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知る人ぞ知る鬼才!南国土佐の絵師「絵金」の鮮烈な赤の世界にどっぷりハマってみた

2019.11.30

高知龍馬空港から車で約10分。JRごめん・はなり線あかおか駅にほど近い香南市赤岡町には、ちょっと変わった美術館がある。その名は絵金蔵。

ここは幕末から明治にかけて活躍した町絵師・絵金の作品を収蔵しているのだが、ただ展示することが目的の施設ではない。

(1)年に一度、夏の祭礼に使うための作品を保管する
(2)絵金ならではの文化を伝える
(3)町の人の憩いの場、文化発信の場として次の世代に繋げる

という3つの役割を担っている。

絵金と赤岡の縁

絵金は1812年、はりまや橋近くで、髪結いの息子として生まれた。子どもの頃から絵が好きで、土佐藩御用絵師に学びながら江戸にのぼったのが18歳。さらに狩野派も学び、林洞意の名を得て21歳で土佐に戻ると、藩の家老、桐間家の御用絵師の職に就いた。大出世である。

ところが30歳を過ぎたある日、贋作騒動に巻き込まれ失脚。一介の町絵師となった絵金は土佐の町村や上方を放浪の後、親戚を頼り赤岡に身を寄せた。もちろん絵は描き続け、土佐の風俗をこよなく愛し、独創的な芝居絵屏風で庶民の心をガッチリ掴んだという。

絵金の赤は特別

絵金の絵は際立った色彩と「血赤」と呼ばれるほどの激しい赤が特徴だ。描く絵が芝居の場面や絵金独特の笑い絵(人間の本性の性を笑い飛ばしながら、庶民の願いである生殖や生産の豊穣と結び付けたもの)ならなおの事、赤が際立ち、おどろおどろしいまでの世界観が伝わってくる。

芝居絵屏風と聞いて、文化と伝統の香り漂うほんのりとした絵を想像していると、驚きを通り越し、ぶったまげるかもしれない。血だらけの雲助の生首が足元に転がる「浮世柄比翼稲妻 鈴ヶ森」などは代表格といえるだろう。

薄暗さが絵の迫力を際立たせる

その絵金の作品(原則としてオリジナル)を一挙に見ることができるのは、毎年7月に行われる「須留田八幡宮神祭」(14~15日)と「土佐赤岡町絵金祭り」(第3土日)。

前者は18点、後者は23点の作品が商家の軒先(赤岡町本町・横町商店街)に飾られる。

*オリジナル作品は数年かけて修復を進めている関係上、絵金蔵内展示ケース内での展示にとどめ、町に出さない作品もあります。

展示時間は日没後の夜となり、人工的な照明を排したロウソクの灯りの元で、ぼんやりと絵を浮かび上がらせるのが特徴だ。

参考までに同じ祭でも両者の雰囲気は大きく異なり、須留田八幡宮神祭は「静」、土佐赤岡絵金祭りは「動」と評されている。

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