ボトルティー
ワインのようにボトルに入った1本数万円もする「ボトルティー」が売れている。中には、最高級茶葉を3日かけて低温抽出した、30万円以上するものも。厳選した茶葉を使い、時間をかけて抽出することで、苦味や雑味がなく、旨味の強いお茶となるのだ。
ぐるなびが運営する秘書が選んだ至極の逸品を紹介するサイト「接待の手土産」でも、ボトルティーが注目を集めている。商社に勤める秘書歴5年の本多さんは「一流をご存じの得意先へも堂々とお渡しできる逸品だと思います。お酒を飲まれない方へのお祝い事に、シャンパンやワインの代わりに」贈ることもあるそうだ。
また、東京・銀座にある日本料理レストラン「GINZA豉KUKI」は、アルコールのように料理を引き立てながら楽しめるお茶として提供している。
「味わいだけでなくオシャレな見た目もあって、カップルやご夫婦のご注文が多いですね。お土産にご購入される方もいます」(広報・阿部さん)
手軽なペットボトルのお茶が売れる現代において、それでも人気の高級ボトルティー。ワインや日本酒に代えて使用しても遜色ない見た目と味で、その付加価値はますます上がりそうだ。
お酒が飲めない、飲みたくない場面でも、ボトルティーであれば高級ワインにも見劣りしない。そんなニーズを捉えたことで、ますます活用の幅が広がりそうだ。
静岡茶通亭と総合食品商社の昭和が共同開発した『Liquid Tea 献上茶 静岡白葉茶 本山』8000円。「桐箱入りで、ご進物にぴったり」と「接待の手土産」でも高評価。
「GINZA豉KUKI」では、爽やかな酸味の『阿波番茶』(3000円)や、スパイシーな香りの『華焙』(2500円)などをボトルで提供している。
取材・文/内野智子
こちらの記事も読まれています