
【プレーバック 2000年】いつの時代もスタータスが大事?
平成から令和になって迎える初めての年末・年始。おかげさまで「DIME」は昭和から平成、そして令和へと、時代を超えてトレンドを追いかけて来ました。平成12年(2000年)「DIME」7月20日号、〝社会の窓〟では新感覚50代「人生はこれから!」を掲載。
この当時の50代は、高度経済成長を支えてきた団塊の世代が中心。現在では定年をとうに過ぎた方が多いだろうが、中には現役バリバリの方もいらっしゃるはず。
そんな団塊の世代が20年前に示してくれた、新感覚50代(ニューフィフティー)を紹介したい。
社会人になってから仕事、個人、家庭のどれを最も大切にしてきた?
30代〜40代の時は仕事中心だが、50代はより重くなった仕事の責任を担いつつ家族も大切にする割合が増えている。
個人の時間に何してる?
1 読書 30.0%
2 スポーツ·運動 27.3%
3 旅行 23.8%
3 映画·ビデオ鑑賞 23.8%
5 賭け事(パチンコ、競馬) 20.0%
自分のピークは何歳?(最大値)
「仕事人として」/「個人として」
部長クラス以上 50代後半(20.4%)/50代後半(24.3%)
課長クラス 40代前半(26.9%)/50代後半(25.6%)
係長クラス 40代前・後半(22.0%)/40代後半(22.0%)
役職なし 40代前半(30.4%)/40代前半(25.3%)
社会人になってからのビジネス社会の変化の中で「予想もしなかった」と驚いたことは?
1 大企業の倒産 62.3%
2 パソコンなどOA機器の普及 51.8%
3 リストラの増大 51.5%
4 肩上がり経済の崩壊 29.3%
5 低金利 23.0%
自分の親世代や自分が20代の頃の50代と今の自分を比べて何が違う?
1 経済的に豊か 57.2%
2 若々しい 50.5%
3 趣味が豊か 42.8%
4 会社に執着しない 30.9%
5 遊びを知っている 29.1%
アフター5や休日につきあっている相手は?
アフター5
1同僚 65.5%
2部下 34.5%
3上司 20.5%
休日
1 趣味・サークルの友人 33.0%
2 近所の人 24.8%
3 学生時代からの友人 22.0%
自分にとって50代は何色?
1 グレー(23.3%)
2 ブルー(20.8%)
3 緑(12.3%)
さて、20年前のニューフィフティーが感じた仕事や家族の関わり方。「予想もしなかったこと」にある〝パソコンなどOA機器の普及〟〝リストラの増大〟など、5G商用サービスを控え人手不足の時代となった2019年とは、隔世の感はある。
とはいえ、働き方改革やワーク・ライフ・バランスといった言葉がない時代にも、ニューフィフティーは仕事もプライベートも上手に向き合っていたのではないか? さすが、団塊世代。
時代は巡り、今度は団塊ジュニア世代が50代となる。団塊世代のDNAを受け継ぎながら仕事とプライベートをどう両立させていくのか。人生100年時代、みなさま、うまく折り返そうではありませんか。
出典|田辺製薬「転換期における生活感」より 東京・大阪の50代ビジネスマン400名による/平成12年(2000年)「DIME」7月20日号
文/堀田成敏