
■連載/鳥海高太朗のTRAVEL HACKS!
ANAはミラノ、JALはヘルシンキへ
2020年3月29日から羽田空港からの国際線が大幅増便となる。東京オリンピック・パラリンピックを控え、都心上空の飛行が解禁されることから、合計50往復(100便)増加する。そのなかでも注目のANAとJALの羽田からの新規就航路線が発表された。ANA・JALで25枠(往復)分が配分され、ANAが13.5枠、JALが11.5枠の配分となった。枠の配分は基本的に就航国も決められた配分となっている。今回、ANA・JAL共にインド行きのみ0.5枠ずつの配分となったが、これは往路が日中時間帯、復路が深夜早朝時間帯に就航することで0.5枠でも1往復分の運航が可能になることから、ANAは14往復、JALは12往復が今回増えることになった。
ANAは新規路線12、増便路線2
ANAは14路線が新規就航及び増便となる。新たに羽田から飛ぶのは12路線で、アメリカのサンノゼ、サンフランシスコ、シアトル、ヒューストン、ワシントン、イタリアのミラノ、トルコのイスタンブール、スウェーデンのストックホルム、ロシアのモスクワ、中国の青島、深圳、インドのデリーとなる。ミラノ、イスタンブール、ストックホルム、モスクワ、深圳は現在ANAが飛んでいない空港であり、新規就航都市となる。既に羽田から便があるロサンゼルスとシドニーが増便される。ANAの就航都市で注目はミラノだろう。ヨーロッパの中でもイギリス、フランス、ドイツに次ぐ人気観光地でもあり、ビジネス渡航の需要も一定数あるなかで、現在の直行便はアリタリア-イタリア航空のみ。日系航空会社で訪れたい人はフランクフルトやパリなどで乗り継ぐ必要があるが、直行便でイタリアへ飛べるのは便利だ。またアメリカは就航中のニューヨークやシカゴ、ロサンゼルス、ホノルルを含めて9都市へ飛ぶことになり、ビジネス出張では特に重宝しそうだ。3月29日以降、順次就航する。ANAは、一部便を除き多くの国際線が3月29日より第2ターミナルに移転する。