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スマホとイヤホンで恐怖が増幅!?リアルで怖すぎる映画「シライサン」の呪いの世界

2019.12.21

2019年のラグビーワールドカップ2019日本大会、2020年の東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会、そして2021年のワールドマスターズゲームズと、ここ数年、日本を舞台にしたスポーツイベントが続く。そうしたなかで注目される日本の文化。ハイウッド・リメイクされるほど大ヒットした『リング』『呪怨』は、「ジャパニーズ・ホラー」という新ジャンルを切り拓いた。その「ジャパニーズ・ホラー」の新作として注目される「シライサン」。その怖さは、スマホによって、増幅されるのである。

 iPhoneが登場して約10数年が過ぎ、私たちの生活が一変したことは改めていうまでもない。この大変革のなかで、メディアやエンターテインメントの領域は、その在り方や、ポジションの変更を迫られ、いまなお変化の大波に晒されている。

 こうしたなかで、2020年1月10日(金)から全国公開される「シライサン」(配給:松竹メディア事業部)では、ユニークな試みが行われている。スマホアプリで「Another Track」を利用し、イヤホンを通じて作品の音声を聞き、映像は映画館のスクリーンで見るという新しい映画体験が楽しめるのである。

 この作品は、主人公の瑞紀(飯豊まりえ)と春男(稲葉 友)が、それぞれ友人と弟を、眼球破裂の心不全という変死で失ってしまう。その奇妙な死因を探っていくうちに、シライサンという名前を知ってしまうと呪いがかかり、死の世界に呼び込まれることがわかる。その呪いから離脱するには、どうすれば良いか。これを巡って、物語は進んでいくホラー&サスペンス作品である。

↑奇妙な事件の原因を探っていくうちに、「シライサン」を知ってしまうと死の世界との関わりが出来てしまうことをに行きつく

↑鈴の音とともに、近づいてくる、呪いの世界。

↑瑞紀と春男は力を合わせて、呪いから逃れようとする。だが、しかし、、、。

 作品で鍵を握るのは「見る」「見られる」の関係。「お天道様に見られている」「ご先祖様に顔向けができない」など、昔の人は、日常生活の中でも超越した世界からの視線を身近に感じて生きてきた。けれど、現代社会では、そうした非科学的で、エビデンスが示されないものを退け、見て、触って、聞いて、嗅いで、味わえるようなリアルな世界を中心に据えるようになる。とはいえ、人は必ず、死ぬ。科学技術が発達して寿命が延びることがあっても、そこから逃れることはできない。そして、その死から来る不安をとどう向き合うか。作品の中では、ラテン語で「死を想え」「死を忘れるな」を意味する警句、メメント・モリ memento moriというモチーフが、さまざまな形で表現され、それが呪いとなって登場人物、そして観客を恐怖の世界に導く。

 ちなみに、死を恐れる感覚は、死を恐れることよって、生きることの喜びを感じたり、死を意識することによって、彼岸の世界に価値を置くなど、その捉え方は時代によって変化する。また、日本では、自然の厳しさを知ることから、死や呪いなど、人智を超えた世界のリアリティを掴んでいた。このような現代の人々が失ってしまった超自然的な感覚と、スマホやSNSなどによって爆発的に普及したインターネットでの「見る」「見られる」の関係が破綻する状態が、目が破裂してしまう変死のモチーフで表現されているような作品なのかもしれない。

 さて、このようなホラー&サスペンス作品だけに、効果音の演出が決定的に重要になる。スマホアプリ「Another Track」で提供されているサービスは、「イヤホン360上映」というもの。これまでも劇場版「ONE PIECE STAMPEDE」で音声解説や、劇団四季の「ライオンキング」などでスマートグラスの画面に多言語字幕サービスを提供する際に活用されていた。

 今回は、作品の補助機能ではなく、本編そのものを楽しむ手段として活用されているのがポイント。普通に映画を観ているときと比較して、没入感がまったく違う。とくに、記憶に残るのは、鈴の音とともに現れる「シライサン」場面。チリィ~ん、チリィ~んというシーンは、箱全体で設計した音像とはまったく異なるので、リアリティがまったく違う。

 つまり、めちゃくちゃ、怖いのだ。

↑スマホアプリ「Another Track」を起動させたときの画面。アプリを起動すると、スマホのマイクが劇場内の音から作品を認識し、連動した音声を再生する。

↑作品を認識後、上演が始まると、映画本編に無い音を付加して鑑賞できる。「イヤホン360上映」では、手元のイヤホンで3Dサウンドが楽しめるため、特別な付加料金などは必要ない。

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