
ここ数年ブームとなっている「株主優待」。リスクを抑えつつ、着実に“お得”を重ねていく手法が支持されている。中でも、日本最大の流通小売業の会社であるイオンの株主優待は、お得な特典が多く、人気を集めている。そこで今回は、特に“イオンユーザー必見”のイオンの株主優待について紹介していく。
イオンの株主になるには?
まず、証券会社を通じてイオンの株式を購入する必要がある(その後、毎年2月末日と8月末日の権利確定日まで株を持ち続ける)。購入するためには事前に証券会社での口座開設が必要となるので、早めに近くの証券会社に問い合わせておくとよいだろう。また、インターネット取引を行っている証券会社にアクセスして、株式を購入する方法もある。
株主になると配当金を受領できる
イオンの配当金は、2018年度の年間配当実績1株で当たり34円となっている。100株保有している場合は3400円の配当金が受け取れることになる。また、イオンの株式を保有していることで、この後詳しく紹介する株主優待を受けられるだけではなく、株主総会の議決権も行使できる。
イオン株主様ご優待カード(オーナーズカード)とは
イオンには、100株以上保有している株主に発行している株主ご優待カード(以下、オーナーズカード)というものが存在する。このオーナーズカードがイオンの株主優待の最大のポイントであり、このカードを1枚持っているだけでかなり多くの特典を受けることができる。
3・4・5・7%のキャッシュバック
買い物時にオーナーズカードをレジで提示すると、その時の代金に対して、半年ごとにキャッシュバックがある。10月と4月ごろに明細書と株主ご優待返金引換証が送付され、その返金引換証をイオンサービスカウンターに持っていくと、現金で返金してもらうことができる。また、持ち株数に応じてキャッシュバック率は変動する仕組みになっている。
・100~499株 3%
・500~999株 4%
・1000~2999株 5%
・3000株以上 7%
毎月20日、30日は「お客さま感謝デー」
イオン、マックスバリュ、イオンスーパーセンターなどの店舗では「お客さま感謝デー(毎月20日・30日)での5%割引特典」に加えて、上記キャッシュバック特典が受けられる。すなわち100株の株主は、特典1の3%キャッシュバックと合わせて、合計8%割引が受けられる。
イオンシネマでお得に映画鑑賞
イオンシネマやイオンイーハート、イオンペットなどでは会計時にレジでイオンオーナーズカードを提示すると、優待料金で利用することができる。例えばイオンシネマでは、通常大人1800円の料金が1000円になるだけでなく、1枚のオーナーズカードと1枚の映画鑑賞券につき、ポップコーンまたはドリンク引換券を1枚もらうことができる。
イオンラウンジが利用可能
イオンモールやイオンショッピングセンターなどに行くと、「イオンラウンジ」というものを見かけたことはないだろうか? イオンラウンジは、条件を満たした人だけが入れるイオンの特別なラウンジで、無料で飲み物やお菓子を頂くこともできる。オーナーズカードのほか、イオンゴールドカード所有者など限られた人しか利用できず、買い物に疲れた際などにはゆっくり休憩することができる。
長期優待特典もあり
イオンでは長期保有株主優待制度もあり、1000株以上、3年以上の継続保有、かつ毎年2月末日時点での保有でイオンギフトカードが受け取ることができる。
業績動向には注意しておくべき
イオンのような“株主優待銘柄”とも呼ばれるものは株主優待の内容だけで株価が動くほどの影響力を持っている。将来、株主優待の改変・廃止があった場合には、株価が大きく変動する要因になるので、イオンの株の保有を考え始めている人は業績動向は注意しておくとよいだろう。
※データは2019年11月下旬時点での編集部調べ。
※情報は万全を期していますが、その内容の完全性・正確性を保証するものではありません。
※本記事は投資を推奨する目的はございません。
文/praia