
調査対象の8割の人が自らの老後について不安を感じ、働く世代である20代から50代が「お金」のことを一番不安に思っている。
そんな調査結果がメットライフ生命より、11月26日に発表された。
調査結果:メットライフ生命「『老後を変える』 全国47都道府県大調査」
8月に同社が「老後を変える」というテーマで、全国に在住する20歳~79歳の男女14,100人を対象に調査を行った結果である。
前年2018年にも同じ調査を行っていて、老後に不安を感じる人は0.2%だけ減少しているものの、81.5%の人が老後への不安を感じている。
引用元:メットライフ生命「『老後を変える』 全国47都道府県大調査」
以下、同引用元より画像を引用。
資産運用の意向は増加傾向に。特に20代女性の増加率が顕著
まずは資産運用に関する質問から。世代別男女別の結果は以下の図の通り。前年の調査と比較すると「60~70代以外」の全ての世代で意向がある人が増えている。特に20代の増加率が高く、20代男性は+7.1%、20代女性にいたっては+14.4%の増加となっている。持っている金融資産の使い道では全世代で、「老後の生活費用」が1位になっている。
「資産運用意向あり」の割合は男女とも30代が一番高い。実際に「資産運用中」の人は、20代の女性が8.7%しかおらず一番小さい。
全世代の調査結果に目を向けてみよう。「資産運用意向あり」と回答した女性が増えている一方、実際に資産運用中であると回答した女性の人はほとんど増えていない。
2018年の調査結果。2019年と見比べると、「資産運用意向あり」は全体的に増えているが、特に女性の20代・30代の「資産運用中」の割合がほとんど増えていない。
資産運用をしていない理由では、20~40代の女性の半数が「何から始めればよいかわからない」と回答している。男女間で比較しても回答者の割合が多い。
また「漠然とした不安があるから」「金融や資産運用に関する知識がないから」と答えた女性の割合が高いのも気になるところ。
調査結果では「金融リテラシーを高めるニーズがある」と言及している。資産運用に関するリスクとリターンの考え方や、そもそも金融商品にはどのようなものがあるか。といった金融教育が必要であるといえる。
加えて「運用するほどの貯蓄がないから」と回答した人が4割程度占めている。金融リテラシーの向上によって、家計から出ていく支出を抑えて運用にお金を回すことも重要だが、収入を増やす方法を教育する必要もあるだろう。
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