
年賀状の印刷申し込みは、できるだけ早めに終わらせておきたいところ。最近ではスマホ内に撮り貯めた画像を簡単に年賀状にして発送できるアプリなども出ており、手軽に作って送れるようになってきた。子育て世帯の定番といえば、子どもの写真を載せる年賀状。作るコツやトレンドは? 株式会社ミクシィ取締役会長で、家族アルバム「みてね」プロデューサーの笠原健治さんに聞いた。
まだまだ廃れていない年賀状!トレンドは?
近年、年賀状はどのくらい送られているのだろうか。日本郵便が2019年1月1日に発表した2019年の年賀郵便物元旦配達物数は14億3,200万通だった。前年2018年1日1日は15億4,300万通で、前年より7.1%減。年々減少傾向にある。
またパイロットコーポレーションが首都圏の企業・団体等に勤務する20代~60代のビジネスパーソン419名に対して2018年に実施した「ビジネスマン・OLの年賀状に関するアンケート調査」の結果によると、年賀状を出す人は68.3%。
新年のあいさつで活用するツールは「LINE等のメッセージアプリ」が63.5%、「年賀状」が61.3%と並んだ。
LINEなどのメッセージツールで気軽に「あけましておめでとう」の挨拶をすることが、年賀状に匹敵するほど増えていることがわかる。とはいえ、まだまだ年賀状は決して廃れていない。
特に子育て世帯にとっての年賀状は、子どもの写真を載せるなど、作ること自体にも積極性が出やすいのではないだろうか。そうした子育て世帯の年賀状の最近の傾向について、ミクシィの笠原さんは次のように解説する。
「子育て世帯の家族の年賀状は、子どもの写真を使ったものがスタンダードになっています。背景としては、スマートフォンのカメラが高機能になったことが大きく関わっています。さらにアプリの普及により、年賀状においても『年賀状アプリ』で作りたいというニーズも年々増えています。そのため、年賀状アプリはますます編集機能が充実し、スタンプやデコレーションなど、オリジナルの年賀状が作成できるものが多くなってきました」
最近では、注文・送付に関しても手軽にスマホからできるようになってきているという。
「スマートフォンからの注文でも『宛名印刷』を希望する方が年々増えてきており、注文するとそのままポストに投函されて相手に届くサービスも浸透し始めてきました。店舗やパソコンからのネット注文に比べて、値段的にも安く、パソコンやプリンター、写真の移行などの作業もないため、スマートフォンで年賀状を注文する需要が急激に増えています」