エアバスA380 FLYING HONU
子供連れや夫婦、それぞれに合ったシート戦略が成功
5月24日に成田~ホノルル線でデビューした、ANAが国内航空会社で初めて導入したエアバスA380型機『FLYING HONU』。ウミガメをモチーフにした機体デザインは空港でも目立ち、ハワイ旅行のターゲットに合わせたシート戦略が見事にマッチした。総2階建て520席という席数に対して、就航以来90%を超える搭乗率が続いている。就航直後から家族連れに大人気なのが「ANA COUCHii」。エコノミークラスのレッグレスト部分を上げることで3席もしくは4席のシートがベッドになり、親子で完全に横になれる。子供が機内で熟睡してくれることで、親が楽に過ごせることが口コミで話題となり、すぐに人気シートとなった。またビジネスクラスでは、カップルや夫婦向けに「ペアシート」を導入し、隣り合ったシートで一緒に食事をしながら移動できるようになるなど、ハワイというリゾート路線にマッチしたシートの投入でシェア拡大中だ。
斬新なカウチシートは話題になりましたね。
レッグレストがフラットに!
エコノミークラスに追加料金を払うことで利用できる「ANA COUCHii」。一度乗ったら、次回のハワイもカウチシートでという声がすでに多い。
ビジネスクラスは、個室型シートが主流だが、A380ではパーテーションを下げることで隣り合ったシートで一緒に空旅を楽しめる。
取材・文/鳥海高太朗