
日本人の価値観は、古くからの「ムラ」「イエ」などの“集団”から、「夫婦」「親子」といった、より“パーソナル”な関係に根ざすものへと変化してきた。
弔い・供養も、形式よりも、感謝と愛情のこもった自分らしい方法をとりたいと考える人が増えている。そんな中、注目を集めている供養方法がある。
死を悼み弔い安らかな眠りを祈る、残された人のそんな心からの想いに、素直に寄り添う「自宅納骨」だ。
「自宅納骨」を提案するミニ骨壷『ZAYU』
キリフダの『ZAYU』は、 自宅に納骨するという、 新しい供養スタイルを提案。納骨の場所を自宅にすることで、 故人をいつも身近に感じながら、日常の中で供養することができる。
亡くなった方との関係が近ければ近い程、「納骨」という節目にさみしさを感じるのは自然なこと。また、暗くて冷たいお墓にお骨を入れるのに抵抗を感じる人も少なくない。
納骨の場所を自宅にすることで、時間をかけて悲しみを癒やすことができるし、ずっとそばにいるように感じることは、残された家族の心の支えにもなる。
『ZAYU』は、富山県高岡市で400年の歴史を持つ高岡銅器の技法と、木工、漆工などの技術を組み合わせ、国内加工にこだわって製造。日本の伝統技術と最新技術が凝縮され、工芸品としても美しいミニ骨壷だ。日本の自然・風土を感じるぬくもりを大切にデザインしている。
また、質感や特性の全く異なる異素材を組み合わせることは、見た目の印象や手触りのバランスをとるのが難しく、それぞれの職人と試行錯誤を何度も繰り返して完成にいたった。
力強さと重厚感がある金属、柔らかさの中に温かみを感じる天然木、この二つの素材の良さを最大限に引き出すため、無駄なデザインを最大限削り取った。シンプルなデザインの中にあるラグジュアリーの追求が今回のテーマの1つでもあり、安定した形から豊かさ・暖かさ・静寂さを表現している。
形は、六角柱(YUKI)・円柱(MADOKA)・四角柱(YOMO)の3タイプを用意。外側蓋部、内側容器の木製部分の仕上げは総漆・サンディングシーラーの2タイプ、外側容器は真鍮製で5色となっており、組み合わせは全30種類。
ご遺灰を入れる一番内側の木製容器、専用の巾着袋、そして外側容器、という手順で納める。万が一の落下の場合もこぼれ出る心配がない。中を包む絹の巾着袋含め、パーツの1つ1つに日本の伝統技術の粋が凝縮されている。
また、専用の巾着袋で木製容器は持ち運び可能となるので、それだけを持って火葬場で直接分骨することもできるし、故人が生前愛していた地へ故人と共に旅ができるのだ。
構成/ino
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