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これはスゴい!歩く姿勢や歩幅を計測してトレーニングのメニューを提案する先進的な中敷き「歩行センシングインソール」

2019.12.06

■連載/阿部純子のトレンド探検隊

NEC×FiNCの共同開発製品をクラウドファンディングのマクアケで先行販売

 NECの先端IoT技術と、ヘルステックベンチャーのFiNC Technologiesのウェルネス・ソリューションを組み合わせた、歩行センシングインソール「A-RROWG(アローグ)」が、クラウドファンディングサービスのマクアケにて先行販売を開始した。

 A-RROWGはNECの歩行分析センサーを搭載した専用インソール(中敷き)を入れた靴で歩き、歩くときの姿勢や歩幅など歩行の特徴を表す「歩容」を計測。NEC独自の歩行分析技術を活用し、センサーが計測した歩行軌跡を基に、歩行速度、歩幅、接地角度、離地角度、足上げ高さ、外回し距離を取得して歩容を推定する。測定結果をスマートフォンのアプリで可視化して、その人にあった理想的な歩容のアドバイスやトレーニングメニューを受け取るという仕組みだ。

「歩くのは最も基本的な動作で普段は意識することはあまりないが、歩容データを取得し分析するためのA-RROWGを使うことで通勤時や日中の移動など、その人のありのままの歩行状態をセンシングすることができる。普段どのように歩いているかは客観的にわかりにくいが、数値化することでわかりやすく伝える。

 他社でも靴にセンサーを使いデータを取得して様々な目的に利用するIoT的な製品もあるが、今回のような歩容というところまで見込んでデータを取って、具体的なソリューションまで提供している製品は他にはないのでは。小型・軽量化したウェアラブルセンサーは消費電力を極力抑える設計で、電池交換や重電の手間を簡略化し、NEC独自の歩容推定モデルを活用した計測精度の高さも特長となっている。

 計測となると構えてしまって普段の動作とは違ってしまう場合もあるが、中敷きという日常で使うものを利用することで、定点観測的なデータをうまく取得できるのではないかと思う。

 A-RROWGは無理して生活を大きく変えることなく、歩容を改善していくことによるきっかけを提供でき、歩容を改善することで立ち居振る舞いの印象、品格の向上、最終的には健康増進に役立つと考えている」(NEC コーポレート事業開発本部 マネージャー 中野裕明氏)

 可視化された歩行データに基づき、歩行の専門家よるアドバイス、トレーニングメニューといった歩容の強化コンテンツ監修を行ったのが、理学療法士/トレーナーのFiNC Technologiesの梶原侑馬氏。

「左右のバランスが悪い、ガニマタ歩きなど、具体的にどの程度悪いのか、どのような方法で改善したら良いのかわからないという声をよく聞く。A-RROWGでは歩容を見える化し、具体的にパーソナライズされたアドバイスを送ることに成功した。

 モデルのルーカスさんは理学療養士から見て歩幅が狭いと判断。A-RROWGをつけて歩行してもらうとデータでも歩幅が狭いと一致した。アプリでは評価に対した適切なトレーニング動画が配信される仕組みになっている。歩容の見える化とそれに適したコンテンツ行うことにより、品格ある歩容へと導く」(梶原氏)

 なぜNECが靴の中敷きを?なぜクラウドファンディングで?という疑問が報道陣からも寄せられたが、NEC 執行役員の藤川修氏はこう話す。

「NECが開発した歩行分析技術にはさまざまな用途があり、最初から中敷きが目的ではなかったと思うが、コンシューマー向けの新しいプロダクトとして、新規事業でも将来的に中核を成す可能性もあり、新事業を立ち上げ育てることにチャレンジしていきたいと思っている。

 クラウドファンディングについては、新しい製品、新しいコンセプトを打ち出すにはマーケィングの観点から、市場の声、アーリーアダプターの方たちの声を聞く必要があると判断した。その結果から必要ならば一般販売に向けて商品の改善に反映させていきたい」

 サイズはSサイズ(23.5~24.5cm)、Mサイズ(25.0~26.0cm)、Lサイズ(26.5~27.5cm)。スニーカー、ビジネスシューズの中敷きとして使用し、ヒール高は4.5㎝まで対応できるので女性用のビジネスパンプスにも使える。

 現在、マクアケにてプロジェクト支援を募集中で、1足2万円(税込)で、限定オフ価格もある。目標額に達しなかった場合は、製品、マーケティングの見直しを行うとのこと。一般へのサービス開始は来春を予定している。


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