【シューズ編】ユニクロ&ワークマンの商品をチェック
フォーエバー21やアメリカンイーグルなど、2019年は低価格を売りにした外資アパレルチェーンの日本撤退が相次いだ。
低価格アパレルチェーンの雪崩打つような閉店と撤退ラッシュは、2020年も継続するだろう。低価格だけで衆目を集めることが難しい時代になった。
そんなアパレル冬の時代に勝ち名乗りを挙げる「ユニクロ」「ワークマン」に注目。
両社ECサイトの掲載商品の中から、今買うべき商品をカテゴリー別に紹介する。第1弾である今回は、シューズをピックアップした。
ユニクロのメンズシューズは1種類のみ
結果的に当方の思い込みなのだが、ユニクロはシューズを豊富に取り揃えていると勘違いしていた。
というのも、2009年に〝ユニクロシューズ〟を立ち上げ、2011年に一時撤退したものの、2015年に靴の販売に再注力するという報道を見た記憶があったからだ。
2019年12月13日現在、ユニクロのECサイトに掲載している外履きは、レディス9型、メンズはレディス兼用のスニーカーが1型のみ。
『ニットスニーカー』2900円/ユニクロ
テニスシューズを原点とするコートスニーカー調モデルのアップデート版で、旧作との大きな違いは木型を細身のものに変更したこと。
そのほか、靴ズレを防ぐために足首の部分にクッション材を入れ、アッパー素材をニットへと着せ替え、ラバー製アウトソールは内部をくり抜きEVA樹脂を補強材として取り入れるなど、若々しいナローシルエットとともに、クッション性をさらに向上している。
レビューを見る限り、鋼の幅は2E程度。おそらくアウトソールやニットに硬度の高い素材を使っているだろうから、足入れ直後に窮屈だと感じる人は別の靴を探すべきだろう。
ワークマンの対抗馬はキャンバスシューズ
ユニクロに対して、ワークマンの外履きのラインアップは潤沢だ。ざっと見ただけで41種類。そのほとんどを男女兼用としている。
昔から作業靴などをオリジナルで手がけてきたことによる、経験値の差だろう。中でもキャンバスシューズをベストセラーと銘打ち販売する。
『Wクッション キャンバスシューズ』980円/wmb
レトロなバスケットシューズ風、あるいは西海岸風のボードシューズ的な顔立ちで、サイズは3E。履き口は大きく、インソールのクッションの厚みを通常の2倍にした〝Wクッション〟を特徴とするなど、誰でも履きやすいという点に、作業靴のノウハウが生きている。
インスタ映えを気にする女性たちの間で起こったブームを背景に、SNSでベージュモデルが大きな話題になったことで、現在も品薄の状態が続く。
そのため、実際の履き心地はわからないが、おそらくカカトは浮きやすいだろう。運動ではなく、ライフスタイルスニーカーと割り切って履くには、面構えもいいし、何よりこの価格は大きな魅力だ。
そのほか、ワークマンのラインアップから気になったモデルを選んだ。
『防寒ブーツ ラークス』2900円/フィールドコア
『防寒ブーツ ケベック』1900円/フィールドコア
いずれも寒冷地でも安心して履ける防寒仕様。これってもしかして……と、既視感のあるデザインだが、想定し得るモデルと比べて価格は10分の1程度とかなり手頃。ともすれば、上のハンティングブーツ風のモデルは某オリジナルブーツよりも高機能かもしれない。
低価格、高機能だけでなく、試し履きしたくなる魔力もまた、ワークマンのオリジナルシューズに完売モデルが頻出する理由なのかもしれない。
■ユニクロ
https://www.uniqlo.com/jp/
■ワークマン
https://www.workman.co.jp/
取材・文/渡辺和博