人気のタグ
おすすめのサイト
企業ニュース

【開発秘話】1万8000枚以上売れているゴールデンフィールドの掛布団「睡眠用うどん」

2019.12.16

■連載/ヒット商品開発秘話

 全国4か所で営業するヘッドスパ『悟空のきもち』。現在3か月先まで満席で、キャンセル待ちが52万人を超えるほどの大人気だ。

 この『悟空のきもち』を運営するゴールデンフィールドから2019年8月、『睡眠用うどん』が発売された。『睡眠用うどん』は、深い眠りに導くうどん(=掛け布団)のこと。タテ・ヨコに、うどんの麺(=細長い布団)を連結した斬新な見た目が特徴だ。本体のほか、枕アタッチメント、春夏用レース、乱れ防止用帯が付属する。

 発売に先立ち予約サイトを公開したところ、公開初日で出荷が1か月待ちになったほど。これまでに1万8000個売れ、3億を売り上げている。

「うどんの中で寝てみたい」のひと言で始まった開発

 開発のきっかけは、寝具メーカーから布団開発の打診があったこと。打診があったのは2018年3月頃のことだが、ずっと保留し続けてきた。ありきたりで自社のこだわりと特徴が表現できないものは世に送り出したくなかったからだ。

『悟空のきもち』の盛況もあり、同社には商品開発に関する打診が頻繁に届くというが、このような理由から、これまで商品開発の打診をほとんど保留にしてきた。『睡眠用うどん』以前に商品化が実現したのは、2017年3月に発売した『睡眠用たわし』のみ。なお、『睡眠用たわし』は2018年5月に、『熟睡用たわし』に進化し、現在も発売中である。

 保留していた布団開発の打診を思い直すことになったのは、2018年夏頃に起きたある些細な出来事がきっかけだった。開発に携わった同社の磯貝麻里さんは次のように話す。

「たまたま、皆でうどんを食べながら雑談していたときに、『うどんの中で寝てみたい』と言い出したスタッフがいたんです」

ゴールデンフィールド 磯貝麻里さん

 多くの組織なら一笑に付されてもおかしくないひと言。しかし、その場にいたメンバーは「これはアリ」と盛り上がり、手元にあったうどんの麺をタテ・ヨコに並べて商品イメージをつくったほど。検討の末、布団開発を打診してきた寝具メーカーにOKの返事をすることにした。

このとき、うどんの麺で実際につくった『睡眠用うどん』のイメージ

 ただ同社には、ありきたりな布団をつくる考えは毛頭ない。OKの返事をしたときも、「布団はつくれないけど、うどんならつくりたい」と強調したほどだった。寝具メーカーは「絶対売れない」と否定的だったが、同社からすると布団の対抗軸になるという自信があった。

うどんは原理的に深い眠りを導く

 開発前の段階で自信があったのは、『睡眠用うどん』は原理的に深い眠りを可能にするとわかっていたからだった。

 人間は深部体温(体の中の温度)が0.4℃下がると、深いノンレム睡眠に入る。深部体温の低下を促す熱の放出は、おもに手足で行なわれる。手足の表面温度は通常、33.5℃前後だが、入眠時に副交感神経が優位になると、約1.5℃上昇。手足が温かくなると血管が拡張して血流が増え、手足から熱の放散が始まって深部体温が下がり深く眠れるようになる。

 しかし、いつまでも手足を温めていればいいわけではない。ずっと温めていると放熱が阻害され、深部体温が下がらなくなってしまう。その結果、深部体温が下がらなくなり、眠りが浅くなる。

 したがって、深く眠るためには、眠った後は少し手足が冷えた方がいいことになる。掛けるか剥ぐしかできないこれまでの掛け布団だと、手や足だけ出して微妙に体温調整をすることが難しいので、深い眠りを実現する理想的な熱放散を実現するには向かないことになる。

 その点、麺をタテ・ヨコに連結した『睡眠用うどん』は、適度なすき間がある。眠りについた後、手足だけ出して少し冷やすことができることから、深い眠りが可能というわけである。

@DIMEのSNSアカウントをフォローしよう!

DIME最新号

最新号
2020年2月15日 発売

DIME最新号は「6WAYキッチンオープナー」と「超快適マスク」の2大付録に注目!

人気のタグ

おすすめのサイト

ページトップへ

ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標(登録番号 10401024号)です。詳しくは[ABJマーク]または[電子出版制作・流通協議会]で検索してください。