〈日本一大きいドア〉鹿児島県
JAXA(宇宙航空研究開発機構)が、南種子町の種子島宇宙センター内に敷設・運用している「大型ロケット組立棟」に付いているドアは超巨大! それもそのはず、工場から搬入された衛星やロケットの各段(SRB-A・1段、2段)をここで移動発射台の上で組み立てたのち、打ち上げの際にここから運び出すからだ。
なぜこんなに大きいかというと、H-ⅡAロケット2機を同時に組み立て、点検、整備をできるよう大規模な増設が行なわれたから。ここで完成したロケットは打ち上げの数時間前に1枚当たり400t!ものスライド式ドアが開くと、発射台ごとロケットが運び出される。
――という国の威信をかけた施設なのだが、愛称は〝ぬりかべ〟下の写真を見れば納得。
文/寺田剛治