういう着地方法をみなさん考えているんですかね?

石川氏:以前、KDDIの髙橋社長と話をしたけれど、キャッシュレス決済は本気になったら負けだなというか。つまり、ドコモとKDDIといったキャリアは、通信料金で付与されたポイントを使ってもらうはけ口でいいわけですよ。毎月使ってもらえるし、それによってキャリアを変えない。縛るための道具としてキャッシュレス決済やポイントを使っているので、キャリアはそこそこキャッシュレス決済が盛り上がっていればいいという状況。現状は、キャッシュレス決済を使おうと思ったらチャージしなきゃいけなくて、銀行口座を紐付けないといけないのが超面倒で、それを根付かせるのは結構大変なこと。最終的には、キャリアみたいに毎月ポイントが付与されて、毎月お小遣い程度にちょこっとコンビニとかで使うといった方が、恐らくユーザーには長く使われると思います。

KDDI株式会社 代表取締役社長 髙橋 誠氏

石野氏:ドコモは割と本気でお金を注ぎ込んでいる感じがする。

石川氏:だって、ドコモは資金が豊富じゃん。キャリアは端末の割引をしなくていいって、これだけいわれているんだから、その結果、余ったお金をどうしようかってことになって、キャッシュレス決済に使われる。

房野氏:なるほど。

石野氏:LINEも赤字、赤字といわれているけれど、本体のソフトバンクに比べたらたいした赤字額ではない。そういう意味では、買収されたことで、もっとLINE Payに還元してくれるんじゃないかな。

房野氏:還元がなくなったら使わないでしょうね。

石野氏:QRコード決済を使うメリットがない。むしろFeliCaのような非接触の方が簡単に使える。QRコード決済を使うメリットが何かというと、非接触決済を入れられないところでも導入できるということ。共通のウォレットから使えたら便利ですよねという提案が、ドコモのd払いのiDだったり、LINE PayのQUICPayだったり、メルペイのiDだったりするわけですけど、PayPayはそういうことがまだできていない。LINE Payと一緒になることで相互互換できるようになる。

d払い

メルペイ

法林氏:LINE Payとメルペイが一緒にやろうとしていた、「Mobile Payment Alliance」(MoPA)はどうなるんだろうね。

石川氏:キャリアも入っていましたよね。

法林氏:ドコモとKDDIが入っていた。(12月19日、MoPAの業務提携解消と活動終了が発表された)

新型コロナウイルス対策、在宅ライフを改善するヒントはこちら

@DIMEのSNSアカウントをフォローしよう!

DIME最新号

最新号
2020年9月16日(水) 発売

DIME最新号の特別付録は「マルチレンチ&ツール14」!特集は「オンラインビジネス入門」「Z世代の新・経済学」「軽自動車」

人気のタグ

おすすめのサイト

ページトップへ

ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標(登録番号 10401024号)です。詳しくは[ABJマーク]または[電子出版制作・流通協議会]で検索してください。