LITALICO(りたりこ)ジュニア
児童発達支援事業部 執行役員/事業部長
深澤厚太さん(35歳)
【CAREER】マッキンゼー・アンド・カンパニー → LITALICO
COMPANY PROFILE
LITALICO
創業:2005年
業種:学習塾および幼児教室の運営事業など
本社所在地:東京都目黒区上目黒2-1-1 中目黒GTタワー15F/16F
電話番号:03・5704・7355
社会にある障害をなくすことを通じて、多様な人が幸せになれる「人」が中心の社会の実現を目指すLITALICO(りたりこ)。ソーシャルスキル&学習教室LITALICOジュニアは現在、日本各地で100事業所、約8000名の子供が利用する。就労支援サービスなども運営。
教育を通じて社会を変えたいという思いが合致したんです
子供の可能性を広げるソーシャルスキル&学習教室や、働くことに障害がある人への就労支援サービスなどを手がける企業として注目を集める、LITALICO。
深澤厚太さんは「障害のない社会をつくる」という同社の理念に深く共感、世界規模のコンサルティングファームとして知られるマッキンゼー・アンド・カンパニーからのジョインを決意した。
「学生時代は教員志望でしたし、教育分野に興味がありました。マッキンゼーに入社する時はもちろん、入社後も教育業界を変えたいという思いがありました。原体験としては高校時代から、できなかったことができるようになるなど、人が変化していく様子を見る、その場面に自分も立ち会える喜びを感じる性格だったというのもあります。また、世の中を変えるにはコンサルティングのスキルが生かせるのではと思っていました」
そう語る深澤さんだが、マッキンゼーのクライアントとなるのは大手教育関連企業や自治体の教育委員会など。さらに、教育分野は数ある仕事の一部にすぎなかった。
その後、アメリカへと留学して、MBAを取得したうえで復職、パートナーを目指した時期もあったというが、心の中には常に教育への思いがくすぶっていたという。
「そんな時、知人の紹介でLITALICOに出会ったんです。公教育ではなく、また学習塾のようにお金を払える家庭向けでもなく、幅広い人々に向けた教育というのは、LITALICO以外に見つかりませんでした。社長との面談で、プラットフォーム事業をはじめ、障害のない社会をつくりたいと、熱のこもった説明があったのですが、そのビジョンに深く共感したんです。まさに自分が考えていた教育を通じて社会を変えたいという思いが合致したんです。転職は即断でした」
当時は転職活動を積極的に行なっていなかったものの、初回の社長との面談でLITALICOの事業や業務の詳細を知り、すぐに入社を決めたというから、かなりの英断だ。
実際、面接中にビビッときたらしい。現在、深澤さんはLITALICOジュニアという、発達に何かしらの困りを持つ子供たちの療育分野で事業部長に就いている。
また、コンサルからの転職を考えた場合、ファンドや同業が王道となるが、深澤さんは自分ならではの価値を生かせるというのも動機となったという。
「前職で培ったマネジメントやコミュニケーションのスキルも生かせています。子供に向けた仕事ができるのも楽しいですね。障害の有無にかかわらず勉強が苦手だったり、友達との関わりが苦手だったりというお子様が月日を追うごとに成長していく……そういう変化ってすてきですし、そこに立ち会えることが何よりの喜びです。もちろん、不安を抱えていらっしゃるご家族に寄り添った存在になることもやりがいです。私、根本的に人が大好きなんです(笑)」
JOIN DATA
■ ジョイン後の生活の変化は?
家族との時間が以前より増えました。出張も大幅に減りました。
■ よかった(残念な)ことは?
自分の力を社会のために使えていると確信できていることです。
■ 5年後のビジョンは何ですか?
会社のビジョンを、今の仲間ともっと現実にしていくことです。
今回のジョインを採点すると → 100/100点
取材・文/村田尚之