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貯められない家庭にこそすすめたい「先取り貯蓄」の始め方

2019.12.09

「どうも貯金が苦手で…。」そんな夫婦や家庭は、賢い貯蓄方法といわれる「先取り貯蓄」を始めるのもよさそうだ。しかし初めてのことで何から始めていいかわからない。そんな人に向け、家計管理に強いファイナンシャルプランナーの山田琴江さんが手順を教える。

「貯金が苦手」な原因は?

「貯金が苦手」と感じている人は意外に多いかもしれない。例えば、貯金しようと思っても誘惑に勝てなかったり、緊急の出費があり銀行から預金を引き出してしまった末に、結局貯金を断念してしまったりして続かない…。そもそも貯金が苦手な原因はどこにあるのだろうか?

「お金に対する苦手意識から、お金を管理することを避けている人が大部分です。私のお客様は女性が多いのですが、『結婚してなんとなく夫から家計管理が任されたものの、実はお金の管理が苦手。でも、夫に苦手と言えずに、悩んでいる』とみなさんおっしゃいます。

お金の管理といっても苦手なのは『保険はどうする?』『投資はどれにする?』ということではなく『お金の流れを把握していない、把握の仕方がわからない、どうしたらいいかわからない』ということが多いです」

「お金の管理」に関する知識がないからできない。やがて苦手意識が生まれる。これが根本の原因というわけだ。

貯金が苦手な人におすすめの「先取り貯蓄」には条件がある?

貯金が苦手な人は、どんな貯金方法がおすすめなのだろうか? よく聞くのは「先取り貯蓄」という方法。これは有効なのか? 山田さんに聞いてみた。

「貯金が苦手でも収入が多く、毎月余剰があるご家庭であれば先取り貯蓄はおすすめです。
先取り貯蓄とは、毎月のお給料が振り込まれた時点で、貯金する分を、先に別の口座に移してしまい、残ったお金で1ヶ月の生活をやりくりする方法です。

ただし、毎月余剰がなく、ボーナスを取り崩して生活しているようなご家庭では、先取り貯蓄を始める前にステップを踏むことが必要です。

まずはお金の管理に対する意識を変えてもらい、お金の流れを整えてからではないと、先取り貯蓄はできないのです。なぜなら、結局、先取り貯蓄をしても、月中でお金が足りなくなり、せっかくの貯蓄を取り崩してしまうからです。取り崩して『今月もダメだった』とだんだん苦手意識が強くなってしまい、いい結果が得られません」

先取り貯蓄の流れとは?

先取り貯蓄を行うなら、前準備が必要になる。もし毎月余剰がある場合には、ぜひすぐにでも実践してみたい。その先取り貯蓄のやり方を手順を追って解説してもらった。

1.概算で1ヶ月の支出を書き出す

「食費、毎月必ず発生する費用(例.家賃、水道光熱費など)、日用品、その他などの1ヶ月にかかる支出をおおよそで書き出し、1ヶ月の合計額を出します。ここで大まかにでも金額感がわからない場合は、4の支出額を1ヶ月だけ記録に進んでください」

2.貯蓄したい目標額を決める

「1ヶ月ごとに貯蓄したい目標の金額を決めましょう」

3.貯蓄可能か判断

「まず、先取りの貯蓄可能かどうかを判断します。『お給料>1+2』の場合は先取り貯蓄できます。この場合は1ヶ月、先取り貯蓄をやってみて、マイナス『お給料-2<1』にならないか確認しましょう。マイナスになる場合は、無意識の支出が多いため、4の支出記録へ進んでください。初めから『お給料1+2』の場合も、4の支出を記録を行います」

4.支出額を1ヶ月記録する

「まずは1ヶ月、何に支出しているのかを記録します。食費、家賃、水道光熱費、日用品、レジャー費など大まかな分類別に、金額を把握します」

5.4をもとに予算を決める

「記録した1ヶ月分の支出をもとに、1ヶ月ごとの予算を、支出・貯蓄の目標額共に決めます」

6.予算内で収まるように出費を工夫する

「予算が決まったら、予算内で収まるように、出費を工夫してみてください。この際、工夫するのは何か一つだけに絞ると始めやすいです。これ以降は、先取り貯蓄を行いながら随時チェックして、出費が多かったら別の工夫をして、予算内に収まるように工夫していきます」

先取り貯蓄の注意点

先取り貯蓄を行う際には、こんなことも知っておくといいそうだ。

●最初から多額の貯蓄を求めない

「先取り貯蓄は仕組み化してしまえば、自動的に継続して貯蓄できるようになります。そのためには、無理しない金額を少しずつ継続することが大事。無理すると続きません」

●マイナスが続いてもあきめない

「時には、突発的な支出が発生する月もあるはずです。先取り貯蓄ができない月が続くと、イヤになってやめてしまう方がいますが、これでは改善することはありません。結果的に、老後資金や教育資金がない…なんて状況にもなりかねません。先取り貯蓄ができなくても、少しずつ改善し、あきらめず継続することがポイントです」

貯金が苦手な人がやるべきこと

そもそも先取り貯蓄が適していない、続かないといったケースもあるだろう。そこで山田さんに、先取り貯蓄以外で、貯金が苦手な夫婦や家庭がやっておくといいことをアドバイスしてもらった。

●固定費の見直し

「貯金を考える前に、毎月かかっている固定費に無駄がないか見直しましょう。必ず無駄が見つかります。特に、携帯代金、保険、Webサービスの月会費は見直しどころです」

●所有するモノの量を減らす

「自宅に所有物が少なくなると、支出が減り、また、モノが少ないとお金の整理がしやすくなります。結果として、貯金につながります。まずは減らせるものは減らしてみるのも一つの方法です」

●夫婦で共通の夢を持つ

「貯蓄というと苦しい、などのマイナスイメージを持つ人もいます。また夫婦の片方だけ頑張っていると不満を抱きやすく、続かないケースも。ですから、夫婦で『将来こんな生活がしたい!だから、いつまでにこのくらいの金額を貯めよう』と同じ方向を向いていることがとても大事です。夫婦であっても目線合わせを怠らないのが一番大事な家計管理の基本といえます」

先取り貯蓄が適していると感じた家庭はすぐにでも、そして適していない家庭は、他の方法から将来の貯蓄に向けて一歩を踏み出してみるのもよさそうだ。

【取材協力】
ファイナンシャルプランナー 山田琴江さん
高校3年の時に父親を癌でなくし、奨学金をもらいながら大学に進学。親の経済力を理由に夢を諦める子供たちを1人でも少なくしたいという想いで、ファイナンシャルプランナーとしての活動を行っている。
公認会計士、AFP、ライフオーガナイザー(R)
FPみらいえ
https://www.miraie.life

取材・文/石原亜香利

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