小学館IDをお持ちの方はこちらから
ログイン
初めてご利用の方
小学館IDにご登録いただくと限定イベントへの参加や読者プレゼントにお申し込み頂くことができます。また、定期にメールマガジンでお気に入りジャンルの最新情報をお届け致します。
新規登録
人気のタグ
おすすめのサイト
企業ニュース

なぜそのまま放置されてしまうのか?「空き家大国」化する日本のリアル

2019.12.09

庭の草木は伸び放題で、窓はずっと締め切ったまま……そんな、あなたの近所にもきっとある人が住んでいる気配のない家。実は、日本は空き家の多い「空き家大国」だという事実をご存じだろうか。

総務省統計局が4月に発表した「平成30年住宅・土地統計調査」によると、日本全国の空き家率は過去最高の13.6%だった。それは、人口の減少や新築住宅の供給過多などが原因とされている。最近では、空き家の様々な活用法も見かけるが、一向に減りそうもない。

そこでこのほど、不動産関連の比較査定サイト「リビンマッチ」を運営するリビン・テクノロジーズによる、「リビンマッチ」を利用した30歳以上の男女全国204人を対象にした「空き家の問題・対策」に関する意識調査が行われたので、その結果を紹介していきたい。

43.5%が近所に空き家があっても関心なし

はじめに「自宅近所に空き家はあるのか」と尋ねる調査が行われたところ、『はい』(41.7%)、『いいえ』(58.3%)となり、4割超の人が近所に空き家があると回答し。空き家はかなり身近な問題であることが見て取れた。

では、自宅近所に空き家がある人は、その空き家をどう思っているのだろうか。

調査の結果、『特に何とも思わない』(43.5%)が最多となり、『もったいない』(34.1%)、『危険』(11.8%)、『不快』(9.4%)、『迷惑』(1.2%)と続いた。これにより、近所に空き家があっても関心のない人が半数弱いることもわかった。

空き家問題、約半数が『草木が伸び放題で邪魔』と回答!

次に、近所に空き家がある人、ない人それぞれを対象に「空き家がもたらす問題は何か」と尋ねる調査が行われた。

その結果、『草木が伸び放題で邪魔』(ある:47.1%、ない:55.5%)が両者ともに最多となり、以下、近所に空き家がある人は『景観の悪化』(36.5%)、『衛生環境の悪化』(35.3%)、『建物の老朽化による倒壊の危険』(34.1%)と続いた。

一方、空き家がない人は『建物の老朽化による倒壊の危険』(52.1%)、『ゴミなどの不法投棄の誘発』(47.1%)、『衛生環境の悪化』(40.3%)と続いた。

では、なぜ空き家はそのまま放置されてしまうのだろうか。

両者ともに最も多かった回答は『売りたいが買い手がつかない』(ある:58.8%、ない:68.1%)。

以下、近所に空き家がある人は『貸したいが借り手がつかない』(40.0%)、『処分すると持ち主の負担が大きい』『相続人が居住しない』『活用の仕方がわからない』(共に30.6%)と続いたのに対し、空き家のない人は『更地にすると税額が増える』(35.3%)、『処分すると持ち主の負担が大きい』(33.6%)、『相続人が居住しない』(28.6%)と続いた。

このことから、近所に空き家がある人とない人で、空き家に関しての考え方に多少のズレが生じていることがわかった。

有効な空き家対策、『税法改正・税制優遇』や『行政介入・買取』が目立つ

続いて、「どのような対策があれば空き家は減少するのか」と尋ねる調査が行われたところ、『わからない』も18.6%いたが、『税法改正・税制優遇』(11.3%)、『行政介入・買取』(10.8%)などの回答が目立った。

また、「行政が買い取り、外国人や大家族に格安で貸す」(近所に空き家あり・50代女性)、「行政による強制解体と土地没収」(なし・50代男性)、「更地にすると税額が下がる」(なし・50代男性)、「何とかしなくてはと思っていても、かけた費用に対して効果が見えないから足を踏んでいると思う」(あり・60代男性)、「日本社会の土地信仰をなくす」(あり・60代女性)、「ビジネス化する」(なし・60代男性)、「不動産関係の手続き及び税金に関するルールの簡易化」(あり・30代男性)、「有意義な活用のアドバイス」(なし・50代女性)などの回答もあった。

※リビンマッチ調べ

<調査概要>
■調査期間:2019年10月31日~11月11日
■調査手法:インターネット調査(任意でアンケートに回答)
■集計数:「リビンマッチ」を利用した30歳以上の男女全国204人

出典元:リビン・テクノロジーズ株式会社

構成/こじへい

@DIMEのSNSアカウントをフォローしよう!

DIME最新号

最新号
2024年4月16日(火) 発売

DIME最新号は「名探偵コナン」特集!進化を続ける人気作品の魅力、制作の舞台裏まで徹底取材!

人気のタグ

おすすめのサイト

ページトップへ

ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標(登録番号 第6091713号)です。詳しくは[ABJマーク]または[電子出版制作・流通協議会]で検索してください。