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中学、高校、大学受験の子供を持つ親が受験シーズン直前のこの時期に果たすべき重要な役割

2019.12.29

受験は子どもにとって将来を決める大きなイベントであると同時に、親にとっても大きなイベントだ。親として、学校や塾・予備校に対してどんな役割を果たすべきかを迷うところもあるのではないだろうか。

そこで中学や高校、大学受験の子を持つ親としての役割や塾、学校の役割やよりよき関係について、日本次世代教育総合研究所代表で進学塾の講師経験もある塩沢茂樹さんに聞いた。

親・学校・塾/予備校それぞれの役割

塩沢さんは、関西大手進学塾の講師として難関校受験専門クラス担任や校長を経験したのち、教育業界専門のコンサルティングを行う日本次世代教育総合研究所を設立。

この受験本番シーズンに、親と学校と塾・予備校それぞれが受験生とかかわる中で、果たすべき役割を聞いた。

「まず、受験を『プロジェクト』だと思っていただけるとわかりやすいかと思います。

受験の情報戦側面で大きな役割を担うのが塾・予備校です。本人、受験校そして今年の動向などのデータから学習をカスタマイズしていきます。そして学校は、もともと不安定な時期の受験生の心身のバランスをとる大切な役割を担っています。生活のリズムのベースになり、受験一辺倒になりすぎないような環境は、より質の高い学習を行うために大切な場所でもあります。

そして保護者には、大きな二つの役割があります。一つは本人、塾、学校をつなぎ合わせ、『One team(一つのチーム)』にまとめる役割です。『やる気』『本人』まかせではプロジェクトを成功に導くことはできません。もう一つが家庭での管理者(マネージャ)の役割です」

それぞれの役割を以下にまとめる。

●塾・予備校

データから学習をカスタイマイズする役割。

●学校

受験生の心身のバランスをとる生活・学習面のベースを作る役割。

●保護者

・本人、塾、学校をつなぎ合わせる役割。
・家庭での管理者(マネージャ)の役割。

家庭での管理のポイント

親の役割の一つ「受験生の管理者(マネージャ)」。塾・予備校側からすればどんな管理を期待しているのか。保護者が受験生の我が子を管理するポイントを塩沢さんは次のように話す。

●「プロジェクトの成功へ導く」意識で対応する

「受験生はどうしても不安定になりますので、目に見える現象面ばかりにとらわれず、揺れないことが大切です。また、親自身の精神的な不安定な部分を子どもにぶつけるのは禁物です。なかなか前向きな姿勢を見せない子どもにフラストレーションがたまると思いますが、いつも前向きな子はいません。反抗期にいる子どもも多いのでなかなか冷静な対処はむずかしいでしょうが、受験生本人、保護者、塾・予備校、学校が一丸となって行うプロジェクトを成功へと導くという意識で対応するのがいいでしょう」

●「やる気」ではなく「その気」にさせる

「声かけのポイントは、『やる気』ではなく、自分もできるかもという『その気』にさせるという意識を持って行うことです。受験には『これをやると成功する』というパターンはありませんが、『これをしたら失敗する』というパターンは存在します。例えば『やる気』という感情に頼るとどうしても波が大きく、長続きしないのでうまくいかないことが多いようです。また『子どもの言いなりになる』ことや『子どもを追い詰める』ことも典型的な失敗パターンです」

1~2月にかけて親が塾・予備校にする相談とは

1~2月の受験本番シーズン、親たちはどんな悩みを抱えているのか。日本次世代教育総合研究所が行っている教育コンサルティングや教育セカンドオピニオンで親から寄せられる相談と対策を塩沢さんに聞いたところ、この時期には次の二種類の相談がほとんどだという。

1.受験スケジュールの相談

「一つ目は、受験スケジュールの相談です。スケジュールはどうしても塾、予備校の思惑が入ってくることが多く、塾、予備校が行う進路指導に関する相談を保護者の方から受けることがあります。大半は『この受験校(併願校)は本当に必要(妥当)なのか』というものです。また『このスケジュールで進学先は確保できるのか』というご相談も多いです。
教育セカンドオピニオンでは、客観的に見て必要な場合もありますが、そうでない場合は受験スケジュールをより合格率が上がるものに組み替えることをしています。そして、受験生本人にスケジュールの意図をどう伝えるかを保護者の方にアドバイスします。伝え方によっては逆効果になりますので細心の注意を払っています」

2.苦手教科対策

「二つ目は、苦手教科対策です。学習法などのコツをお伝えすることだけではなく、直前の時期だからこそできる対策がありますので、それをお伝えします。具体的な内容は人それぞれなので一般化できませんが、本人の特徴と受験校の傾向から情報力と分析力を駆使して、よりカスタマイズした直前期ならではの対策をアドバイスします」

スケジュールや苦手教科対策は、受験生を管理する親にとっても重要な関心ごとであるようだ。同じ「プロジェクトを成功させる」人員として、塾・予備校、そして学校とうまく連携し、時には相談して疑問点は解消することも重要といえそうだ。

【取材協力】
塩沢 茂樹さん
日本次世代教育総合研究所 代表
学習塾の経営の他、「エデュサポート」を通じて教育で悩む保護者をサポート、「リーダーシップアカデミー」で自主、自立した子どもたちの育成。「リーダーシップアカデミー」は他塾、学校でも講演。
http://www.jisedaikyouiku.co.jp/

取材・文/石原亜香利

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