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【仕事の裏側】箱根強羅温泉 季の湯 雪月花・尾崎益代さん「営業ウーマンから温泉宿の女将に転身した理由」

2019.12.15

気になる”あの仕事”に就く人に、仕事の裏側について聞く連載企画。第3回は、箱根の温泉宿「箱根強羅温泉 季の湯 雪月花」(以下「雪月花」)の女将尾崎益代さんの仕事について。雪月花は、日本全国でリゾートホテル事業を行う共立リゾートが運営する温泉宿。箱根には、雪月花の他に3店舗。「箱根小涌谷温泉 水の音」、「箱根湯本温泉 月の宿 紗ら」、「強羅温泉 雪月花別邸 翠雲」。尾崎さんは箱根エリアにある4店舗の女将をしている。実は元々はリゾート事業部の営業ウーマン。雪月花がオープンする際に、女将として抜擢されたという異色の経歴の持ち主。スーツを脱いで着物に。全くの畑違いのように感じるが、戸惑いはなかったのだろうか。

これまでやってきたことが、全て女将の仕事に活きている

私たちの時代は、花嫁修業として、お花やお茶を習います。営業の仕事も長かったので、お客様との会話に困ることもありませんでした。これまでやってきたことが、全て女将の仕事に活きています。辞令が出た際も、同僚からは「合ってるね」と言われました。女将としての初めての仕事は、とにかくお客様を見ること。毎日お見送りとお声がけをすると、お客様の表情を見れば、お気持ちや必要としていることがわかるようになりました。これまで、冷や汗をかくような経験もありましたが、時が解決するものです。

毎朝宿に着くと、その日いらっしゃる方の確認から始まり、お客様から頂いたクレームにきちんと対応できているかなどを把握。お礼のお手紙の返事を書いたり、誕生日の方がいらっしゃれば挨拶に伺います。お茶をたててお客様にお出しすることもありますし、花を活けるのも、書や絵を書くのも私が行います。箱根にいるので、何かを買いに行くのも大変で、自分で作るようになりました。4店舗を見ているので、週に4回は会議に参加します。

”女の息”を感じられる宿に

4店舗、それぞれの宿のカラーが出るように考えています。雪月花は、女らしさ。どこか女の息が感じられるように、四季のおもてなしを大事にしています。お月見にはお団子を作ったり、ひな祭りの飾りつけをしたり。お客様の気が安らぐように、季節の花を生け、部屋にお持ちになっていただくサービスもあります。

雪月花では、自由気ままに過ごしていただきたいので、部屋への挨拶まわりなどはせず、お客様に会うのは最小頻度に抑えています。10年ほどのお付き合いの方や、毎年リンゴなど産地のものを送ってくれる方もいらっしゃいます。「ずっと女将でいてよ」と、お客様から声をかけていただくのはとても嬉しいです。

スタッフは子供

宿は、短期限定で働く人がとても多く、次から次へと新しい人が来るので、その度にまっさらになります。お客様との会話や花の生け方まで、スタッフの教育も大事な仕事の一つ。「ありがとうございます」も、「申し訳ございません」も、相手に伝わらなければ、言ったことになりません。たった一言で傷つけてしまうこともあります。

スタッフのほとんどは20〜30代。年の差があるので、隔たりを感じることもあります。ダメと言っても、何がダメなのかが分からない。常識の線が違うので、それを理解してもらうのが大変です。梅の花を見て、「これは何の花ですか?」とスタッフに聞かれて驚いたこともあります。その時役に立たないと思っていても、どこで役に立つかはわからないもの。できる限りのことは教えていきたいと思っています。だからこそ、言葉の一つにでも、スタッフの成長が見えた時、一番やりがいを感じます。

<一番右が尾崎さん>

私にとってスタッフは子供のような存在ですから、咳き込んだりすると心配になります。雪月花で出会ったスタッフたちの結婚式に呼ばれたこともあります。正直、恋愛関係になって2人いっぺんに辞められてしまうのは困ってしまいますが、地方から出てきて寮生活をしているスタッフが多いので、とにかく幸せになってくれれば良いと思っています。

【取材協力】
「箱根強羅温泉 季の湯 雪月花」女将 尾崎益代さん
https://www.hotespa.net/hotels/setsugetsuka/

取材・文/岡のぞみ
ライター/広報。営業、留学カウンセラー、広報の仕事を経て会社員10年目に独立。横浜、湘南を拠点に活動。
http://www.tsunagalo.com

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