
ネーミングからヨーロッパが発祥と思いきや、実は日本人の味覚に合わせて独自の進化を果たしてきたことでご飯との相性バッチリなのが日本発祥の欧風カレー。
見た目はシンプルで正統派といったイメージがあるが、各店が趣向を凝らした秘伝のレシピでオリジナリティ溢れるカレーがズラリ。数ある欧風カレー専門店を食べ比べれば、ダシのうまみから小麦粉のとろみ、使われている具材や隠し味に至るまで違いは歴然。
カレーの王道ともいえる欧風カレー、実に奥深いのだ。ここでは神田周辺の人気店をセレクト。
こだわりのルウは毎日食べても飽きることナシ
MAJI CURRY 神田神保町店
自家製チーズフォンデュソースの手ごねハンバーグカレーで2018年の神田カレーグランプリの頂点に立った「MAJI CURRY 神田神保町店」。
牛肉の肩バラを長時間じっくりと煮込んで仕上げられたスープに独自で配合した10種類以上のスパイスを組み合わせて、手間暇惜しまずにつくり込まれた特製カレールウはクセになるおいしさ。独自でブレンドした旨味液に漬け込んだ神福漬けも自慢の逸品。
MAJI CURRY自慢の「特製ビーフカレー」(720円)はシンプルながら長時間煮込むことでほろほろに柔らかくなった牛肉が絶品。
ジューシーなハンバーグとコクのあるチーズソースとの三重奏が口のなかで弾ける「自家製チーズフォンデュソースの手ごねハンバーグカレー」(1000円)。
創業以来継ぎ足しのソースが変わらぬおいしさ
欧風カレー ガヴィアル 神保町店
28種類もの香辛料をブレンドした継ぎ足しのソースをベースに、1982年の創業以来、一貫したおいしさを追求している「欧風カレー カヴァイル 神田神保町店」。
和牛ビーフ&国産ポークは柔らかくなるまでじっくりと煮込み、魚介類は焼いたときに出るスープのうまみを活用し、チキンは香ばしさを出すためにカリカリに焼くなど、素材に合わせた調理法でそれぞれの良さを引き出している。
ブイヨンとバターで炊き上げたバターライスとスパイスが利いたルウとの一体感がたまらない「ビーフカレー」(1500円)。
エビ、あさり、ホタテをふんだんに使用することでしか出せないうまみ「ミックスシーフードカレー」(1850円)。
インパクトがあるのは店の名前だけじゃない!?
カレーは飲み物。 秋葉原店
世界一のカレーを作るべく、和食・洋食・中華の調理技術を駆使。高級カレーを1000円以下でお腹一杯食べてほしいという想いから店名が名付けられたのが「カレーは飲み物。」だ。
マスカルポーネを入れてリッチなコクを出したルウは、隠し味でそばのかえしを入れることで醤油の安心感を出しているのがポイント。10種類の中から3種類が無料で選べるトッピングもちょっと得した気分になる!?
「黒い肉カレー」(890円)はフランス料理のフォンドヴォーがベースの煮込みカレーソースに柔らかい肉がベストマッチング。
オニオンの甘さ&コクとスパイシーさが際立つ、インド風のさっぱりした辛口「赤い鶏カレー」(790円)も用意。
文/堀田成敏