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【海外で輝く人】「ホウレンソウって何?」文化の異なるカンボジアでエンジニアを育てる仕事から学んだこと

2019.12.18

国民性に合わせた仕組みの導入

もちろん全て順調にきたわけではありません。社員とのコミュニケーションは英語。お互い母国語ではないので、思っていることを伝えきれないことも多く、自宅で悔し涙を流したこともあります。半年ほど前には、多くの社員から不満が出ることがありました。日本で作成した開発の生産性を評価するシステムの数値をもとに給与査定をしていましたが、システムは完璧ではないため、評価が適切でない場合は報告するように社員に依頼しました。しかし、カンボジア人は、自分がやったことをアピールするのが苦手なようで、「どれだけ頑張ったかを自分では言いにくい。」という声がありました。そこで、四半期に1度、改善ミーティングを開き、匿名で不満をあげてもらい、全員で解決策を考えることにしました。年上の人に意見を述べる文化がないと知ると、入社時期の近い人でチーム編成し、リーダーに一部の権限委譲をすることで、相談しやすい仕組みをつくりました。日本式の考えを一方的に押し付けず、みんなが働く環境を良くしようと考え動く姿勢を見てくれ、社員の意識も変わっていきました。

<日本の親会社の社員と一緒に社員旅行へ>

小さい喜びが人生を豊かにする

カンボジアは、日本と比較すると整っていない部分がとても多いです。以前のオフィスは中心部から外れていたので、停電でよく電気が落ちました。停電すると仕事にならないので、全員で電気の通じているエリアのカフェに移動してWi-Fiで仕事をすることもありました。私が初めて住んだ家は、シャワーからお湯が出なかったので、引越しをしてお湯が出た時には、大喜びしました。ここに来て、喜ぶ基準が低くなっています(笑)。でも今は、小さい喜びがたくさんある方が人生が豊かになると考えています。

カンボジア人はお祝い事が大好きです。私が日本の親会社のMVPに選ばれた時には、社員みんなでサプライズをしてくれました。仕事中、みんなが急にざわざわしだして、ケーキと花束が出てきました。まさか私のお祝いとは思わずに、「誰か誕生日?」なんて言っていたので、驚きました。

<MVPお祝いのケーキ>

実は、日本にいた時には、自分には愛社精神があまりないと思っていました。同僚が退職すると聞いても、「好きなことすればいいんじゃない?」と、引き止めようとする気持ちもありませんでした。しかし、今は社員に辞めると言われると、「もっと私にできることがあったのでは・・・。」と、すごくショックを受けてしまいます。それくらい、社員みんなを大事に思っています。もう子供のような感じです。スタッフは日々成長していますが、まだ日本人のエンジニアと比べると足りません。これから技術力を磨き、スタッフの生活レベルを上げて、もっともっと”家族”に活躍してもらいたいと思っています。

【取材協力】

PIPED BITS (CAMBODIA) CO., LTD.
取締役 青野智子さん
URL: https://www.pi-pe.co.jp/company/cambodia/

取材・文/岡のぞみ
ライター/広報。営業、留学カウンセラー、広報の仕事を経て会社員10年目に独立。横浜、湘南を拠点に活動。
http://www.tsunagalo.com

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