
2019年11月22日(金)にディズニー映画『アナと雪の女王2』が全国公開された。2014年に公開された前作『アナと雪の女王』が記録的な大ヒットをし、最新作ではエルサに魔法の力が与えられた秘密が明かされるとあって、大きな注目を集めている。映画を観た上でのレビューも含め、大人だからこそ観て欲しい見どころやおすすめのアイテムをご紹介したい。
『アナと雪の女王2』〜イントロダクション〜
『アナと雪の女王2』の主人公はアレンデール王国の女王となった姉のエルサと妹のアナだ。アナが命がけでエルサを守ろうとし、エルサの閉ざしていた心が開かれたことで、エルサは触れるもの全てを凍らせてしまう魔法の力をコントロールできるようになった。
姉妹は深い絆と愛で結ばれ、アレンデール王国を治めながら、大切な仲間であるクリストフやオラフ、スヴェンたちと一緒に幸せに暮らしている。そんなある日、エルサだけが聞こえる不思議な歌声を耳にする。
自分がその声に導かれている気がしたエルサは今の幸せな日々を壊したくないという気持ちと葛藤しながらも冒険の旅に出る決意をする。エルサの持つ魔法の力の秘密を解き明かす鍵になるのではないかと、エルサを守るためにアナも一緒に旅に出たいと申し出る。仲間のクリストフやオラフ、スヴェンたちも一緒に。
アナとエルサは仲間たちと共に数々の試練に立ち向かう。その中で明かされる姉妹の知られざる過去の謎とは何なのか。なぜ雪と氷を自由自在に操ることができる力がエルサに与えられたのか……。旅の終わりに待ち受ける全ての答えに心が震えるに違いない。
『アナと雪の女王2』に込められた、大人だからこそ心が震えるメッセージ
映画『アナと雪の女王2』はメッセージ性の強い映画だと感じる。筆者が観た中で感じたメッセージの一部をご紹介したい。
月日が経っても”変わらいないもの”とは?
長い月日とともにほとんどのものは変わっていく。学生の時は毎日のように顔を合わせていた友人も大人になるにつれてなかなか会えなくなっていく。実家で生活していた時は鬱陶しくさえ思えた両親も自立するとすぐに会えないことへの寂しさを感じることもある。
出会いもあれば別れもあり、私たちは"変わらないもの"はないと理解しながら生きている。ただ"真実の愛"は何があっても変わらず私たちの心にあるものだ。『アナと雪の女王2』を観ると改めてそう感じることができる。
例え遠く離れていても、別々の道にいたとしても変わらない"愛"の強さは偉大。大人だからこそ心に響くメッセージではないだろうか。
今の世の中にも投影できる、他者と生きる上で“大切なこと”とは?
私たちは生まれた場所が違えば、声も話す言葉も違う。肌の色や目の色、髪の色も違う。それぞれの文化や信じるものをもって生きている。自分たちと違う価値観や生き方を否定することは争いを生む。争いは"恐れ"から生じるものだ。
例えば突然目の前に今まで見たことがないような生き物が現れたとしよう。私たちはすぐに「友達になろう!」と笑顔で手を差し出すことができるだろうか。ほとんどの場合、初めは自分たちの生活を脅かされてしまうのではないか、何か良からぬことをされるのではないかと"恐れ"を抱くだろう。
でも、自分たちを守るために争うことでは何も生まれない。自分との違いを妬み、羨むのではなく、違いを受け入れ、手を取り合って協力し合うことが大切だ。『アナと雪の女王2』にはそんなメッセージが込められている。
選ぶ道を迷った時にはどうしたらいい?
生きていると自分が今どうしたらいいのか、どうするべきかという壁に直面することがある。"正しい"道を選ぼうとすると壁が高く、乗り越えるのが困難だと思える時もあるだろう。
大人になるほど"守りたい"ものが増えていく。大切なものを守るためには例え"正しい"道だとしても茨の道は極力避けたいと思うのが本音だ。
しかし、『アナと雪の女王2』には、今できる正しいことをすれば道は開けるというメッセージが込められている。日々選択を迫られる私たち大人に"正しい"道を選ぶ勇気をくれることだろう。
私たちが守っていかなければいけないものとは?
『アナと雪の女王2』には、水の精霊、大地の精霊、風の精霊、火の精霊が登場する。それぞれの描写が美しく、自然の力を感じることができる。
人は地球で様々な生物と共存しながら生きているが、海も山も森も全て人が生きるために与えられた環境だと思いがちだ。でも、それは違う。知能の高い人間だからこそ、今ある自然を守っていかなければならないのではないだろうか。
人間だけの都合で他の生物が過ごしやすい環境を壊すのではなく、自然と共存していくことの大切さを『アナと雪の女王2』が教えてくれるだろう。
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