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非ネイティブゆえのハンディをポジティブに活かすビジネス英語の極意

2019.12.24

グローバルを見据えたビジネスを。そこで必須なのがビジネス英語だ。なんかうまく伝わらない。何が足りないのだろうか? 外資系歴23年、『非ネイティブエリート最強英語フレーズ550』の著者、岡田兵吾氏に非ネイティブ英語の極意。後編では非ネイティブならではハンディをポジティブに活かすコツを聞いた。

前編はコチラ

“一生懸命であること”を臆せず表現できるのが非ネイティブ

岡田兵吾:マイクロソフト・シンガポールのアジア太平洋地区ライセンスコンプライアンス本部長として、日本、韓国、オーストラリア、ニュージーランドのライセンス監査業務の責任者を務める。同志社大学工学部卒業。アクセンチュア(日本、アメリカ)、デロイトコンサルティング(シンガポール)、マイクロソフト(シンガポール)のグローバル企業3社で外資系歴23年、シンガポール・日本・アメリカをベースに活躍。学生時代はロン毛だったが、就職時にリーゼントになり、以来ずっと貫いている。

もちろん、非ネイティブゆえのハンディは数多ある。ビジネスである以上、非ネイティブであっても、成果を出すことが求められる。ゆえに、そのハンディをポジティブに変える必要がある。

「だからこそ非ネイティブはネイティブより、どんな時も明るくポジティブな姿勢を取ります。あいさつからして違いますよ。非ネイティブは、朝、オフィスに入ったら大きな声で

GOOD MORNING!

ネイティブの人はボソッとグッドモーニング。日本でもそうじゃありませんか?」

たしかに。いつもの職場で、いつものメンバーに、朝っぱらから大きな声で「おはようございますっ!」なんて言わない。新入社員じゃあるまいし、気恥ずかしい。

「私は非ネイティブがビジネスに成功するには、一にも二にもあいさつだと思っています。印象が違うんですよ。小さな声でゴニョゴニョ言うのと、大きな声でグッドモーニング!では後者のほうが仕事デキそう、いっしょに仕事をしてみたいと思いませんか?

人は見かけが8割とか9割と言われているように、私も言語コミュニケーションが占める割合は2割ぐらいだと思います。あとの8割は、声だったり、体の表現だったりと非言語コミュニケーションが印象を大きく左右します。非ネイティブの人は、2割の言語の部分にハンディがある分、声や表情、身振り手振りを含め体全体でカバーする必要があります」

岡田さんも意識して明るく大きな声であいさつすることを心がけているという。初対面の相手には、サングラスをサッと外して、大きくスマイル。

Hi! Good Morning! My name is Hyogo Okada. Happy to meet you!Thank you for your time! 

そしてガッチリ握手。

「ネイティブから見れば、この人ちょっと大袈裟だな、と感じるかもしれない。でも、それだけこの人、一生懸命なんだな、とポジティブに取ってくれるのがグローバルの感覚です。あの人、大袈裟でうっとうしいとは思わない。言い換えれば、非ネイティブだからこそ、一生懸命であることを臆面もなく表現できる。

よく日本人はシャイだから、そんなオーバーアクションできないとか言いますけれど、外国人にもシャイな人は多い。その中で一生懸命さを前面に出していくと、相手もネイティブ以上にオープンな姿勢を取りやすいんですよ」

非ネイティブであるからネイティブの懐に飛び込んでいけるということだ。「私、英語、苦手です」という人は、とにかく大きな声で「グッドモーニング!」「グッドアフタヌーン!!」とあいさつしてみるといいかもしれない。

「私は会議中、立ち上がって話すことが多いです。英語がうまく伝わってないと感じたら、ホワイトボードの前に立ってアジェンダにあたる単語を書けばいい。一生懸命であることを表現すること。グローバルで仕事するとき、一番大切なのは、“仕事に貢献している”姿勢をアピールすることです。初めは見た目でいいんです。

私が大切にしている言葉の一つが、Perception becomes reality.(振る舞いや他人からの見え方が、実際の評価となる)です。 私のかつてのフィリピン人の上司が教えてくれました」

ともすれば“必死さ”が表に出ることを私たちは嫌う。さりげない、何気ないひと言を、スマートで洗練されたマナーと心得る。しかし、非ネイティブが競う場はそこではない。

「新入社員時代に持っていた必死さです。それを非ネイティブは持ち続ける必要があるし、表現していったほうがいい。私も役職がついても、気分はルーキーですよ」

イノベーションは違いのあるところからしか生まれない

プレゼン中の岡田兵吾氏。

マイクロソフト・シンガポールで働く人の国籍は60か国に上り、岡田さんが今までマネージしてきた部下の国籍も15か国ほど。ほとんどが非ネイティブの英語でコミュニケーションを取っている。国籍もバックグラウンドも違う人たちとの仕事で、岡田さんが気をつけていることを尋ねた。

「日本と海外のいちばんの違いは、違いへの価値観でしょうか。海外では違っていることが個性であり、メリットであり、仕事する上での強みにもなります。日本では、ひとつの意見に同調することが協調性と見なされますが、海外ではまったく逆。違う知識や意見を持って、それをぶつけ合って共有することが協調性です。

たとえばインド人の同僚の英語はRのクセの強い英語です。でも彼らは自分の英語がヘタだなんて言いません。自分はアジアの情勢ならネイティブよりよく知っている、それが自分の強みだとハッキリ言います。だから言葉にハンディがあることを気に病まない。もちろん、丁寧で、気遣いを忘れない」

ところで、改めて岡田さんの髪はリーゼント。髪のてっぺんまで入れると身長190センチほどの大男で、陽光の眩しいシンガポールとはいえサングラス。初対面の人にもこの出で立ち。

----------驚かれませんか? 

「ええ(笑) だからこそ人一倍に丁寧な話し方を心がけています。服装や礼儀にも気をつけていますよ。なぜリーゼントなのかを語ると長くなりますが、学生時代はロン毛で国際ジャーナリストになると息巻いていました。しかし残念ながら、就活で失敗して国際ジャーナリストへの夢は潰えてしまいましたが、反骨精神だけは失いたくないと、髪をリーゼントにすることにしました」

これまでの外資での経験から岡田さんがたどり着いたビジネス心得を、自ら「リーゼント式HHP+C」と名づけている。

---------どういう意味でしょうか?

「Hungry(貪欲さ)、Humble(謙虚さ)、Proactive(積極性)プラスComprehensive(包括的)です。

特にHumble(謙虚さ)には気をつけています。自分と意見が違っていても、人の意見を常に聞いて学ぶ、謙虚な姿勢をなくなさないこと。グローバルで仕事するには、英語が話せる、話せない以前に自分の意見や考えをしっかり述べることが大事です。しかし、自分の意見だけが正しいと主張するのはよくありません。

違いを認めることにもつながりますが、誰かが私と違う意見を言ったとしたら、そこにはその人なりの意味があるはずです。その中には自分にとって、チームにとって有意義なものもあるんじゃないか--------とポジティブに、そして謙虚に耳を傾ける。そして他の人の意見、ほかの人のいいところも見ながら、自分よがりにならずに、前向きにとらえるというのがComprehensive(包括的)ですね」

岡田さんがまだ「リーゼント式HHP+C」にたどり着く前のこと。英語でガンガン、ミーティングを進めた後、上司からこう言われたそうだ。「ヒョウゴさん、あなたの議論の進め方はもったいない」。

「ひとりで仕切って、ひとりでしゃべっていたんです。上司から、せっかく優秀な同僚が同席していても、他の人の知識や意見をぜんぜん使っていないじゃないか。もったいないと。ひとりでぜんぶ解決する必要はない、もっとチームの知見を引き出せと言われました。
ハッとしました。チームダイナミクスという考え方が欠けていました。これだけバックグラウンドの違う、多様な人たちが集まっているのだから、その多様さをぶつけ合わなければもったいないわけです。イノベーションは小さくても新しい発見から始まります。言い換えれば、意見の違いのないところにイノベーションは起きない」

岡田さんは非ネイティブ英語を使いこなせるようになってから日本語で日本人と話しているときも、相手の意見をポジティブに聞けるようになったと言う。

「寛容さを身につけたというか、違う意見を楽しめ、新たな学びにワクワクして、相手の意見を前向きに聞けるようになりました。その上で意見が違えば、私はこう思います-------と言うんですけれどね。それは非ネイティブの話し方から身についたコミュニケーションだと思います」

インタビューに応える岡田さんの話し方に、非ネイティブが英語を学ぶ意味と魅力がギュッと凝縮されていると感じた。


ビジネス英語のみならず、グローバルで仕事する上で必須のマナーや心得が詰まっている。シーンごとに紹介されており、使いたい場面の必要なフレーズを辞書のように引くこともできる。
岡田兵吾著『非ネイティブエリート最強英語フレーズ550』(ダイヤモンド社)1600円+税

取材・文/佐藤恵菜

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