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【スタートアップで働くという選択肢】「ふと、思ったんです。自分はこの子に何を残せるんだろうと」ウミトロン和佐田慎史さん

2020.01.10

和佐田慎史さん

ウミトロン
プロダクトマネジャー/ハードウェアエンジニア
和佐田慎史さん(38歳)

【CAREER】ヤマハ → ウミトロン

COMPANY PROFILE

ウミトロン

創業:2016年
業種:データプラットフォームサービス開発・提供
本社所在地:東京都港区赤坂2-22-24 泉赤坂ビル
問い合わせ:info@umitron.com

水産養殖業の問題点を洗い出し、現場特性とニーズに沿ったソリューションを開発・提供。リアルタイム動画やAIによるデータ解析により、給餌の効率化を目指す「ウミトロンセル」は、すでに愛媛県界隈およびペルーなどで運用が始まっている。

ふと思ったんです、自分はこの子に何を残せるんだろうと

「大企業に勤めていた時も仕事は楽しかったです。ところが組織の中にいると、ある一定の評価軸のみで自分の存在価値が定義されてしまう。でも、勇気を出して一歩踏み出したら、こんな形で社会に貢献できるんだなあって」

 和佐田慎史さんは、ヤマハで主にデジタルミキサーの外装設計に携わってきたが、子供の誕生に後押しされるかたちで昨年、転職を決意した。

「ふと思ったんです。自分はこの子に何を残せるんだろうと。前職の仕事も意義あるものでしたが、今、自分にしかできないことって何だろうと考えた時に、ウミトロンはいいなと」

 約400kgの餌を格納する、写真の「ウミトロンセル」(スマート給餌システム)は、和佐田さんによる設計。顧客の大切な仕事を支える業務用機器であるということ、届ける相手の顔が見える距離感で開発をするという点では、業務用デジタルミキサーと似たものがあり、取り組みやすかったという。

 ヤマハとウミトロンはまったく異なる事業領域だったが、和佐田さんが積み上げてきたノウハウと人脈は、このベンチャーでもそのまま生かせた。むしろベンチャーは大手と違って実績面が問題視されがちで、取引先探しに苦労することが実際に起きてくる。そこを打破するのは、和佐田さんが積み上げてきた個人の信用にほかならない。ウミトロンは東京に本社があるが、日本各地でベストな提携先を見つけ取引につながったのは昔のよしみ、そのためである。

 ところで水産養殖業は、将来の人口爆発による世界の食料問題に対して、大きな解決策を見いだせる可能性を秘めた産業だ。そして「自分がどんなモノを作り出すかで世界が変わるんです」と、和佐田さんは未来を見据える。水産養殖業は日本でこそ生産量は横ばいだが、世界では成長産業である。厳しい労働環境に加えてITとは縁遠いと思われがちだが、ウミトロンが各提携先の産地とともに目指しているのはその180度反対方向だ。目標は、テクノロジーをフル活用した水産養殖業の飛躍的発展である。

 実際に、和佐田さんが手がけたウミトロンセルは、日本国内はもちろん南米ペルーでも運用が始まっている。ペルーではサーモントラウトの海洋養殖が盛んだが、その一方でノウハウの蓄積が十分なものではなかった。それどころか悪天候での給餌のために人命を落とす悲劇が、毎年必ず起きていたというのだ。

「次の世代が安心して過ごせること。それが僕のテーマです。僕は今38歳。あと何年働けるかわかりませんが、彼らが安心して過ごせるに至るには時間が足りない。毎日、使命感を持って働いています」

 ちなみに今回の転職を自己採点してもらうと、「文句なく100点満点です。毎日が楽しいという状態は、期待以上だった」と、小気味よい返事をいただいた。

JOIN DATA

■ ジョイン後の生活の変化は?
  課題解決のために現場に行くことが増えてデスクワークが激減。

■ よかった(残念な)ことは?
  同僚が国際色豊か。全員に「彼/彼女だからできること」がある。

■ 5年後のビジョンは何ですか?
  個人的には極限環境(南極/月面など)で食料供給に挑戦したい。

今回のジョインを採点すると → 100/100点

取材・文/土田貴史

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