紙の手帳に関するSNSの声
実際、紙の手帳は色んな思いや使い勝手があるようだ。Twitter上ではさまざまな意見が挙がっていた。
例えば、
「そろそろ紙の手帳は卒業すべきかとも思うのだけれど、なんだかんだ毎年買ってしまう」
「パソコンでスケジュール管理しているのに、紙の手帳を買ってしまった」
などの習慣や愛着から無意識に紙の手帳を選ぶ人や、
「書き込める情報量が紙のほうが高いのでシステム手帳使ってる」
「カスタマイズを楽しめるのが、紙の手帳のいいところなんだろうな」
「私も最近スケジュールをデジタルにしたけど、アイディア出しにはやっぱり紙の手帳がいい」
などの機能性の高さから紙を評価する人もいる。
また、紙はデータ紛失・破損などのリスクがないという点も安心感を生んでいるようだ。
「アナログ紙手帳派。 スマホをよく落とすので デジタルデータが不安」
「紙で持ってると安心。手帳だってデジタルだけだと不安」
一方、デジタルのスケジュール帳は便利に使われている様子だが、こんな投稿もあった。
「来年から手帳じゃなくてタブレットでスケジュール一括管理。個人情報に関わるものは別に紙のノートに。これで持ち物を減らそう」
デジタルには“ものを減らせる”というメリットもあるようだ。
仕事には紙の手帳がいい?
ビジネスパーソンとしては、仕事に有用な手帳選びをしたい。デジタル手帳も便利がいいような気がするが…。
『会社では教えてもらえない 仕事が速い人の手帳・メモのキホン』の著者であり、スケジューリングの達人でもある伊庭正康さんに、紙派かデジタル派や尋ねたところ、「手帳は紙派です。」とのこと。
その理由はどんなことにあるのか?
「理由は2つです。1つ目は『スピードの速さ』。視認性、閲覧性、記入…どれをとっても早いのが紙です。2つ目は『フリースペースにメモが自由に書ける』こと。追記情報を書き込めるので、“ここを見れば、すべてがわかる”状態にできます。スケジュールを共有する人がいればデジタルにしますが、共有する必要がないため、手帳は紙にしています」
来年の手帳は紙にするか、デジタルにするか、それとも併用するか。自分のスタイルに合わせて選んでみよう。
【取材協力】
伊庭 正康(いば まさやす)さん
(株)らしさラボ 代表取締役
営業強化、リーダー強化等、年200回の研修・講演・コーチングに登壇。「できるリーダーは、これしかやらない(PHP研究所)」等20冊以上を執筆。仕事の悩みに答えるYouTube「研修トレーナー伊庭正康のビシネスメソッド」もスタート。
(株)らしさラボ ホームページ http://www.rasisalab.com/
YouTubeチャンネル「研修トレーナー伊庭正康のビジネスメソッド」もスタート
https://www.youtube.com/channel/UCLI1ta1jCqMZeHSqY95lhlQ
【参照】
日本製紙連合会「ビジネスパーソンの紙媒体とデジタル媒体の利用に関する意識・実態調査」
https://www.jpa.gr.jp/file/release/20191129095610-1.pdf
取材・文/石原亜香利