
今、「自由」を求める60代独身が増加中? 独身のまま定年を迎え、退職後にどんな生活を送るのかを考えたとき、「1人の老後は寂しい」というイメージを持つ人は多いかもしれない。
しかし、パートナーエージェントが20~29歳、60~69歳の独身男女1,750人に対して、「老後の生活」に関するアンケート調査を実施したところ、「人とのつながりより1人の気楽さ」を重視する60代独身が多いことが判明した。
今回の調査を通じて、老後を1人で過ごすことについて、20代と60代でイメージに大きな差があることが明らかになったので紹介しよう。
20代と60代の独身男女が抱く「老後の生活」のイメージ
まず、20代と60代の独身男女に、結婚願望があるかどうか聞いた。「結婚したい」と回答したのは20代が62.0%、60代が19.0%でした。60代は5人のうち1人に結婚願望があるようだ。
続いて、「結婚したい」と回答した762人に、その理由を聞いた。20代(61.9%)と60代(64.1%)どちらも「安心・信頼できるパートナーがほしいから」がトップとなっている。
一方、2位は20代が「人生をより充実させたいから」(46.9%)に対し、60代が「1人では寂しいから」(43.7%)となった。
現在1人暮らしか、それとも誰かと同居しているか聞いてみたところ、「1人暮らし」をしている20代は33.2%に対し、60代は62.4%。
また、「1人の気楽さ」と「人とのつながり」どちらを重視しているのかを聞いてみたところ、「1人の気楽さ」と答えた60代は65.6%となり、20代より14.1ポイント高い結果となりました。
先ほどの「現在1人暮らしですか」という調査結果と合わせると、60代は「1人の気楽さ」から「1人暮らし」を自ら選択していることがわかる。
定年後に1人で過ごすことについて、20代と60代はそれぞれどんなイメージを持っているのだろうか。
20代では「寂しい」(38.8%)や「孤独」(37.7%)といったネガティブなイメージが上位にあがったが、60代では「気楽」(49.3%)や「自由」(42.8%)といったポジティブなイメージが1位、2位を占めた。年を重ねていくと、老後を1人で過ごすことに対するイメージは変化していくようだ。
実際に、老後は誰と一緒に暮らしたいと考えているのだろうか。60代の独身男女500人に聞いた。こちらの調査でも「1人で過ごしたい」(45.4%)に最も多く票が集まった。
老後を誰かと一緒に過ごすために、これから恋活や婚活をしてみようと考えているかという問いには、11.2%が「恋活や婚活をしたいと思う」と回答している。「したいと思わない」と答えた人は59.8%だった。
実際に定年退職を迎えてこれから自由な時間を過ごす、または現在過ごしている60代独身にとっては、1人の暮らしは気楽で自由と感じられるようだ。今後、独身に対するイメージも大きく変わっていくかもしれない。
調査方法:インターネット調査
調査対象:20~29歳、60~69歳の独身男女 1,750名
集計期間:2019年8月14日~21日
調査対象: 60~69歳の独身男女 500名
構成/ino